フロイン堂
パン屋さんからのお知らせ
2018.03.15
一層式のドイツ窯で焼き上るからこそのおいしさ
フロイン堂が開店したのは、昭和7年(1932年)のことです。当初は、今も神戸にある「フロインドリーブ」のオーナーの奥様と親戚関係であったことから、その支店としてオープンしたのがはじまりです。もう独立していますが、窯は大正10年ぐらいに誕生したものをルーツとする、「フロインドリーブ」のドイツ窯を完全にコピーして造ったものを受け継いでいます。
現代では希少な一層式の窯で、最初に窯の中で火をくべて温め、その余熱でパンを焼くというスタイルのものです。現在は温度計が付き、薪ではなくガスを使用していますが、そのスタイルは変わりません。レンガ窯であっても多くは二層式で、下から火をくべて温めるというスタイルのものが主流であるなか、貴重なスタイルを残したものになっています。
ただし、二層式と異なり、次のパンを焼くには再度温めなおさないと焼けないため、次々とパンを焼けないのが難点です。でも、大きな窯なので、食パンなら一度に50本は焼けます。しかも、味わいは軽く、老化しにくいパンができあがるのが特長です。なかでも食パンは軽く、口どけのよい味わいになっているので、ぜひ、違いを味わっていただければ嬉しいです。
2018.03.15
完全に手づくりだからこそ宿る味わい
パンの生地は生き物です。手ごねしていると、毎日違うのがわかります。違うからこそ、毎日同じものができないところがおもしろいと思います。たしかに機械を使えば便利で、もっとたくさんつくれるかもしれません。しかし、機械を試してみたとき、失われる味わいがあるように感じたのです。そのため、いっさい機械を使わない手法にこだわることにしました。このパンづくりの原点ともいえるつくり方だからこそ、生み出せる味わいがあるような気がします。
使う材料も昔からあるものばかりです。塩や粉、砂糖などは選りすぐり、バージョンアップこそしていますが、余計な材料は一切使っていません。レーズンから手づくりした天然酵母も使っています。レシピは、先代から受け継いだドイツをルーツとするものです。これからも、この昔ながらの手法や材料でつくり続けていきたいと考えています。ぜひ、完全な手づくりだからこその味わいを、楽しんでいただければ幸いです。
営業時間、販売商品、価格等に変更がある場合もございます。詳しくは店舗にご確認くださいますようお願いいたします。
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