フランス食文化の達人に聞く、パンとマスタードのマリアージュ
vol.25 フランス食文化の達人に聞く、 パンと「マスタード」のマリアージュ 紹介してくれた人 日仏商事株式会社 Bon'ap! 林 公子(はやし きみこ)さん 2020年4月日仏商事入社。前職の接客業からヨーロッパでの生活を経て、「日本とフランスの架け橋となる店を目指す」という同社のコンセプトに共感。日仏商事初の小売部門となるアンテナショップ「Bon'ap!(ボンナップ)」の販売スタッフに。お客様とのコミュニケーションを大切に、日々の業務に携わっている。 RECOMMENDED COMBINATION おすすめの組み合わせ フランスの伝統的製法のまろやかなマスタードと、ブリオッシュのリッチな味わいのハーモニー マスタードは、フランスの食卓に欠かせない調味料です。パンやサンドイッチはもちろん、肉・魚・卵料理、サラダやソテー、煮込みなど毎日のさまざまな家庭料理に添えて使われています。日本の和辛子はからし菜の種をすりつぶして水などで伸ばして作られ、辛味をより引き出す製法です。これに対し、西洋のマスタードはからし菜の種をすりつぶすまでは同じですがその後、ワインやワインビネガーで練って作ります。塩やはちみつ、香料を加えることもあります。辛味はそれほど強くなく、酸味や甘味など味のハーモニーを楽しむ調味料です。 今回ご紹介するマスタードは、「オルレアン式」という昔ながらの自然発酵によるワイン […]