西日暮里にある人気ベーカリー「BOULANGERIE ianak!(ブーランジェリーイアナック)」によるコッペパン専門店。イアナックで焼きあげた4種類のコッペパンを使い、はさむ具材は店内で調理。季節や曜日限定のメニューも合わせて、15種類前後が店頭に並びます。
- iacoupé (イアコッペ)
- 住所:東京都台東区上野公園1-54 上野の森さくらテラス 3F
- 電話番号:03-5812-4880
- 営業時間:10:00~19:00 ※売切れ次第終了
- 定休日:なし
同店は、イアナックのオーナーシェフ金井孝幸さんの奥様で取締役の金井直子さんが中心となって運営しています。
JR上野駅の目の前、都内でも有数の観光スポット・上野公園と直結するロケーションですから、「上野周辺にショッピングや遊びに来た方、旅行や帰省などで上野駅を利用する方にも立ち寄っていただき、おみやげ的な感じで商品を持ち帰ってもらうこと」が、オープン当初からの狙いの1つになっていたそう。そこで、「誰かに差し上げたら喜ばれそう!」と思わせるようなパッケージや商品を工夫し、上野駅の今昔の話題に絡めて商品を紹介する、月ごとの小さなメッセージカードを添えて、上野みやげらしさをアピールしています。
「コッペパンのサイズは、一度にいくつか召し上がっていただけるように一般的なコッペ専門店よりも一回り小ぶりにつくり、ちょうど3個入る紙箱とショップバッグをつくりました」と直子さん。
上野に遊びに来たおみやげにはもちろん、季節のいいときは公園でピクニック・ランチを楽しむにもぴったりで、形を崩さずに持ち運びができます。
コッペパンは本店で焼き上げたもの。自家製のルヴァン種を使用した生地は、小麦のうまみと香りがあり、具材をはさんでも食べやすい、ほどよいひきと口溶けのよさが特長です。
はさむ具材に合わせてプレーンのほかに、全粒粉、カカオ、ブリオッシュの4種類があり、このほかに、季節ごとのメニューに合わせて、抹茶入りや桜の花の塩漬けを練り込んだ、期間限定のコッペも登場します。取材時には、暑い季節に向けてのメニュー「ケイジャンチキン」用につくったウコンのコッペがありました。スパイシーな具材と色鮮やかな黄色いパンで、元気が出るイメージです。
また、コッペパン専門店といえば、注文を受けてから具材を挟むスタイルが一般的ですが、同店の1日の販売個数は平日でも300~400個、土・日ともなると、その2倍以上にもなります。
「混雑時でも極力お待たせしないように、あらかじめ具材をはさみ、ラッピングした状態で店頭に並べています。調理した具材はしっかり冷ましてからパンにはさんでいますから、時間がたっても見た目や味が変わりにくい、というメリットもあります。どちらかというと、パン屋のサンドイッチに近い感覚ですね」(金井さん)。
金井さんとお店のスタッフ全員が徹底してこだわっているのは、「おいしいだけじゃない、かわいらしいコッペ」です。料理が得意な金井さんのアイデアに加えて、お客様目線に立ったスタッフの提案で、コッペパンのおいしさとかわいらしさが日々更新されていきます。
例えば、看板商品の「あんバタ」。プレーンの白いコッペに、あんは口当たりの良いこしあん、バターは練乳と塩を混ぜたホイップバターです。空気を含んだホイップバターは軽くて口溶けがよく、練乳でミルキー感をアップ。ホイップバターをふんわりと絞り出し、冷やし固めてから包むことで、かわいらしい仕上がりを保ちます。
同じくプレーンのコッペに自家製カスタードクリーム、旬の果物を合わせた季節限定メニューもあります。6月はフレッシュのアメリカンチェリーを使った「さくらんぼ」が登場。「かわいい『さくらんぼ感』を出すために、カスタードにサクランボのピュレを加えてほんのりピンク色にしています。アクセントにはホワイトチョコのチップ。カスタードクリームにはマスカルポーネとホイップした生クリームを加え、時間がたってもクリームがダレないように、ゼラチンを少し加えて食べやすくしています」(金井さん)。
黒いコッペは、ブラックカカオを混ぜたほろ苦いコッペパン。ホイップバターにピスタチオのペーストを混ぜたピスタチオクリームのコッペは、緑と黒の配色がとてもおしゃれで目をひきます。イアコッペで大人気になったピスタチオクリームは、本店でもデニッシュに使われています。
おかず系で人気なのは、リッチなブリオッシュ生地の「アスパラサーモンクリームチーズ」。ブリオッシュ生地のコッペは意外性もあって、ちょっと贅沢な味わいです。生地自体がほんのり甘めでスモークサーモンなどの塩気のある素材ともぴったりと合い、おいしくなります。
