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2017.06.09【兵庫】

尼崎経済新聞

尼崎・潮江のパン店「やさしい風」移転・新装 自由な発想のパン並ぶ

 JR尼崎駅北側の潮江にあるベーカリーショップ「bread market やさしい風」(尼崎市潮江4、TEL 06-7165-1940)が移転・新装オープンして1カ月がたった。

 片桐力(ちから)さん、由美子さん夫婦が2013年に創業した同店。店名は2人の子どもの名前から、頭文字の「優」「風」をとって「やさしい風」と名付けた。「自分や家族が食べたいパン」を作り、素材は「この人なら」と信頼できる生産者から仕入れるなど、人とのつながりを大切にする。

 前店から北へ50メートル離れた場所に新装した店について、「おとぎ話『三匹の子ぶた』のレンガのおうちで、子豚が黙々と優しいパンを焼いているイメージ」と由美子さん。店舗面積は前店とほぼ変わりないが、ベビーカーで入店できるスペースを確保し、店先には駐輪・駐車場を設けた。

 店内には「失敗からミラクルが生まれる」と話す力さんならではの自由な発想のパンが並ぶ。看板商品の「やさしい風のトマトフランス」(230円)は、農家から完熟トマトをもらい「水の代わりにトマトの水分で焼き上げたらどうだろう」とひらめいて実現したもの。暑い時期に人気の「アイスぱん」(140円)も「アイスクリームを挟んで、パンも凍らせたらどうだろう」というアイデアが始まりだったという。

 そのほか、「全粒粉のクリームパン」(190円)、「湯だね食ぱん」(280円)、力さんもお気に入りという「オレのこしあんぱん」(140円、以上税別)をはじめ、1日で多い時には70種類ほどのパンが並ぶ。

 生まれも育ちも同市の由美子さんは「すてきな公園とおいしいパン屋があるまちは住みよいと聞いたことがある。地域の人たちに集ってもらえるパン屋でありたい」と話す。力さんは「目指すは日本一。そうなれば、この店がまちの人たちの誇りになったり、市外の人たちに尼崎を知ってもらえるきっかけになったりするのでは。まちのパン屋として、地域を明るくできたら」と意気込む。

 営業時間は7時~19時。月曜定休(月1回火曜不定休)。
(尼崎経済新聞)