「Marked(マークト)」があるのは、近年おしゃれなカフェやパティスリーなどが増えている蔵前駅から歩いて6分ほどの場所。古くからの下町、本所の表通りから少し入った住宅街です。地域のコミュニティーマーケットを謳う同店は、ベーカリーとカフェ、そして食料品店をかねています。2階のベーカリーで焼かれたパンは、キッチンチームが作る自家製ハムや、仕入れ担当が自信を持って勧める食品と組み合わせたカフェメニューとしてもオーダーできます。
だからリピートしたくなる!
毎日でも食べたくなる! 誠実につくるやさしい味わい

店名が英語で「気になるもの」、デンマーク語で「市場」を意味する食料品店「Marked」が、本所の住宅街にオープンしたのは2021年7月。入口側のショーケースには、こんがりという言葉がぴったりの焼き色が美しいパンが並びます。パンは練馬区にある有名ベーカリー「パーラー江古田」の原田浩次さんが監修しています。材料に厳選した国産小麦を数種類ブレンド。レーズン酵母や小麦酵母などをパンの種類に応じて使い分けています。

パンの香ばしい香りが満ち広がる建物は、長くおもちゃ問屋として使われていたもの。そのため間口は広く、天井も高く、どこかレトロな雰囲気が漂います。広い壁を生かした商品棚には、全国各地の生産者を訪ねて選んだ食品、お酒、台所用品などが数多く並べられています。カフェスペースも天井が高く、気候のいい季節には開けた扉から下町の街並みを感じながら食事やお茶ができます。

パンは、食事パンを中心に、13種類が定番として並びます。そのうち食パンは2種類。ひとつは約90%という高加水の山型食パン(山食)です。粘りを感じるモチモチした食感で、トーストすると外側はさっくりとします。もう一方は全粒粉の角型食パン(角食)で、素焚糖(すだきとう)、牛乳、バターも入ったリッチかつ甘味もあるパンです。2つの食パンは、カフェのメニューにも使われています。特に週末のモーニングには、山食と角食、どちらか好みの食パンを選べるトーストメニューもあり、食べ比べたくなりそう。

「Marked」ではカフェのメニューに取り入れているハム、ツナ、デリなども自家製です。食材のつくり手ひとりひとりの誠意や工夫、緻密な仕事に触れながら、店舗での調理も誠実さを大切にしています。例えば農家から規格外の野菜の使い道を相談されて、野菜のアイスクリームを作ったり、カフェで出している季節のスープにしたり、フードロスの問題にも取り組んでいます。そんな姿勢でつくったパンや自家製惣菜は、お店で販売する新鮮野菜、こだわりの塩や卵などと組み合わせてカフェのメニューになります。フォカッチャの塩味、オリーブオイルの風味やカンパーニュの酸味、自家製ハムなど、どれもやさしい味わいで、日常的に食べたくなるものばかりです。
おすすめのメニュー
Markedモーニング1,680円(税込)

週末朝9時から11時まで提供される充実のプレート。食パン、カンパーニュ、バゲット、リュスティックなど日替わりの自家製パン数種が食べられる。やさしい味わいの自家製ハム、房総半島で育てられた平飼い卵、季節ごとに変わるハチミツなど、お店のおすすめがぎっしり。柑橘ジュースと季節のスープ、ドリンク付き。
有機小豆の小倉あんと
マスカルポーネのトースト
ドリンク付き980円(税込)

週末のモーニングメニューのひとつ。分厚く切った山食は外側がカリッとするまでしっかりトーストして、老舗製餡所がつくる有機栽培小豆あんとクリーミーで爽やかなマスカルポーネをのせ、アクセントに新潟の藻塩をぱらり。パン生地はもっちりしているのに、ちぎりやすいので、切れ端であんことマスカルポーネをすくって食べても○。
ハムステーキと
コールスローの
リュスティックサンド1,080(税込)

ランチメニューのサンドイッチは、どれもボリューミー。フォカッチャ、カンパーニュ、リュスティック、バゲットにそれぞれ相性のいい具材を注文後に挟んでいる。リュスティックサンドは自家製ハムのステーキとキャベツに粒マスタードを合わせたコールスローがたっぷり。
店舗情報

- 店名
- Marked(マークト)
- 住所
- 東京都墨田区本所1-1-10
- TEL
- 050-5211-5112
- 営業時間
- 11:00~17:00、土日祝 9:00〜18:00
- 定休日
- 月曜・火曜
- 公式Instagram
- https://www.instagram.com/marked_honjo/
※店舗情報及び商品価格は取材時点(2023年05月)のものです