パンのテーブル

さらなる魅力発見!広がる食パンメニュー

  • レブレッソ 目黒武蔵小山店
  • Panda(パンダ)
  • トーストラック harajuku
  • 高級食パン専門店 嵜本(さきもと)東京田園調布店

レブレッソ目黒武蔵小山店

大阪で創業の食パン専門店が2018年7月に関東初出店。食パン4種類とオリジナルのジャムを販売するほか、自慢の山型食パン「レブレッソブレッド」を使ったトーストメニューをイートインできるベーカリーカフェです。

レブレッソ目黒武蔵小山店
住所:東京都目黒区目黒本町3-5-6
電話番号:03-6712-2780
営業時間: 月曜~金曜 9:00~19:00(LO.18:30)
土曜、日曜 8:00~19:00(LO.18:30)
定休日:第2、第4火曜日

おすすめは厚さ4cmの厚切りバタートースト

通りに面したレンガの壁がクラシックな雰囲気の同店。L字のカウンター奥はパンをつくる工房、右手のゆったりとした空間にイートインの席が配置されています。
大阪の本店を出店する際に、オーナーが海外でおいしいコーヒーとトーストを出す、昔ながらのカフェスタンドを見て、「自分たちの街にもこういう店があるといいな」と、このスタイルに決めたそう。

「BREAD(ブレッド)とESPRESSO(エスプレッソ)を掛け合わせた店名(LeBRESSO)の通り、職人が心をこめてつくるブレッドと淹れたてのエスプレッソで、小さな幸せを日常の中で感じていただけたら、と思っています」とお話しくださったのは目黒武蔵小山店マネージャーの横井康宏さん。

平日朝9時のオープンを前に、食パンが続々と焼きあがります。看板商品の「レブレッソブレッド」は、ほんのり甘く、発酵のうまみがあり、みみまでふんわりやわらかいのが特長です。独自の製法で生地の仕込みを行い、低めの温度で40分くらいじっくり焼くことで、みみまでやわらかく、しっとりとした口どけのよさが生まれます。
「一つひとつ職人が手作業で成型しています。その日の天候などで微妙に異なる生地の状態に合わせて、ガスの抜き方なども微調整。いつも変わりなく、きめ細やかで、やわらかな食感をつくりあげています。また、焼成を低めの温度で行うため、型にふたをしないで焼きあげています。山型の見た目のかわいらしさも好評のようです。お客様にもまず最初におすすめしたいパンなので、イートインのトーストメニューには、すべてこの食パンを使っています」(横井さん)。

店内で提供しているトーストは、定番15種類に季節ごとの限定メニューが加わります。「バタートースト」は厚さ2.5cmで、厚さ4cmの「厚切りバタートースト」もあります。「厚切りバタートースト」には、はちみつが瓶ごと添えられ、お好みでたっぷりかけていただけます。
「シンプルなバタートーストでしたら中のしっとり、もっちりした食感を存分に楽しんでいただける『厚切りバタートースト』がおすすめです。焼いた後の表面に切り込みを入れて、バターを塗った後にさらにバターをのせてバーナーで炙ってお出ししています。バターがふつふつと沸いた見た目も食欲をそそりますし、香りも立ちます」(横井さん)。


彩り豊かでフォトジェニックなオリジナルトースト



シンプルなバタートーストのほかにも魅力的なトーストメニューが揃っています。色とりどりの具材やスプレッドで、見た目も華やかです。
また、4cmの厚切り以外は、すべて5枚切り相当の厚さ2.5cmで、ポップアップトースターでトーストしています。オープンなレイアウトの店内で、カウンターに並んだレトロなトースターからポンッとパンが焼きあがる光景が見えるのも食欲をそそる演出です。

