おいしいニュース

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2017.07.13【東京】

北多摩経済新聞

小平にベーグル店「クリカ食堂」「まる福ベーグル」 育児中のママが開業

 小平・学園坂商店街内の「学園坂タウンキッチン」(小平市学園東町1)にベーグルを販売する2店舗「クリカ食堂」と「まる福ベーグル」が相次いでオープンした。いずれの店の運営者も育児中で、子育てをする傍ら、曜日限定で営業している。

 学園坂タウンキッチンは、趣味を生かして稼ぎたい人、いつかは店を開業したい人などを対象に、食の「小商い」をサポートするスペースで、特定の曜日や月1回だけ店をオープンしたり、マルシェ出店のための工房として利用したりすることも可能。運営はタウンキッチン(小金井市)で、メンバー間のコラボのサポートや個別の創業相談などを行いながら、業務用のキッチンスペースを提供している。店内にはイートインスペースもあり、買ったパンをその場で食べることもできる。ゆったりと配置されたテーブルは全24席。ベビーカーの持ち込みも可能で、気軽に立ち寄れるためママたちの憩いの場にもなっている。

 クリカ食堂は4月18日にオープン。ベーグルは「プレーンベーグル」(160円)、「ダブルチーズベーグ」(240円)、「チョコスコーン」(220円)のほか、季節限定ベーグル(ねぎみそクリームチーズ、きんぴらごぼう、ジェノベーゼチーズなど)をそろえるほか、イートイン用のコーヒーや自家製ドリンクも用意。北海道産の小麦や長崎県平戸島の塩などを使い、低温長時間発酵させて「より味わい深いベーグルになるように工夫している」という。

 まる福ベーグルは6月23日にオープン。「麻炭チーズ」(230円)、「いちじくくるみ」(270円)、「米粉パン」(210円)のほか、季節に合わせたベーグル(レモンピールクリームチーズ、大葉ジェノベーゼなど)を用意。「エアロプレスコーヒー」「国産レモンのレモネード」などのドリンク、「無農薬にんじんポタージュ」(以上250円)、「ハニーマスタードチキンサンド」(380円)などのメニューもある。できるだけ無農薬や有機栽培の材料を使い、北海道産小麦、天然酵母、無農薬全粒粉、血糖値が上がりにくい低GIのココナツシュガーなどを使い、低温長時間発酵させる。

 クリカ食堂の栗栖佳代さんは会社勤めのころに体調を崩し、食生活を改善したことをきっかけに、余計なものが入らないシンプルな食べ物を提供したいと思うようになった。そこで2015年、自宅で教室を開講。自宅マンションでは菓子製造業の許可を取得することが難しいため、4月から同所で販売することにした。

 まる福ベーグルの鈴木聡美さんは、子どもが生まれてより食を意識するようになった。自分の手と心を使い作ることの大切さを再確認し、自宅でベーグル教室などを始めた。「もっといろいろな人に『丸っとしたベーグル』を食べてもらい、『ふくふくした気持ち』になってほしい」という。「営業日が週1回なので、育児といいバランスを保てる。今後は、カフェスペースを利用しやすいカフェメニューを増やしていき、さまざまなシーンで使える場づくりをしていきたい」と抱負を語る。

 営業時間は、クリカ食堂=火曜の12~17時、まる福ベーグル=金曜の12~16時。
(北多摩経済新聞)