ソトパン パンがおいしい店へでかけよう!

vol.17 人気ベーカリーの隠れ家カフェでパンと手づくりスープのブランチ ル・ミトロンカフェ(神奈川県 横浜市)

横浜市内を中心に、本店のベーカリーのほか、コッペパンや食パンの専門店を展開する「ル・ミトロン」のカフェ。「いつもベーカリーをご利用いただくお客様へのサービスのつもりで始めました」とオーナーの大場知幸さん。アンティークの家具や古材を使った隠れ家のような空間で、新鮮な野菜をメインに使った手づくりスープを、パンのブッフェと一緒に楽しめます。

だからリピートしたくなる!

心もほっこり温まる、手づくりのスープ&人気ベーカリーのパン

横浜駅からは直線距離にして3km弱、最寄りの片倉町、白楽、東白楽の各駅からは歩いて15分くらい。近くに大学のキャンパスを擁する街にあるベーカリーカフェです。本店のベーカリー「ル・ミトロン」は、コンパクトなスペースながら、パンの種類が多く、厨房から焼きたてが次々と運ばれてきて、朝から閉店間際までパンの香りと活気に満ちています。

「パンを買ったあと、ちょっとお茶をするスペースがあったらいいな」というお客様の声に応えて、2012年に本店から50mほどのビル2階にカフェをオープン。2017年からは自家製スープ専門カフェにリニューアルしました。「カフェのスタッフも調理スペースも限られています。あらかじめ仕込んでおいて、さっと温めるだけで提供できるのは何だろう?と考えて、パンとも相性がよく、旬の素材でバリエーションも展開できるスープに決めたのです」と大場さん。

こだわりのレシピは、地元で料理教室を主宰するフードコーディネーターの方に監修をお願いし、旬の野菜を使ったスープが月替わりで2種類。家庭ではなかなかつくることのできない、驚きのある素材づかいをした手の込んだレシピです。
取材時は「焼きいものスープ ごぼうチップス添え」と「塩豚と根菜のミネストローネ」がルクルーゼのお鍋の中で湯気を立てていました。
「焼きいものスープ」は、シルクのようななめらかな舌触りと上品な甘みが特長のさつまいも「シルクスイート」が主役です。本店の溶岩窯でほっくり蒸し焼きにして、さらなる甘みを引き出し、ミキサーにかけて牛乳、バターと合わせてトロトロのポタージュ風に仕上げています。味つけは、塩と胡椒をほんの少しだけ。ごぼうチップスの素朴な土の香りがアクセントになって、一さじ口に含めば、甘やかな香りが鼻に抜けます。ゆっくりとのどを滑り落ちた後に、思わず「おいしい!」と声に出したくなる、さつまいものおいしさ全開のスープです。

メニューはスープ1種類とパンのセット(レギュラー864円、ラージ972円)のほか、スモールサイズで両方のスープを味わえるセット(1080円)もあります。※価格は各税込

店内中央のブッフェテーブルには、スープをもっとおいしく食べていただくためにセレクトした、ル・ミトロン自慢のパンが並びます。中でも、「くるみとレーズン」「チーズ」のハード系2種類は大人気。お店としては、カフェだけのお楽しみにしておきたかったそうですが、あまりの要望の多さに「くるみとレーズン」だけは、本店でも数量限定で販売するようになったのだとか。フランス産小麦粉を使い、多加水でもっちり食感のバゲット生地でつくるチーズパンも、スープとの相性抜群です。この2種類に限っては、おひとり様1枚ずつですが、そのほかのパンはお好きなだけ。食事パンのほか、昔懐かしい味わいが人気のメロンパンなどの菓子パン、惣菜パンなど、何が登場するかはその日のお楽しみです。ブッフェ台にはバターやコンフィチュール、はちみつなども揃い、店内のトースターでパンを温めるなど、お好きなようにパン三昧のひとときを楽しめます。さらに平日限定のサービスとして、市内の洋菓子店特製アップルパイを店内のオーブンで焼きあげて提供しています。
カフェを切り盛りするスタッフの皆さんは、「仕事がお休みの日に、客として通いたくなる!」というくらいル・ミトロンのスープとパンのファン。素材を慈しみ、心を込めて、毎日のスープを仕込んでいます。

おすすめのメニュー

※月替わりでいろいろなスープが登場します
  • 塩豚と根菜のミネストローネ

    塩豚と根菜の
    ミネストローネ

    塩をすり込んで一晩寝かせた豚の塊肉と、レンコン、ゴボウ、ニンジン、長ねぎ、エリンギなどをコトコトと煮込んでトマト仕立てに。化学調味料などは一切使わず、それぞれの素材からのうまみが一つに溶け合って、味わい深く、食べ応えのあるミネストローネに。

  • オニオングラタンスープ

    オニオングラタンスープ

    玉ねぎを飴色になるまでじっくりと炒めた、冬定番の熱々スープ。1杯におよそ玉ねぎ1玉分を使い、うまみと甘みをぎゅっと凝縮。自慢のバゲットにスープが浸み、チーズがとろけて、体の芯まで温めてくれる。シンプルながら、贅沢に手間暇をかけたおいしさ。

  • スープカプレーゼ(手前)

    スープカプレーゼ
    (手前)

    トマトとモッツァレラの“カプレーゼ”をイメージした、夏の冷製スープ。水を一滴も使わず、トマトをメインに3種の野菜だけをミキサーにかけ、モッツアレラチーズ、バジルとオリーブオイル、ゲランの塩で仕上げ。1杯にみずみずしいフレッシュトマトを1個分使い、リコピンの抗酸化作用は夏季の紫外線対策にも!


店舗情報

店名
ル・ミトロンカフェ
住所
神奈川県横浜市神奈川区神大寺4-1-2シンワハイツ2F
TEL
045-594-7273
営業時間
10:00 ~14:30 (L.O.14:00) ※スープがなくなり次第終了
定休日
月曜
URL
http://lemitronpains.com/cafe/

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