「サワークリーム&ハニーバター アップル」は、はちみつをバターと練り合せた特製のハニーバターを使用。トーストにサワークリームを塗って、リンゴの薄切りを並べた上にハニーバター。バターが溶けるくらいにもう一度軽く焼いてから、仕上げにブラウンシュガーをキャラメリゼしています。
惣菜系のトーストは3種類をラインアップ。人気の「アボカド&ベーコンシーザーサラダ」は、マヨネーズベースにパルミジャーノチーズとワインビネガーを合わせた自家製ドレッシングで。仕上げに削ったパルミジャーノチーズをたっぷりトッピングしています。
店内で販売しているフルーツのジャムやミルクジャムは、トーストメニューにも使われています。レブレッソブレッドに合わせて神戸のメーカーに製造を委託しているオリジナルで、「あまおうジャム」や「ピスタチオのミルクジャム」など6種類が揃っています。
「このほかトーストメニューに合わせて、キッチンで特製スプレッドをつくることもあります。たとえば、昨シーズンの冬季限定メニュー『あんバター』では、バターに牛乳、マスカルポーネチーズ、クリームチーズなどを混ぜた特製バターを使用して、大変好評でした」(横井さん)。

レブレッソブレッドは、1回に40または60本を焼成し、オープン時から昼過ぎまでは、1時間に1回くらいのペースで焼きたてが店頭に並びます。このほかに、国産小麦粉とホシノ天然酵母パン種を使い、じっくりオーバーナイトで発酵させた「ハードトースト」、レブレッソブレッドの生地を使った期間・数量限定の食パン2種類が加わり、4種類の食パンが揃います。
「パンそのものが本当においしいですから、お買い上げ当日でしたら、焼かずにそのままでもいいですし、表面を軽く焼いてバターを塗って食べていただくのもおすすめです。スプレッドを塗るだけ、のせるだけでも、トーストの表情は変化しますし、さらにトッピングを加えることで、彩り豊かで味わいも複雑になります。ご家庭で食パンを楽しむときに、当店のトーストメニューも参考にしていただいて、オリジナルなトーストをぜひ楽しんでみてください」(横井さん)。

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panda(パンダ)

オフィスビルや大学など、文教施設も多い本郷の街に2018年9月オープン。オーナーの片山大樹さんが10年以上の料理人としての経験を生かし、「パンとエスプレッソと」出身のパン職人、和食・フレンチ・スパニッシュで修行を積んだ料理人とタッグを組んだベーカリーカフェ&バーです。オープンから10時まではモーニング、11時~14時はランチ、18時まではカフェタイムで、それぞれお得なセットメニューがあり、18時以降はパンとよく合うタパスやメイン料理を提供しています。

panda(パンダ)
住所:東京都文京区本郷3-16-10 北星舎ビル
電話番号:03-5844-6352
営業時間:月曜~金曜 7:30~22:00(料理LO.21:30)
土曜 9:00~22:00(料理LO.21:30)
日曜 9:00~18:00
定休日:なし

「ブレッドボウル」は食パンと料理の協演


オープン時に、お子さんがまだ1才だったというオーナーで料理人の片山大樹さん。育児でどうしても店を離れる時間もあるため、パン職人と料理人のお2人とタッグを組んだそう。3人でコミュニケーションを図りながら、片山さんがメニューづくりや店全体を俯瞰する役割を務めています。このスタイルだからこそ生まれる、パンと一緒に食べるとおいしい料理、料理的な要素がふんだんに盛り込まれたパンが、他店にはない同店の魅力を形づくっています。
「街の人たちが朝から夜まで、ここでおいしいパンを食べてくつろいでいただけるような店にしたいですし、何をつくるときでも『これはパンに合うかな?』ということを一番に考えています」と片山さん。
ディナーの料理も、お皿に残ったソースまで思わずパンでぬぐって食べたくなるように、パンと一緒に食べるとおいしいことを意識してつくっているそう。

同店の食パンは2種類。やわらかくて、ほんのり甘く、ミルクやバターをリッチに使った角食の『panda食ぱん』と、小麦粉と水、酵母、塩と有機ショートニングを使い、シンプルで軽い仕上がりの「毎日食パン」です。
「みみまでしっとりとやわらかく、甘みのある『panda食ぱん』を好まれるお客様が多いです。買ったらまずは、ぜひそのまま食べてほしいおいしさです。山型の『毎日食ぱん』は、名前の通り、毎日食べても飽きないおいしさ。サンドイッチやトーストにもおすすめです。どのパンも、小麦やバターなどの原材料に徹底的にこだわってつくっています」(片山さん)。

