パンのテーブル

関西 パン屋さんの愛情たっぷり「イチ押し!」パン

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ルート271

「美味しいパンを作りたい」。そんな職人らしいシンプルな想いを持ちながら、常に進化するパンを作り続けているパン屋さん。60種類ほどのパンが店頭に並びますが、あっという間に売れてしまうほどの人気店。ご近所さんから遠方のパン好きにまで、広く愛されているお店です。

ルート271
住所:大阪府高槻市氷室町2丁目47-15
電話:072-628-1078
営業時間:[火曜~金曜]9:00~18:00/
[土曜・日曜・祝日]7:30~18:00
定休日:月曜

※2015年7月中旬頃、大阪府梅田に移転予定。
 高槻市のお店は5月20日をもってクローズいたします。

まるでフランス料理の一品! インパクトある「パテ・ド・カンパーニュ」

長野県の石臼挽き粉を使ったパンの風味はとっても豊か。外はパリッと中はしっとり食感でそのまま食べても十分美味しいのですが、天然酵母を使用のため、ほんのり酸味を感じられ、パテとも好相性です。「パテを食べたい人はがっつり食べたいと思いますし、ビストロ系の料理ですから、薄いものを2枚挟むくらいなら、ド~ンと存在感を出したい。自分自身も満足できるものを追求し、パテはこの厚さになりました。もちろん、美味しさが一番ですが、お客様の目を惹きつけないとまず手に取ってもらえませんので、インパクトを大切にしています」とシェフの船井高志さん。以前、レストランで調理をされていた経験が、現在のパン作りに生かされています。

インパクトを強調する一方で、ほかにも気を付けていることが。それは食べ飽きることのない量と、味が単調にならないこと。「パテは北海道十勝産の豚の腕部分のミンチを使っていて、料理としても出せるパテを目指しました。しっとりとした食感を出すために鶏肝を入れていますが、牛乳に一晩漬け込んで、臭みを抜いています。その鶏肝と、ワインやスパイスに漬けてマリネ状にした豚肉を合わせ、低温でじっくり火を通すことで、ミディアムレアの食感を出しています」と船井さん。

ここまでくると、もはやフランス料理のよう。この「パテ・ド・カンパーニュ」を求めて、遠方から多くの方が来店されます。これは、ワインにも合いそうです。

バターのジュワっと感がたまらない「岩塩じゃがバター」

フォカッチャの生地にマッシュポテトが包み込まれた「岩塩じゃがバター」。岩塩をふってから焼き上げ、仕上げにバターをのせて完成です。作る上で大切なポイントは、バターをのせるタイミング。「のせてから焼くか、焼いている途中でのせるのか…いろいろ試した結果、焼き上がりの余熱でバターを溶かすと、一番“バター感”が残りました」と試行錯誤を重ねた船井さん。「最初はゲランドの塩を試しましたが、このパンには岩塩が一番合いますし、じゃがいもはメークインが適しているんです」。想像以上に食感がやわらかく、口当たりはとってもソフト。パン全体がしっとりとした印象に仕上がっています。焼きたてが店頭に並ぶと、あっという間に売れてしまう人気のパン。思わず手に取りたくなるのも納得です。

注目度絶大! “ナゾの物体”が入った「栗と大納言のブール」

「いわゆるあんフランスのようなパンですね」と船井さんが称する「栗と大納言のブール」は、一度食べたら忘れられなくなる、リピーターの多い商品。

北海道産小麦を使った丸いフランスパンの中に入っているのは、上品な甘みが特徴の大納言と食べやすいサイズにカットされた栗。そのほか、店頭のプライスカードには「ナゾの物体」が入っていると書かれていますが…。その正体、種明かしをすると、「パン粉と塩とバターを混ぜたもの」。栗と大納言、どちらにも合うバターを入れたところ、焼くとどうしても溶けて流れてしまう。そこで、バターを生地の中に留める作戦として、パン粉が投入されたのだとか。「パン粉がバターを吸ってくれるので、風味がしっかり留まるんです。僕は“塩バターパン粉”と呼んでいますが、あえて“ナゾの物体”と記載しているのは、お客様の興味を惹きつけるためです」と笑顔で語る船井さん。中には、「何だろう?」「おからかな?」「また考えてきます」と店員とのコミュニケーションを楽しまれるお客様も。船井さんの遊び心が、プライスカードからも感じられる逸品です。

