2024.11.28
地元の旬の食材を使う自家製酵母のパン屋さん
山形県の北部に位置する新庄市。農業が盛んな地域で、米や野菜の生産が有名です。その地元の旬の食材を扱う自家製酵母のパン屋さん「げたぱん&おやつはなお」店主佐藤さんにお話を伺いました。
元々は、佐藤店主の実家がある真室川町で代々はきもの店を営んでおり、屋号が「げたや」だった為「ぱん処げたや」として、はきもの店の店内でもパンを売り始めました。はきもの店からの常連さんと新規のお客様方から段々「げたぱん」と呼んでもらうようになり、そのまま店名になったそうです。
元々新庄市から通ってくれていたお客様が多かったのと、国道13号線と東北中央自動車道 新庄ICすぐなので、遠方の方もアクセスしやすい、また、佐藤店主の祖父母がいる真室川町と行き来しやすいというところから、新庄市に移転することにしました。
旬な食材や自家製酵母を使用したパン屋さんを志したきっかけは!?
山形県の新庄市、最上地域には美味しい食材とそれらを作る熱い生産者さんたちがたくさんいます。佐藤店主は、その友人生産者さんたちが作った作物の美味しさ、旬の自然の恵みを気軽に味わって欲しいと思い、地元食材を活かしたパンを焼くパン屋さんを目指しました。その想いがお客様に伝わり、「げたぱんだからこそ出来る!」「旬の時期しか味わえない!」「ここでしか味わえない!」と感じてもらえるようになってきたそうです。そして、パンは 余計な物は加えず素材の旨みを引き出すために、自家製酵母からパンを焼き上げるようになったそうです。
私は、佐藤店主のパンを通じて、この地域の食材の美味しさを知り、新庄市の良さを感じました。それはつまり、地域を盛り上げていることに繋がるのですね。
今後について語っていただきました。「末永く、げたぱんにまた行きたいと思ってもらえるように、日々精進しています。 秋には『甚五右衛門芋のパンが食べたいからげたぱん行こう!』、夏には『勘次郎きゅうりのピクルス入りのサンドイッチを食べにげたぱんに行こう!』、また『今日は疲れたからげたぱんのパンを食べよう!』、『煮込み料理だからげたぱんのフランスパンを食べよう!』など・・・いつか、みんなの心のインフラになれたらと思っております。」と佐藤店主は語ります。ただパンを買って食べるだけではなくて、げたぱんさんが、お客様の心の拠り所になることは、とても素敵ですよね。
いちじくレーズン
トルコ産白いちじくとジューシーなレーズンを自家製酵母(ルヴァン種)のライ麦パンにぎっしり入れて焼いています。
オープン当時から続くロングセラー商品。クラストがパリッと、中はふわもち食感です。口に入れた瞬間、甘さがふわっと広がり、クラストの香ばしさが来ます。咀嚼すると、ライ麦の酸味をじんわりと感じます。そして、勢いよくいちじくとレーズンの果汁が押し寄せてきます。佐藤店主からおすすめされましたが、お酒のお供にも合う理由が分かりました。私はぜひ赤ワインとペアリングしたいです。
くるみあん
香ばしいくるみをパン生地に練り込み長時間寝かせることによって、くるみの旨みを生地にうつし香ばしく焼き上げました。
パンから顔を出すあんこやくるみに食欲をそそられます。パン生地は、セミハードのほどよい硬さで、噛むともちもちとしています。そのため、餅あんこ、お汁粉を食べているような感覚でした。あんこがほくほくとして、素朴で落ち着く味わいです。そこにごろごろと入ったくるみをガリっと噛むと、香ばしさが広がります。外に顔を出したくるみはしっかり焼かれているので、香ばしさが増していました。
ココア揚げパン
国産小麦100%使用し、自家製酵母はルヴァン種。湯捏ね製法のもっちりパンにビターなココアと素焚糖の素朴な甘さ、グラニュー糖でジャリッとした食感にしています。一口食べるとふわふわ加減に驚きました。周りがサクッとした中にも引きがあって、モチっとしています。ココアのビターな味わいとシュガーの甘さがちょうど良く、油っぽさもなく、何個も食べられそうです。コーヒーとの相性は抜群でした。
店舗情報
- 店舗名:
- げたぱん&おやつはなお
- 住所:
- 〒996-0041
山形県新庄市大字鳥越3807-7
- アクセス:
- 新庄駅から2,200m
※ Google Mapに移動します
- 電話番号:
- 0233-77-4019
- 営業時間:
- 8:30〜
- 定休日:
- 月・火曜日
- 店舗公式インスタグラム:
- @getapan2025
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