食パンを使ったランチの人気メニュー「ブレッドボウル」は、食パンをくりぬいて器(bowl)代わりにし、クラムチャウダーを入れたものです。
「パンを器にするのは、バンズをつかったバーガーや、カンパーニュを使ったサンドイッチのほかに、いかにもパン屋らしいメニューとしてぜひやってみたいとオープン前から考えていました。最初のころは中身をカレーに替えるなど、いろいろ実験してみましたが、やはりクリーム系のクラムチャウダーはパンとの相性がとてもよくて、定番化しています」(片山さん)。

パンは、毎日食ぱんの生地をブレッドボウル専用に、型にふたをして焼成しています。半分に切って中をくりぬいて、軽くトーストしてから中にクラムチャウダーを。パンの小麦色にクリームホワイトのスープが映え、殻付きあさりが蝶々のようで、見た目も楽しみな一品。添えられている、くりぬいたクラムの部分も、じゃがいもやにんじん、ベーコンがゴロゴロ入ったやさしい味わいのチャウダーと一緒にいただき、後半はスープが浸みてほどよくしっとりとした器部分のパンも少しずつ食べ進んでいくと、ボリューム満点なのに意外とすんなりおなかに収まります。
「これからオープンして初めての夏を迎えますが、夏の間も中身をクラムチャウダーで行くか、もしくは煮込みハンバーグなどに替えるのもいいのかな?と今検討中です」(片山さん)。

シンプルな中に、ちょっと変わったアイテムも加えています


デザートでいちばんの人気「フレンチトースト」には『panda食ぱん』を使っています。ふんわり濃厚な食パンをアパレイユに一晩漬けこむことで、焼き上がりはプリンのようなおいしさに。フルーツやフルーツソースで華やかに仕上げています。

「ディナー時の料理には、かごに3~4種類のパンを盛り合わせて、お好きなだけおかわりもしていただいています。パンの種類はその日によって変わりますが、食パンを4つに切った1口サイズにして出すこともあります」(片山さん)。

モーニングは、リッチな『panda食ぱん』を厚切りトーストやあんバタートーストなどに。カフェで使う分も含めて、食パンはパン全体の1/3くらいを占める主力商品の1つで、今後、冷蔵ケースを置いて、食パンのサンドイッチもテイクアウト用のラインアップに加えていくそう。
「これまでも、近辺の大学やオフィスなどからランチボックスのご予約をいただくことがよくあり、サンドイッチに食パンを使ってきました。お店で出しているジャークチキンや自家製のオリーブのオイル漬けなども使って、今日はどんなサンドイッチだろう?と楽しみにしてもらえるように、毎回違う具材を考えています。これが、料理とパン、両方をやっている強みでもありますし、ランチのサンドイッチを食べて、次はディナーも!とお客様のご来店につなげていきたいです」(片山さん)。

そして、カウンターに並んでいるパンの数々もとても魅力的です。たとえば、食パンを使ったクロックムッシュは2種類。1つは「毎日食ぱん」を使ったスタンダードな「クロックムッシュ」、もう一つは『panda食ぱん』の「りんごのクロックムッシュ」。菓子パン系クロックムッシュというのもユニークですが、はちみつで煮たリンゴとゴルゴンゾーラをトッピングして、パンと具材のダブルで濃厚な、甘くてリッチなクロックムッシュに仕上げています。

同店人気No.1のクロワッサンは、定番のほかにカカオを練り込んだ黒いクロワッサンをつくり、同じカカオ生地からカレーパイをつくっています。一見して、中にカレーが入っているとは想像もつかないビジュアルで、フィリングはスパイシーな白いカレーです。
「黒と白の色のコントラストからまず発想をスタートして、フィリングに白いカレーはどうだろう?スパイスをうまく組み合わせればつくれる!と、できあがったレシピです。パンの具材としても斬新ですし、ディナーのメニューにも展開していけます。シンプルなアイテムを丁寧においしくつくることを大切にしつつも、他店にはないちょっと変わったものもつくっていきたいと考えています」(片山さん)。

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トーストラック harajuku

韓国でチェーン展開している「トースト」専門店の日本1号店で、渋谷区神宮前に2018年3月にオープン。韓国でトーストといったら、鉄板で焼いた食パンに具材をたっぷりはさんだサンドイッチのこと。現地で人気のメニューに日本オリジナルのメニューも加え、テイクアウトのほかテラス席でイートインもできます。

