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2017.12.08【東京】

デパチカドットコム

「京菓子處 鼓月」がベルギー「マレーン クーチャンス」と提携-チョコレート事業に本格参入

 百貨店を中心に全国で67店舗を展開する「京菓子處 鼓月」が12月より、チョコレート事業に参入する。

 1945(昭和20)年、京都市で創業し京菓子の製造と販売を行う同社。伝統の京菓子を踏まえつつ、「千寿せんべい」「華」など「既成概念にとらわれない」新たな商品を開発し続けている。近年、新しい取り組みとして「東京進出」「海外進出」のほか新事業として洋菓子にも乗り出し、2015(平成27)年12月に「小さくてかわいらしい」をコンセプトに、二口サイズの焼き菓子などを展開する洋菓子店「京都洋菓子工房 KINEEL(きにーる)」をオープンし、2月には、ジェイアール京都伊勢丹のバレンタイン催事に限定出店した。

 今回、本格的なチョコレート事業に挑戦するに当たり業務提携を結んだのが、ベルギーのチョコレート・ペストリーショップ「マレーン クーチャンス」。ベルギー・ゲント出身のショコラティエで、オーナーシェフのマレーン・クーチャンスさんは、ベルギーの名だたる店で修業し、ザ・ペニンシュラ香港では5年間、シェフショコラティエを務めた経験を持つ。過去には日本の有名パティシエやショコラティエで修業しながら、日本の洋菓子作りを積極的に学んだこともあるという。チョコレート職人の世界大会「ワールド チョコレート マスターズ」など数々の国際コンクールでの受賞歴を持つ実力派で、現在は生まれ故郷のベルギー・ゲントにある自身のショップで、チョコレートのほか、焼き菓子やケーキ、パンも展開する。

 クーチャンスシェフの、伝統あるベルギーチョコレートに新しい感覚を取り入れ続ける姿勢に同社が共感。「さらなるおいしさへの追求を目指し、洋菓子事業の拡大を図る『鼓月』と、(日本など)より多くの人にチョコレートを広めたいと願うクーチャンスシェフとの思いが合致し提携に至った」(同店広報)という。

 クーチャンスシェフが手掛けるチョコレートは、品質と味にこだわり、素材の特徴が際立ったバラエティー豊かで、華やかな色使いが特徴。特に、エアブラシを使うなど独自の手法で表面にデザインを施したチョコレートは注目だ。ラインアップは、指紋をカカオに見立ててブランドロゴをスタンプした、コーヒープラリネ「フィンガープリント」や、羅針盤をスタンプした5種のスパイスのガナッシュ「コンパス」、サンゴをデザインした野イチゴのガナッシュとピューレを包み込んだミルクチョコレート「コーラル」などのボンボンショコラ8種類。さらに、レモンマジパンとラズベリーゼリーを使ったダークチョコガナッシュ「ベルギー」や、ジーンズ柄をデザインしたヘーゼルナッツとアーモンドプラリネ「ジーンズ」、バナナガナッシュ「バナナ」などのバーショコラ5種類。クーチャンスシェフは「デザインで重要なのは、誰もが見て分かりやすいこと」と話す。

 日本で展開する商品には、さまざまな味わいを楽しめるようボンボンショコラとバーショコラを詰め合わせた「ショコラアソート」(4個入り=1,728円~18個入り=7,776円)や「ボンボンアソート」(6個入り=2,592円)を用意。

 12月1日(金)、婦人画報社の取り寄せ通販サイト「婦人画報のおかいもの」へ登場するのを皮切りに、2018年1月22日(月)より新宿NSビルで開かれる「サロン・デュ・ショコラ 2018」、さらに伊勢丹新宿店、銀座三越、ジェイアール京都伊勢丹の各バレンタイン催事への限定出店を予定する。
(デパチカドットコム)