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2023.10.03【東京】

八王子経済新聞

秋の「八王子一坪パンまつり」開催へ 6日間、日替わりで5店が出店

 日替わりでさまざまなパン店が出店する「八王子一坪パンまつり」が10月5日、八王子駅北口のチャレンジショップ「はちチャレ」(八王子市旭町)で始まる。

 2017(平成29)年から「日本一小規模なパンの祭典」として開いている同イベント。6月以来の開催で、今回で11回目を迎える。

 6日間の開催期間中、日替わりでパン店が販売を行う。5日は実店舗は持たず相模原市・藤野を中心に活動する「藤野ベーグル工房」、6日=「Deep Forest 高尾店」(東浅川町)、7日=就労継続支援B型事業所でもある「パン工房ボンシュシュ」(横山町)、8日・9日=ベーグルを扱う「コじろうベーカリー」、20日=「Yショップ ippuku」(旭町)が出店する。

 3回目の出店となる「パン工房ボンシュシュ」は、店の売れ筋である「カレーパン」を通常価格から40円引きの120円で販売するほか、開発中の新商品である「チョコチップマフィン」の限定販売などを予定しているという。

 同店を運営する社会福祉法人「SHIP」(あきる野市)の渥美良二さんは「ジャガイモやニンジン、インゲンなど野菜をたくさん使い、パン生地も油の吸いにくいものを使うなどカレーパンにはこだわりがあり、お客さまに好評。『チョコチップマフィン』は反響次第では店でも売ることになるかも」と話す。

 前回に続き、2度目の出店となる「コじろうベーカリー」は、リニューアルしたというチョコチップ入りのベーグルなどを出品する予定。店長の上田ツカサさんは「ベーグルは時間がたつと固くなりやすいので、みんなで相談しながら改良を重ねている。2日間あるので実験的なこともやりたい」と意気込む。

 「Yショップ ippuku」は、山崎製パンによる「Yショップ」限定商品「メロンビスケコルネ」を同祭限定価格の100円で販売する。同店の桜井拓人店長は「ほかのスーパーやコンビニでは販売されない商品。パイ生地の中にメロンのホイップクリームが入っていて、ちょうど良い甘さ。この1点で勝負する」と話す。

 イベントを支援するスポンサーから集めた協賛金の一部を使ってパンを購入し、フードバンク八王子(中町)など市内のフードバンク団体に寄付するほか、売り上げの一部を八王子市社会福祉協議会へ寄付する取り組みも行う。今回は「八王子若者サポートステーション」(東町)と提携し、同所の利用者がイベントの開催に向けた準備などを手助けする取り組みも行っている。

 イベントの運営を手がける賀澤志帆さんは、10回目だった前回について、「『10回もやっているのすごいね』とよく言われた。節目だったこともあり、参加店の皆さんも『パンまつり』を楽しみにしているお客さまも熱量が高く、ありがたかった。一坪という小さいところでもできるということが私の中で確立できた。とても小さなイベントだが、地域の課題へもアプローチできるので続けていきたい」と振り返る。

 「出店者の皆さんのおかげで継続できている。ありがたい限り。やるためにいろいろなチャレンジをしてきたイベント。その中でやってきたことが形になってきた。1人でも多くの方に店を知ってもらうことをメインにしているので、皆さんにとってのきっかけになってほしい。『パンを買って食べておいしい』『出店者と交流ができてうれしい』『パンの被り物をして写真を撮って楽しい』など複合的な『楽しい』が詰まっている小さなイベントにできれば」と賀澤さん。

 「はちチャレ」は八王子駅北口から徒歩約2分、西放射線通り商店街(ユーロード)入り口にある豊栄第一ビル1階、エレベーター前の空きスペースにある約1坪のチャレンジショップ。「まちづくり八王子」(旭町)が運営する。

 開催時間は各日10時~商品なくなり次第。
(八王子経済新聞)