トーストラック harajuku
住所:東京都渋谷区神宮前3-27-15 FLAG1-E
電話番号:03-6812-9499
営業時間:11:00~20:00(L.O.19:30)
定休日:不定休

韓国の屋台ではおなじみの、鉄板でつくるボリューム満点のトースト


韓国には、昔からさっと立ち寄って小腹を満たせる、軽食の屋台が街のあちこちにたくさん並んでいます。その1つで、海苔巻きなどと並んで、とてもポピュラーなのがトーストの屋台です。現在では、チェーン展開の店舗営業が増えてきて、気軽なファストフードとして、街の人たちに愛されています。実際に調理の様子を見せてもらいながら、同店マネージャーの文度雁さんにお話を伺いました。
「トースト屋台が主流だったころ、屋台で簡便に加熱調理をするために鉄板が使われていました。当店では、今も加熱調理のほとんどを鉄板で行っています。食パンは片面を焼き、ベーコンや目玉焼きなどの具材も鉄板で調理。たっぷりの千切りキャベツなど、さまざまな具材を山盛りにして、それだけで1食の食事になるのが韓国風のトーストです。家庭でも屋台でも、韓国では食パンのいちばんポピュラーな食べ方で、日本のように、トースターで焼いたパンにバターを塗って食べる、という習慣にはなじみがありません」(文さん)。

いろいろな食材を混ぜ合わせて食べるのは、ビビンバや韓国風の海苔巻きなどとも共通する、韓国伝統の食のスタイルです。また、おかず系の具材にも甘めのソースを合わせるのが韓国風トーストの特徴です。トーストラックでは、どのメニューも、パンにオリジナルのフルーツソースをかけてから具材をのせていきます。
「時代や地域によっては具材の上から砂糖をたっぷりふりかけて仕上げる場合もありますが、時流に合わせてよりおいしく食べていただけるように、当店では果物を使った甘酸っぱいソースを使っています。おかず系の具材にフルーツソースの“甘じょっぱさ”が クセになる!とおっしゃるお客様が多いです」(文さん)。

「オリジナルトースト」は、韓国のどこのトースト屋にも必ずある、いちばんポピュラーなトーストです。具材は目玉焼きとベーコンとたっぷりの千切りキャベツ。鉄板で食パンをこんがり焼く隣で、卵を四角い型に割り入れて、食パンの形に合わせた目玉焼きをつくります。ベーコンも鉄板でこんがりソテー。味つけはケチャップとマスタードです。
女性に人気のメニューが「エビアボカド」。おなじみの組み合わせですが、鉄板で焼いたプリプリのエビに、目玉焼き、チェダーチーズ、アボカド、キャベツ、グリーンリーフレタス、紫キャベツに酢漬けのにんじんを山盛りに積み上げて、チーズ入りのサウザンアイランドソースでサラダのように仕上げています。
トーストメニューはテイクアウトのほか、テラス席でイートインもできます。どちらも紙に包んで半分にカットするスタイルが基本。ボリューム満点の具材が層になった断面も食欲をそそります。
「紙ごとスパッと切って、いかにきれいな断面をつくるかがポイント。オープン前に包み方やナイフの種類を試行錯誤し、スタッフ一同、かなり練習を重ねました」(文さん)。


豊富なメニューとプラスアルファの楽しい仕掛けも


テイクアウトもできる10種類のトーストのほか、イートイン限定のトーストもあります。「チーズコーントースト」は現地にはなかった新メニューの1つ。山盛りにチーズをのせて、仕上げにバーナーの炎で炙ってトロトロに。切り口からとろけだすチーズはビジュアル的にもインパクトがあります。日本でのあまりの人気ぶりに、韓国国内の店でも逆輸入してとり入れたそう。
韓国らしさをわかりやすく表現した「プルコギチーズトースト」も、日本だけの期間限定メニューでした。
「日本では、“韓国の食は辛い”というイメージがあるので、ハラペーニョで辛さをプラス。ホイル焼きにしたプルコギは、パンの上にのせてからバーナーで炙り、牛肉はより芳ばしく、チーズがとろけて、こちらも大好評でした」(文さん)。

