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2018.06.01【東京】

新宿経済新聞

新宿の京王百貨店に「ジュウニブン ベーカリー」 「365日」杉窪章匡さん3店舗目

 京王百貨店新宿店(新宿区西新宿1、TEL 03-3342-2111)中地階の食品フロアに、パン職人・杉窪章匡さんが手掛ける「ジュウニブン ベーカリー」がオープンして1カ月半がたった。

 3月から今秋にかけて大規模改装を行っている同百貨店の食品フロア。担当者は「年々パンへの注目度が高まり、どんなベーカリーを置くかでそのデパ地下の考え方が分かるとも言われる」と話す。

「パン店は、より気軽に当食品フロアを利用していただくきっかけにもなる。他店との差異化の象徴と位置付け、今回のリニューアルに合わせて幅広い世代に人気のベーカリーを拡充した」とも。

 基幹店となる同店は、代々木八幡で人気のパン店「365日」、カフェ「15℃」を展開する杉窪さんが直接手掛ける直営3店舗目で、百貨店内としては初めての出店。

「主食がパンの海外と違い、米と麺のある日本文化の中で育まれた独特のパン文化の良さを、改めて知ってほしい。日本には日本の良さ、海外には海外の良さがある、それを再発見してほしい」と、店のコンセプトには「再発見」を掲げる。店名の「ジュウニブン」には、「10を1としたら1周以上回ったという意味。十二分にやる、120%の力を込めて」などの意味を込めたという。

 国産小麦100%を使い、具材のほとんどを一から手作りし、店内に設けた厨房(ちゅうぼう)で焼き上げる。食パンは、国産小麦の特徴を生かした3種類を用意。スペシャルの「ジュウニブン食パン」はキタノカオリを使い、もちもちでみずみずしさが特徴という。ゆめちからとミナミノカオリを使ったスタンダードの「ハチブン食パン」はバターの甘みを楽しめるデイリーなパン。リッチな「ニブン食パン」はバターと卵を合わせ、こくと上品な甘さを売りにする。

「再発見」「熟成」というコンセプトに合わせ、什器(じゅうき)にはアンティーク家具を使う。「オープンから幅広く利用いただいている。もともと当フロアに足を運んでくださっている年齢層の高いお客さまや20~40代の女性のお客さまが特に多い。『おいしかったからまた買いに来た』とリピートされる方も見られる」とも。

 「杉窪シェフは『みんなが好きなパンのある店を目指す』と話している。カレーパンのような日本的なパンから、クロワッサンなど海外の代表的なパンまで幅広い商品が並ぶ。食パンのほかに『風船パン』などもおすすめ。当フロアでの買い物を楽しんでもらえたら」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は10時~20時30分(日曜・祝日は20時まで)。
(新宿経済新聞)