おいしいニュース

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2016.05.24【東京】

自由が丘経済新聞

自由が丘のヴィエノワズリー専門店が食育パン講座 子どもたちに「本物」伝える

 仏パリ発のヴィエノワズリー専門店「RITUEL par Christophe Vasseur(リチュエル パー クリストフ・ヴァスール)自由が丘」(目黒区自由が丘2)が6月18日、子ども向けパンレッスン 「L’ académie de Rituel(アカデミー・ドゥ・リチュエル)」を開講する。

 同店は昨年8月、仏パリのブーランジェリー「デュ・パン・エ・デジデ」店主のクリストフ・ヴァスールさんが自店以外で初めて手掛けるヴィエノワズリー(=クロワッサンや菓子パン)専門店としてオープン。独学で学んだという本国フランスでも希少な伝統的な製パン技術で、主に国産有機食材を使ったメニューをラインアップし人気を集めている。

 同レッスンは「自分の子どもたちの存在が有機食材の大切さを教えてくれた」と話すヴァスールさんが子どもたちに「フランスの伝統的食文化を体感してほしい」「有機食材の大切さを伝えたい」として企画したもので、今回で2回目。クロワッサンとヴィエノワズリー生地の成形などを体験する。

 今年4月の初開講時には、ヴァスールさんが来店。スタッフの通訳を介しながらパンの成形のコツを子どもたちに丁寧に教え、手を粉だらけにしながらパン作りに取り組む子どもたちを温かく見守っていた。

 「子どもたちが楽しそうに参加してくれてよかった。まるで(子ども向け職業体験施設の)キッザニアのようだったね」とヴァスールさんは笑いながら、「私が子どもたちに伝えたいのは『オーセンティック(=本物)』。レッスンでは素材についても触れたが、正直なところ子どもたちはまだ関心はないと思う。しかし、自分で作ったパンを食べ、自分の舌を通して本物の味を記憶に刻んでもらえたら」と期待を寄せる。

 レッスンは年4回開講予定。今回は同店スタッフが講師を務め、パリで多くの星付きレストランにパンを提供する「パリ随一のブーランジェ」として知られるヴァスールさんの哲学と「秘密のレシピ」を子どもたちに伝えていく。
 
 受講対象は小学生(未就学児は要相談)。開講時間は、9時~9時45分、10時30分~11時45分、12時~12時45分の全3回で、各回定員は10人。参加料は3,000円(材料費、自分で作ったパン、オリジナルエプロン付き)。申し込みは店頭または電話で受け付ける。

 そのほか、同店初の大人向けレッスンとして、料理研究家の植松良枝さんによる「食事パン『パン・ド・ミ』2種アレンジレッスン」(6月2日)も開講する。
(自由が丘経済新聞)