「トーストは、200℃の鉄板でパンを焼いて、カリッとさせることが大事。パンも韓国から取り寄せたかったのですが、日本で調達することになり、焼いたときの食感にこだわりました。できたてを店で食べるときも、持ち帰って家のオーブントースターで温め直しても、表面のカリカリ食感を楽しめるパンを選んでいます」(文さん)。
また、甘酸っぱいフルーツソースはどのメニューにも使いますが、上にかけるソースはメニューごとに全部変えています。プリプリのエビでパンパンにふくらんだエビカツの「えびパンパン」には韓国風タルタルソース、「ツナマヨキャベツ」にはニンニクソースなど。ほかにも、トッピングにかつお節をたっぷりのせた「お好み焼き」「ハンバーガー」「グリルマッシュルーム」など、豊富なメニューが揃っています。
「今後は、より韓国らしいメニュー、またスイーツ系のメニューも増やしていきたいです」(文さん)。

そして、神宮外苑や代々木公園が近いこともあり、トーストをもっと楽しんでもらえるようにと、同店ではピクニックバスケットのレンタルを行っています。韓国では、ピクニックがブームとなってピクニックグッズを提供するカフェも登場しています。そんなカフェのひとつとコラボしたときからの取り組みで、クラシックなバスケットにレジャーシートや風船、シャボン玉などをセット。同店でトーストやドリンクを購入したお客様には、通常の半額でバスケットをレンタルしています。手ぶらで来てもピクニックセットがここで揃い、フォトジェニックなトーストと一緒に写真を撮って、雰囲気を盛りあげると人気です。

テイクアウト用のボックスに、お店のアイコンをデザインしたシールを日替わりで貼り付けるなど、「映え」を意識した小物やディスプレイもSNS時代の集客には欠かせない要素のようです。

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高級食パン専門店 嵜本(さきもと)東京田園調布店

大阪に本店のある高級食パン専門店の東京1号店。2018年12月のオープン以来、焼き上がり時間をめがけて訪れた多くのお客様で行列ができています。看板商品の食パン2種類、月曜・火曜・水曜日限定の食パン各1種類、特製「ジュエルジャム」を販売。店内にはカフェを設けてパンとジャム、ドリンクを楽しめるほか、テイクアウト用のトーストも提供しています。

高級食パン専門店 嵜本(さきもと)東京田園調布店
住所:東京都大田区田園調布2-49-15
電話番号:03-5755-5371
営業時間:11:00~18:00(LO.17:30)
定休日:なし

出会ったときに驚きのある商品づくり


高級食パンがブームとなり、新しいブランドや店舗が続々と増えている中、同店は、パンのクオリティだけにとどまらず、店舗内装やスタッフの対応など、店を訪れたときの時間と空間から高級感を感じていただける店づくりで他店との差別化をはかっています。同店を運営する株式会社ドロキア・オラシイタのブランド広報を担当する吉浦ゆず香さんにお話を伺いました。

同店の看板商品は、2種類の食パン。<毎日食べたい、どんな食べ方とも相性のいい食パン>がキャッチフレーズの「極美“ナチュラル”食パン」と、<そのまま食べたい、何もしなくても美味しい食パン>が、「極生“ミルクバター”食パン」です。どちらも持ったときのずっしりした重さ、食べたときの軽やかさに驚きが生まれます。
「一般的な食パンに比べての生地量1.4倍を型に入れ、ふたをして焼きあげることで中に水分やうまみを閉じ込めて、ずっしりと重さのあるパンになります。その一方で、製法、配合、焼き加減を最適に組み合わせることで、口当たり、口どけ、のど越しの軽さが生まれます。香りの豊かさ、香ばしさ、口の中に残る余韻を追求して、毎日店舗内で職人が丁寧に焼きあげています」(吉浦さん)。

食パン専門店として、最初につくりあげたのが、シンプルな材料でつくる「極美“ナチュラル”食パン」。乳も卵も使わずにシンプルな材料だけを使って4時間かけて仕込み、甘みを十分に引き出しています。
もう一つのラインアップとして生まれたのが、おいしさをもっとストレートに感じていただける「極生“ミルクバター”食パン」です。
「蜂蜜や生クリームの甘さに加えて、時間をかけたオーバーナイト発酵で小麦粉本来の甘さを引き出し、芳醇なコクを閉じ込めて、もっちりしっとり、パンのみみまでふわふわのリッチな味わいです」と吉浦さん。
焼き上がりは「極美」が1日3回、「極生」は1日4回。仕上げに「嵜」の焼き印を押して、店内の棚に並べられます。


