おいしいニュース

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2020.04.20【茨城】

水戸経済新聞

「パン工房ぐるぐる」が「ロスパン詰め合わせ」販売へ 外出控えの方も

 「パン工房ぐるぐる」(那珂市、TEL 029-352-2560)が4月17日、フードロス削減事業の一環として「ロスパン詰め合わせ」販売を始めた。

 同店は、2011(平成23)年10月、ひたちなか店、2016(平成28)年に那珂店をオープン。「パンを通してお客さまを幸せに」をコンセプトに掲げ、味と産地にこだわった「最高においしいもの」の提供に取り組んでいる。

 「ロスパン」は「まだ食べられるのに廃棄になってしまいそうなパン」のこと。同販売では、「ロスパン」を事前注文しておくことで、同店でロスパンが出た際、割安で「ロスパン詰め合わせ」を消費者に提供する。同社によると、食品衛生上問題のない、店で販売する物と同じ商品を冷凍し、15~20個ほどを詰め合わせているという。商品は、代引き配送または店頭で3,500円相当を2,500円(税別)で販売する。

 社長の栗原淳平さんは「店では閉店前の来店でも『せっかく来たのにパンがない』ということがないよう閉店まである程度のパンを用意しているが、どうしてもパンが残ってしまう時がある。せっかく作ったパンが残るのはつらいが、せっかく来たいただいたお客さまにがっかりしてほしくないという狭間(はざま)で、生産量を考えながらパンを製造している」と話す。

 「新型コロナウイルスの影響で日々の生産量の見極めが難しい中、来店されるお客さまにパンを届けたいとの思いがあった。一方、外出してパンが食べたくても買いに行けない人がいるのではないかと考えた」とも。

 同社では4月上旬から、エリア限定のデリバリー販売テストや注文方法を試行している。「夕方に来店するお客さまにもパンを提供しやすくなり、かつパンを発送・引き取りに来ていただくことで、『ぐるぐる』の在り方である『お互いのプラスになる関係』をつくれるのではないか」と、メールオーダーでのスタートを決めた。

 「これまで、人気商品の『奥久慈卵のとろ~りクリームパン』など一部商品の通販は行っていたが、ロスパンの通販は初めて。なかなか気苦労も多い時なので、外出を控えている方にも和んだり、楽しんだりしてもらえたら」と話す。注文方法などは「パン工房ぐるぐる」ウェブサイトで確認できる。
(水戸経済新聞)