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2017.12.22【神奈川】

川崎経済新聞

元住吉の「バルクフーズ」が姉妹店 量り売りのナッツと共にお酒やコーヒーを

 元住吉のブレーメン商店街に12月16日、量り売り専門店「バルクフーズ」の姉妹店「バルクギア」(川崎市中原区木月1、TEL 044-750-7899)がオープンした。

 木月祇園町にある既存の店舗と同様に、ナッツやドライフルーツなどを量り売りで提供するスタイルに加え、今回の新店舗では飲食ができる。もともとバーテンダーの仕事をしていた店主の伊藤弘吉さんが、同店のナッツとお酒の相性の良さを常々感じていたことから、一緒に提供できる方法を模索し、今回の出店となった。

 店名の「バルクギア」は、量り売りを通じて別の店の商品やサービスを伝え、客と地域の店舗をつなぐ「ギア(歯車)」になりたい、という思いから付けた。2014年から元住吉でバルクフーズを経営してきた伊藤さんは、地元で仲良くなったパン店、コーヒー店や美容室、同じ神奈川県内でこだわりの洗剤を作るクリーニング店などと提携し、既存店でもさまざまなコラボレーションを行ってきた。今回の業態ではカフェ営業を通して、伊藤さんがセレクトした商品の良さをその場で客に味わってもらえるようにした。

 本日の生ビール(700円~)、赤白ワイン(グラス=700円、ボトル=3400円)、ヒロキチ・スペシャリテ・ドリンク(店長のオリジナルカクテル、700円)など、元バーテンダーの腕を生かしたアルコールメニューと、店内で販売している「トレイルミックス」「ドライフルーツ」(300円)をおつまみとして提供。

 同店のナッツを使って横浜・青葉台のハム・ソーセージ専門店が開発した「ナッツ・ケーゼ」(700円)、「ナッツ・ソーセージ」(1,200円)や、同店名物のピーナツバター、横須賀のファーマシーガーデン浦賀の生蜂蜜などを元住吉のパン店「パンドププ」のメープルラウンドパンにサンドした「エルビスサンド」(600円)など、創意あふれるメニューが並ぶ。

 店内でコーヒーを飲んでいた70代の女性は「木月祇園町のお店に通っていて、店主さんの人柄がとても好きになった。お店に来ているお客さんもみんな気のいい人ばかりで、来ると楽しい。新しいお店は座ってゆっくりでき、小さいけれど居心地もとても良い」と話す。

 伊藤さんは「ようやく、『神奈川ローカル』という価値をじかに体験してもらえる場所を作ることができた。今はまだ始まったばかりで少しバタバタしているが、時間をかけて本当に良いものだけをお客さんに提案していける店にしていきたい」と意気込む。

 営業時間は11時~21時。
(川崎経済新聞)