カフェで提供するのは「カスタマイズトースト」。2種類の食パンのどちらかを、トーストか生食か選び、さらに、お好きなジャム3種類、バターを追加することもできます。ドリンクにはそれぞれの食パンに合わせてブレンドした2種類のコーヒーが用意されています。
「当店の食パンは、パンだけをそのまま食べてもおいしいようにつくっています。バターやジャムを合わせて、シンプルですが、より贅沢なおいしさを実感していただけるようにしました。食パンは2斤サイズで販売するため、お持ち帰りはどちらか1本、もう1つはカフェで召しあがってみる、というお客様も多いです」(吉浦さん)。

食パンを楽しむシーンを広げる



同店では、トーストに最適な厚さ28mmの食パン1枚をパッケージに入れた「28mmスタイル」と、トーストにジャムを塗ってバーガー袋に入れたテイクアウトスタイルを提案しています。大阪の本店開業当初からの斬新な取り組みです。
「“食パン1枚をテイクアウト用に提供する”ことは、ブランドを立ち上げる以前からのオーナーの構想でした。ファストファッション店のインナーのパッケージを見て『これをパンでやりたい!』と。当時まだ食パンブームも今ほどではなかったですし、韓国などのトーストテイクアウト文化も知らなかったので、果たして1枚売りの需要があるのか、社内でも半信半疑でした。ところが、ふたを開けてみると、本店オープン直後がバレンタインシーズンで、義理チョコのお返しなどプチギフトとして注目を集めたのです」(吉浦さん)。
また、ビジネスシーンの手土産にすると、皆で分けやすくておしゃれで、女子受けもよいと好評に。ジャムにおいしいパンを添えて、気の置けない方へのちょっとしたお礼やご挨拶に、とご自宅用だけではない、食パン活用のシーンが一気に広がったそう。

そして、こだわりの食パンに合わせて、素材の味わいや香り、彩りを生かした宝石のようなオリジナルのジャムが「ジュエルジャム」です。フルーツにスパイスやハーブを合わせた「フルーツ」、牛乳、生クリームをメインに使った「ミルク」、和の食材を使った「ジャポニズム」の3つのラインで全16種類あります。フルーツ+ミルクなど、ジャムを組み合わせることでケーキのように奥深い味わいを楽しめます。
店内ではジャムの試食も行っていますが、2種類のジャムを食パンと合わせたおいしさを気軽に楽しめるのが、「テイクアウトトースト」です。パンを選び、16種類のジュエルジャムからお好きな2種類を選べる「テイクアウトトースト」は、大阪の店ではとくに海外からの観光客の方々に大人気だとか。イートインで席があくまで待つ時間がない、という場合も、買ってすぐその場で焼きたてのトーストを食べることができます。2色のジャムを塗ったビジュアルと、カジュアルな提供のスタイルも人気を後押ししているようです。

東京田園調布店では、6月末から土曜、日曜に数量限定で、北海道産の原料にこだわった食パンを完全予約で販売開始しています。
「日常的に食べる食パンでありながらも、特別感やイベント性を持たせることで日常をさらに楽しいものにしていただけたらと思っています」(吉浦さん)。
このほか、月曜は黒糖食パン、火曜はくるみとライ麦入りのハードトースト、水曜はマスカルポーネと蜂蜜の食パンを曜日限定で販売しています。
「今後はハードトーストが流行るのでは、と予想しています。トーストするとサックリ軽やか、くせのない味わいのハードトーストは、オープンサンドなどにしてもおいしく、食パンの楽しみ方がさらに広がっていくと思います」(吉浦さん)。

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生食、トースト、サンドなど、食事メニューやデザートメニューにも大活躍の食パン。食パンの新しい楽しみ方を見つけに各店に出かけてみてはいかがでしょう。

※店舗情報及び商品価格は取材時点(2019年07月)のものです

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