昨日よりも美味しいパンを目指して…常に進化するパン屋さん

自らを「変化を求めるタイプ」と分析する船井さん。2009年のオープン当初から、「時代とともにパン屋も変わっていきたい」というスタンスを守り続けています。「同じパンでも、より美味しくするために、素材や配合、焼き方などを何度も変えてリニューアルしているので、オープン時とまったく一緒のパンはないと思います。売れ行きが悪かったり、失敗したかなと思うと、そのパンを食べてみるんです。すると、改良のヒントになることが多いですね。だから、いまだに完成形のパンはありません!」と日々アンテナを張って、パン作りを楽しまれています。

「現状に満足することなく、常に前へ前へ。いつも先頭集団を走るパン屋さんでありたいと思っています。ほかのパン屋さんで、うちで作っているのと似たパンを見つけると、マネをされるぐらい印象が良かったのかなと嬉しくなりますね」。船井さんが作る進化するパンに、常連さんも「また何かが変わったな」と、何度も通う楽しみを実感されているようです。

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REGAL+E

「パンだけに目がいくように」というコンセプトの店内は、青色の壁に囲まれ、あえて照明をトーンダウン。北側に面した大きな窓からは、太陽光が適度に入り込むことで、香り高いパンをしっかり照らしています。そんな落ち着いた空間の中で、じっくりパンと向き合えるのは至福の時。郊外にあっても、わざわざ行きたいパン屋さんです。

REGAL+E
住所:京都府木津川市梅谷荊谷55-1
電話:0774-73-1788
営業時間:9:30~18:00
定休日:火曜、第1・3・5月曜

口どけの良さを追求した、看板商品「シュクレブール」

「バターとパンの組み合わせが大好き」というシェフの岡山新吾さんが、その美味しい組み合わせを最大限に生かすことで生み出した「シュクレブール」。四ツ葉バターに限定しているのは、ミルクっぽい濃厚な甘味と風味のバランスがちょうど良いからだとか。「パンは食べた時の引きの強さも計算していますが、最も大切にしているのは、口の中に入れたときや喉を通るときの“口どけの良さ”。できる限り水分を生地にたっぷり含ませ、しっとりさせています」。バターの濃厚な味をしっかり実感できて、その上、しっとり感を出すのは熟練のワザ。そのジュワッとした口どけの良さは、一度食べるとやみつきに。1日6回焼き上げても、その口どけの良さから、飛ぶように売れてしまう、一番人気のパンです。

これからの看板商品は、店名を掲げた「レガル」

岡山さんが研究に研究を重ねて、3月末にお目見えしたばかりの新作「レガル」。店名をそのまま名付けたところに、渾身の作であることがうかがえます。しかし、その誕生のきっかけは思わぬ失敗から。「単純にイーストを入れ忘れただけなんです。思いもしない出来事から新しい発見って生まれるんですね。それが、2回連続のうっかりだったので…何か見えない力が働いていたのかもしれません(笑)」。イーストを使っていないため、粉の甘味がダイレクトに感じられるのが最大の特徴。「天然酵母がそこまで入っていないのに、ゆっくり発酵させているからか、天然酵母のパンよりも美味しく仕上がりました。フランスパンに負けない香ばしさを感じつつ、食パンのような口どけで、まるでおにぎりを食べているよう。口の中でパンの生地がほどけていって、毎日食べてもストレスのないパンだと思います」と岡山さん。ちなみに、「レガル」の生地にレーズンが入った新作「ナチュレーズン」もあります。数日たっても味が損なわない点も、買い手にとっては嬉しい限りです。

