おいしいニュース

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2020.05.14【東京】

立川経済新聞

「キィニョン」が立川工房でパン販売 食パンやバゲットなど定番や週替わりメニューも

 国分寺に本店を置くパン店「キイニョン」(国分寺市南町2)が4月20日、立川工房(立川市錦町6)での販売を始めた。

 社長の井村穣さんは「会社としても事業継続のために新たな販売先が必要で、販売数や製造数の減少によって勤務時間がかなり減った工房を支える方々に何とか仕事を与えたいと思い、工房での販売が最適だと思った」と話す。「駅から離れた工房での販売は買い物に困っている方もいるであろう地域の方に喜んでいただけるのではと思ったのと、大きなオーブンで焼いた焼きたての食パンやバゲットは格別においしいので、それを提供するいい機会だと思った」とも。

 工房では全店で提供しているパン生地とスコーン生地を仕込んでいる。スコーンと総菜系パンは生地の状態で各店に送って各店で成型・発酵・焼成を行うが、工房で販売するパンは全工程を工房で行う。販売するのは食事パン2種類、総菜パン6種類、菓子パン4種類、スコーン3種類ほどで、内容は毎週、何種類かずつ変更し、当日限定の商品が登場することも。定番商品は「キィニョン食パン」(280円)、「バゲット」(250円)、「メロンパン」(155円)、「クリームパン」(170円)、「焼きカレーパン」(190円)、「ジャンボフランク」(290円)など。

 井村さんは「近くにお住まいで何度も来ていただいているお客さまが多いので、できるだけいろいろな種類を出しつつ、人気の定番品は必ずあるように心掛けている」と話す。「閉店前の13時過ぎくらいで売り切れてしまうことが多い」とも。

 「毎日とても多くの来店があり、3時間の営業で他の店舗より多く売り上げる日もある。オープンに合わせて来店される方も数人いて、一人のお客さんがたくさん買ってくださり、客単価は他の店舗の3倍くらいにもなっている」と井村さん。客からは「いつ売ってくれるかと待っていた」「立川駅構内の店でいつも買っているが外出自粛で電車に乗らないため、近くで売ってくれてうれしい」という声が寄せられているという。

 井村さんは「『ここで店をやってくれてありがとう。本当に助かる』など逆に感謝の言葉をかけてくださる方もいて本当に嬉しくありがたい。お客さまから『おいしい』の声を聞くのが最も嬉しく励みになるので、工房で販売することにして本当によかった。コロナが収束しても続けていくつもり」と話す。

 販売時間は11時~14時(無くなり次第終了)。土曜・日曜定休。雨天時は当日判断し、休みの場合は工房前の看板とフェイスブックで告知する。
(立川経済新聞)