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2017.07.28【東京】

シブヤ経済新聞

「青山アンデルセン」閉店迫る オープン当時のデニッシュ復刻販売も

 表参道駅近くの「青山アンデルセン」(港区南青山5)が7月31日、閉店する。

 1967(昭和42)年に広島で創業したアンデルセンが、関東初の店舗として1970(昭和45)年、現店舗より渋谷駅寄りの青山通り沿いにオープンした「青山アンデルセン」。1985(昭和60)年に現在の場所に移転し、サンドイッチカフェ(地下1階)・ベーカリー(地上1階)・レストラン(地上2階・3階)を展開する複合店として営業。2004年には、ペストリー生地を作る専用の製造室「ペストリールーム」を新設するなどリニューアルした。

 今年5月、東京メトロが進めている表参道駅のバリアフリー設備の整備など改修計画に協力するため、47年の歴史に幕を閉じることを発表。アンデルセン(広島市中区)広報担当者によると、店舗への来店客が増え、レストランは予約ができない状況が続き、正午ごろには階段の下まで行列ができているという。

 同店は、「東京・青山通りにコペンハーゲンの街角を持ってきました」をキャッチフレーズに、デニッシュペストリーとオープンサンドイッチを提案してきた。ベーカリーでは現在、1970 年オープン当時販売していたカスタードクリームを搾った生地をクリンゲル型に焼き上げる「クリームクリンゲル」(216円)、ペストリー生地にプロセスチーズを包み込んで焼き上げた「チーズペストリー」(270円)、レーズンやシトロンピールなどのフルーツを包んで焼き上げる「クリンゲルピース」(237円)をリバイバル販売。レストランでは、オープンサンドイッチ「ローストビーフワサビのクリームソース」(1,620円)を提供している。

 最終営業日の来店客には、デンマーク語で「ありがとう」を意味する「TAK!」のメッセージ入りコースターとオリジナルクッキー(各1枚)を進呈するほか、12時~21時には、誕生日などにデニッシュペストリーを切り分けて「幸せをおすそ分けする」デンマークの文化に倣い、カンパーニュやデニッシュペストリーを切り分けて提供する。

 東急東横店(渋谷区渋谷2)や伊勢丹新宿本店(新宿区)など近隣エリア4店舗で8月1日から順次、青山アンデルセン限定で販売していたパンを取り扱う予定。

 営業時間は、サンドイッチカフェ=8時~21時、ベーカリー=7時30分~21時、レストラン=8時~21時(土曜・日曜・祝日は8時30分~)。
(シブヤ経済新聞)