パン作りにおける永遠のテーマは、「口どけの良さ」と「香ばしさ」


岡山さんがパン作りにおいて最も大切にしているのは「口どけ」と「香ばしさ」のバランス。しっかり焼き込んだパンが多いため、店頭には焼きたての香りを目でも感じられるパンが並びます。そんな香ばしさを感じながらも、口の中に入れるとたちまちパンがほどけていく、「その速さを追求したい」と岡山さんは語ります。「最後までパンが口の中に残っているのが苦手なので、パンが喉をスッと通っていくようなイメージで作っています」。さらには、昨秋に店舗が移転し、厨房が以前より大きくなったことで、心境にも変化があったよう。「大きな窓からは移り行く季節を感じますし、風や光もしっかり入ってくるので毎日が快適です。そんな中で原点に立ち返り、シンプルな素材だけで圧倒的に美味しいパンを追求していきたいと思っています」。その先駆けとなるのが、上記で紹介した“レガル”と名付けられたパン。「レガルを買いに、レガルに行こう!」と、皆さんの間でそんな言葉が飛び交う日も近いかもしれません。

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テクノパン

倉庫をリフォームしたという赤い外観のお店は、シェフの佐々木満成さんがイギリスで出会った赤壁のお店がモチーフとなっています。店内に入ると、一転して真っ白で明るい空間に。そこには、耳に心地よいテクノ音楽が流れていて、スピーカーから流れるテクノ音楽をたっぷり含んだパンたちが、お行儀よく並んでいます。

テクノパン
住所:京都府京都市伏見区淀際目町241-6
電話:075-631-5599
営業時間:[平日]9:00~18:00/
[土曜・日曜・祝日]7:00~18:00
定休日:火曜・水曜

「みそカツパン」は本場・愛知の人も、関西の人も納得の味!

ご当地グルメ好きの佐々木さんが、特にお気に入りの“名古屋めし”の中でパンに合うものは…と考えて商品化したのが名物「みそカツパン」。熟成された分厚い豚ロースは柔らかくて旨みたっぷり。愛知から取り寄せたみそで作ったオリジナルソースにカツを漬けて、バターロールの生地にくるんで焼き上げています。「愛知のパン屋さんにみそカツサンドはあっても、焼き込み調理したみそカツパンは見たことがありません。これは当店のオリジナルです」。一緒に焼き込むことで一体感が生まれ、食べやすい点も人気の一つ。「もともとは京都の手作り市に出店していたとき、屋外でも片手でパクッと食べられるパンを作ろうと思い、このスタイルにしました。関西の方は甘いみそカツとご飯を一緒に召し上がることは少ないですが、パンにすると美味しいと言ってくださいますね」。食べ応えのある味とボリュームで、男性のお客様も大満足。みそカツの本場、愛知の方もわざわざ買いに来られるほどの人気商品です。

家庭の味がしっかり凝縮された「テクノカレーパン」

数種類のルーとスパイスをブレンドし、一日じっくり炊いた特製カレーを包んだ定番「カレーパン」。子供も大人も満足できる、甘みと辛みに旨みがプラスされた、家庭のカレーがベースになっています。「イギリスのパン屋さんで働いていたとき、日本食が恋しくなると、近所のスーパーで材料を買って、カレーライスをよく作っていました。カレーライスは日本食なんですよね。イギリスで食べた当時のカレーがあまりにも美味しくて、その味をパンにしたいと思ったんです」と佐々木さん。具材は佐々木さんのお父さんが作られた玉ねぎや人参を使い、お肉は豚肉を使用しています。まさに、家庭の温かさを感じるカレーパンです。

卵にヒミツあり! 黄金色に輝く甘~い「テクノメロンパン」

「なんでこんなに黄色いの?」というのが、このメロンパンを初めて見た人の第一声。メロンパンにしてはかなり黄色いのは、卵は卵黄しか使っていないから。「赤穂の養鶏場から届く卵で、味はとても甘くて濃厚です。以前、リーガロイヤルホテルで働いていたのですが、そこのパティシェもこの卵を絶賛していました」と佐々木さん。よく見ると、メロン生地の装いも少し変わっている気がします。「ザクザクしたメロンパンはポロポロとこぼれ落ちてしまいますが、当店のメロンパンは食べていても生地はこぼれ落ちません。卵黄だけで作ると食感もしっとりしますが、脂分が多いため、つなぎにもなるんです。メロン生地をほとんど練っていないので、見た目も少しフワフワとした柔らかい印象で、ほかとは見た目も違うんです。そこが“テクノ”なんですよ!」。

