おいしいニュース

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2014.06.04【神奈川】

デパチカドットコム

藤沢小田急に焼きたてパン&イートイン「トロワグロ」-滑り出し好調

 小田急百貨店藤沢店の地下1階食料品売り場に5月下旬、フランス3つ星レストラン「メゾン・トロワグロ」の名を冠したベーカリーショップ「トロワグロ」がオープンし、人気を集めている。

 周辺商業施設との差異化を図るため、藤沢小田急食料品売り場の核として新規導入したという同店。開店から2週間以上がたち、「開店時からのフロアの集客に大きく寄与し、売り場の活性化につながっている」と話す藤沢小田急食品担当統括マネジャーの佐久間文彦さん。「従来客に加え、30代の利用客が増えた」とも。

 木目の温かみを生かし、シンプル&モダンなデザインに仕上げた店内で販売するパンは常時70種類以上。店内に設置したフランス製の石窯で焼き上げたフランスパンやハード系パン20種類をはじめ、食パン6種類、総菜パン約6種類、菓子パン28種類、サンドイッチ7数類などを展開する。ジャムや紅茶などのグロサリー商品も一部取り扱うほか、焼きたてのパンをその場で楽しめるイートインコーナー(18席)も併設。ドリンクやサラダ、サンドイッチのセットメニューを提供する。売り場面積は約91平方メートル(うちイートインは約29平方メートル)。

 出店に際し、地域利用客の日常的な需要を見込み「バゲット」(324円)や「パン・ド・カンパーニュ」(388円)など食事系のパンを充実させる中、「需要が高くリピート率も多い」食パンなどのテーブルパンを強化。「新宿店よりも食パンの展開を増やして対応している」という。

 同店限定商品には、ジャガイモを生地に加えた、もっちり、しっとりしたパン「ポム・ド・テール」(大324円、小108円)のほか、季節の野菜を取り入れた「野菜のロールパン」(216円)、ブリオッシュ生地にナッツとメープルシュガーを巻き込んだ「メープルナッツ」(291円)、紅茶風味のパンに刻んだリンゴを練り込んだ「リンゴと紅茶のブレッド」(216円)を用意。

 そのほか、「量り売りの形態を導入することで、選ぶ楽しさ、お試しの手軽さを演出し、客単価アップにつなげたい」(佐久間さん)と同店だけの試みで展開するのは、いろいろな味を少しずつ楽しめるよう、ブランドの人気パンを小ぶりに仕上げたプティパン。ほんのり香るオレンジリキュールがアクセントの「プティクロワッサン」(100グラム=172円)のほか、クロワッサン生地にチョコを加えた「プティパン・オ・ショコラ」(100グラム=194円)など6種類をそろえる。

 現在の一番人気は、ブルターニュ地方の小麦粉と発酵バターを使い、風味や食感、歯切れの良さがよりバージョンアップしたブランドの看板商品「Tクロワッサン」(206円)。藤沢店限定「ポム・ド・テール」、新宿店のロングセラー商品で毎日完売するという食パン「クイーンリッチ」(3分の1=349円)、焼き上がり時間を目指して購入客であふれるという「オニオンブレッド」(669円)、フレッシュカスタードクリームに浸したフランスパンを使ったフレンチトースト「藤沢フレンチカスター」(194円)が続く。

 イートインでは、厚切りのトーストにサラダとコーヒー(または紅茶)を添えた「バタートーストセット」(648円)、ハムとチーズ、白イチジクをフランスパンにサンドした「ジャンボンフロマージュ」、またはトマトとバジル風味チキンをサンドした「チキンジェノベーゼ」に、サラダとコーヒー・紅茶を添えた「カスクルートセット」(各810円)の3種類を展開。今後は、午後のティータイムに合わせたデザート感覚のパンセットなどを予定。

 今後、6月開催の「地産地消特集」、7月開催の「フランス特集」などの催事に合わせた企画のほか、秋には季節の食材を使った商品企画も検討する。
(デパチカドットコム)