関西にもブーム到来! スペイン生まれの「エンサイマダ」

最近は塩パンなどジューシーなパンが流行りですが、そんな中「次なるブームはこれだ!」と叫ばれているのが、この「エンサイマダ」。スペイン・マヨルカ島のパンで、発酵バターが多く、ミルク風味の強い菓子パンです。関東ではすでにブームがじわじわと来ているそうで、テクノパンでは関西でいち早く販売をスタートしました。「発酵バターと砂糖のフィリングをくるりと巻いて焼き上げていて、バターの風味と甘味が美味しいんです。焼く前に粉糖をかけて、しっかり焼き上げるのが特徴で、バリバリとした歯ごたえと優しい食感が同時に楽しめます。コーヒーや紅茶と一緒に食べていいただくもよし、話題の一つにお持たせとしてもオススメです」。

これだ!と納得のいくパンこそが、テクノなパン!


一般的なテクノロジーとは違って、佐々木さんの「テクノ」の定義とは、「自分の中で納得いくもの」。素材や製法を試行錯誤し、「これだ!」と納得できたパンには、カレーパンやメロンパンのように「テクノ~」と名前に入れています。「飽きの来ないシンプルなパンが好きなので、お客様にもまた食べたいなと思ってもらえるパンを作りたいと考えています。そのためには、当たり前のことですが、手を抜かずにきちんと作ること。そして、翌日でも美味しいパンを作るようにしています」。

車や音楽が趣味で、友人も多い佐々木さん。「パンは気軽に食べやすくて、人にも薦めやすいので、パン屋さんをオープンしたことで、さらに交友関係も広くなりました。車好きの方や、手作り市に出店していた頃のお客様も遠方から来てくださいますし、特に週末は幅広い層の方にご来店いただいています」。国道に面していることから、トラックの運転手や工事現場で働く男性のお客様も。「昔、パン屋さんに行っても、男性客は僕ぐらいだったので、男性の方が気軽に来てくださるのは本当に嬉しいですね」。男性はもとより、ファミリー層も多いことから、満足のいく大きさやボリュームあるパンを意識しているそうです。

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ココ・キラリ(coco・kirari)

製菓出身のシェフ・内田雅彦さんが作り出すパンは、デニッシュ系やスイーツ系が豊富で、店頭には見た目にもかわいらしいパンが並んでいます。常連さんとの何気ない会話から、新しいパンのアイデアが生まれることも多いとか。小さなお子さんからご年配の方まで、誰からも愛される、地元に密着したパン屋さんです。

ココ・キラリ(coco・kirari)
住所:京都府京都市伏見区深草直違橋2丁目433-1
電話:075-645-5767
営業時間:7:30~19:00
定休日:日曜・祝日

ハッピーになれる! しっとり食感の「フレンチクロワッサン カスタードアップル」

オープン当初からの大人気商品「フレンチクロワッサン カスタードアップル」。人気の理由はしっとりとした食感。「パサパサとしたものではなく、美味しいフレンチクロワッサンを食べたい」と思った内田さん。クロワッサンに煮詰めたりんごとカスタードをサンドし、アパレイユにくぐらせることで、よりしっとり感を引き出しました。そして、もう一つのこだわりは、中にたっぷり入ったカスタード。「京都・宇治のお茶を食べて育ったニワトリの卵で、色はそれほど濃くはありませんが、味はかなり濃厚です。炊くときは牛乳だけでなく、生クリームをブレンドしながら、ミルク風味に仕上げています」。また、炊いたリンゴが苦手というお客様の声にお応えして、「チョコバナナ」もラインナップ。夏場にはベリー系のものを入れたりと、季節のフルーツをアレンジしたフレンチクロワッサンも店頭に並んでいます。

パストラミビーフがたっぷり入った「デニッシュロールサンド」

これはロールケーキかしら? そう見間違うほどの鮮やかな色合いのロールサンド。甘さを抑え、折り込みを少なくしたデニッシュ生地に、パストラミビーフ、ポテトサラダ、レタスや水菜などの地元の野菜がサンドされています。「甘いパンに、お惣菜系のものを合わせると、塩からいものと甘いものがうまく中和されて、これが意外と合うんです。大山ハムのパストラミビーフがたっぷり入っていますが、極薄にスライスしてあるので、パンと一緒にかみ切れる程よい柔らかさ。中の食材とデニュシュ生地の相性もとてもいいんです」と内田さん。彩りも鮮やかなので、特に若い女性の方に大好評だそう。朝の出勤、通学時にはどんどん売れていくのだそうです。中には、会社で頼まれたからと1本買いをする方も。「8個分はあると思いますが、みんなでシェアしながら、ワイワイ食べていただけたら嬉しいですね」。

一年を通して、季節に合わせた「シュトーレン」が楽しめます


シュトーレンといえば、クリスマス時期に食べるドイツのお菓子ですが、ココ・キラリでは年中、季節に合わせたシュトーレンを作っています。2月頃から4月上旬まで作っていたのは「桜シュトーレン」。桜の花、キルシュ(チェリー酒)に漬けたマカダミアナッツとクランベリーが入っていて、ほんのり大人な味わいです。「お花見やパーティーをする方、そしてホワイトデーのプレゼントに買って行かれる方がとても多かったです」と内田さん。そして、「桜シュトーレン」に替わって、5~6月頃から夏場の時期に登場するのは「パイナップルシュトーレン」。パイナップルを煮詰めてあん状にしたもの、セミドライのパイナップルを窯の中で焼いてピール状にしたもの、焼酎に漬けこんだマカダミアナッツが入っていて、全体的にさっぱりとした味わいです。「台湾好きの息子がお土産にパイナップルケーキをよく買ってきてくれるんですが、それをヒントにパイナップルシュトーレンを作ってみようと思ったんです」。秋には抹茶と栗のシュトーレンが、そしてクリスマスには定番シュトーレンも登場します。パーティーやピクニック、お茶菓子のお供として、季節のシュトーレンが場を盛り上げてくれそうです。

お客様の一言が、新しいパン作りのヒントに!


「ご近所の方に喜んでもらえる、地元に密着したパン屋さんを目指しています」と語る内田さん。生まれ育ったこの地で、現在は深草商店街の理事として、地元を盛り上げる活動にも積極的に参加されています。「そこで顔を覚えてもらえると、お店にも来てもらえますから(笑)。どんな人も気軽に来てもらいたいですし、小さな子供が100円玉を握りしめて、パンを買いに来てくれる。それに応えられるパン屋さんでありたいと思っています」。また、お客様から「こんなのパンに入れたらどう?」というリクエストに、即座に応える柔軟さも内田さんの持ち味。「販売スペースと厨房がオープンになっているため、接客を担当している家内とお客様が喋っている話が耳に入ってくるんです。その会話をヒントに、いっぺん作ってみようかと考えることもあります」。実は、上記で紹介した季節のシュトーレンも、「真夏にシュトーレンが食べたい」というお客様の声によって生まれたもの。商品化されたパンを通して、コミュニケーションが広がっていく…店内には会話のある光景が日常になっています。

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今回お話を伺ったどのお店のシェフも、今よりももっと「美味しいパン」を作るために、たゆまぬ努力と研究を日々重ねられています。「これで完成」と現状に満足することなく、柔軟な発想でパン作りに取り組み、今できる限りのベストを尽くしたもの。それこそが、シェフ自らが「イチ押し!」と自信を持ってオススメできるパンなのです。パンの美味しさとともに、そんなシェフのパンへの想いを感じていただけたらと思います。

※店舗情報及び商品価格は取材時点(2015年5月)のものです

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