ボリューミーな「ステーキ」は、ローストビーフをつくるイメージでソテーした牛の塊肉をスライスし、たっぷりの野菜と一緒に全粒粉のコッペパンにはさんでいます。
「肉やハムを仕入れている地元千駄木のコシヅカハムさんのアドバイスで、肉のおいしさを味わってもらうなら、オーストラリア産ナチュラルビーフが最適、とのことで、やわらかな赤身肉を使っています。うまみの強い全粒粉のコッペで、肉のうまみと小麦のうまみの相乗効果を楽しめます」(金井さん)。
水曜日限定の「にぼバタ」は、金井さんが、そのおいしさにほれ込んだという、煮干しパスタ専門店「sisiNibotan」オリジナルの煮干しバターを贅沢に使い、スクランブルエッグと合わせたコッペです。
店頭には、イアコッペの4種類の生地とフィリングのレシピを惜しげもなく伝授するレシピ本も置いてあり、コッペパンと合わせてこちらも魅力的なおみやげになりそうです。
東京駅と地下道で直結し、人の流れの絶えない新丸ビル地下1階にあるブーランジェリー。店内奥には、フレンチのシェフによる、パンに合う料理、ワインなどを楽しめるバールを併設しています。店内にてオールスクラッチで仕込み、一つ一つを丁寧に焼きあげているパンは常時35~40種ほど。荷物を持った旅行客の方もお買い物がしやすいように、対面方式でパンを販売するスタイル。そして、東京駅と直結する立地を生かし、おみやげにぴったりのアイテムも揃えています。
- POINT ET LIGNE (ポワン エ リーニュ)
- 住所:東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディングB1
- 電話番号:03-5222-7005
- 営業時間:月曜~金曜 11:00~21:00(金曜・祝前日は~22:00)、
土曜・日曜・祝日 10:30~21:00
BAR : 月曜~金曜11:00~22:30(金曜・祝前日は~23:00)、
土曜・日曜・祝日 10:30~21:00 - 定休日:なし
同店には、ビビッドカラーのショッパーバッグにパンを詰め合わせた「おみやげパンセット」があり、商品をじっくり選ぶ時間がない方でも、さっと購入することができます。中身は日によって、また時間帯によっても少しずつ変わりますが、食事パンと甘いパンをバランスよく5~6種類詰め合わせてあり、自宅用にもカジュアルな手みやげとしてもぴったりです。
「ホールで販売しているものを1/2サイズにするなど、同じご予算でもよりたくさんの種類を味わっていただけるようにしています。当店自慢のパンのお試し、味見をしていただく意味もありますし、ちょうど買いたいものが入っているからと、セットを選ばれる常連のお客様もいらっしゃいます」と企画担当マネージャーの松浦穂紫さん。
ほかに、大小2種類のギフトボックスを利用して、店内で好きなパンを選んでオリジナルのギフトをつくることもできます。ボックスは、シックな黒地にロゴを入れた高級感のあるデザインです。
「丸の内は、会社間のやり取りが多く、『何か気の利いたお持たせを』とお探しに見える男性のお客様も多いです。当店のイメージカラーはビビッドなピンク色ですが、ビジネス用のご用途にも合うように落ち着きのあるカラーでご用意しました」(松浦さん)。
パンは冷凍できるものが多く、地方配送もしており、年末年始やお中元・お歳暮のギフト需要も多いそう。インターネット通販も行っていますが、実店舗は丸の内だけ。
「ここでしか買えない、都会のど真ん中でつくっているパン、という点でも魅力を感じていただけるようです」(松浦さん)。
キッチンでつくりたてのパンと自家製コンフィチュールをセットにしたり、オリジナルのエコバッグにお好きなパンを詰め合わせて、カジュアルな手みやげにするのも好評だそう。
「普通エコバッグというと口が広がった舟形が多いですが、近隣オフィスにお勤めの女性のお客様からアイデアをいただいて、500mlのペットボトルが縦に収まる角型にし、内ポケットはカバーをつけたスマホもラクに入るサイズにしました。持ちやすいので、ランチ時などに使っていただくことで、お店の宣伝にもなります」(松浦さん)。
また、バレンタインやホワイトデー用のギフトなど、女性は前もって準備される方が大半ですが、男性のお客様は当日の朝来店されて、「チョコレートのパンを30個詰め合わせて」といった注文もよくあるそう。
「急なニーズにも極力応えられるようにしています。それによって、次はどんな準備をしておいたらいいかのヒントになります」(松浦さん)。
同店のパンは「made in tokyo」がコンセプト。日本の各地から見ても、世界の中でも東京ほどスタイリッシュで斬新な街はほかにない、という立ち位置で、ここでしか手に入らないものをつくっています。パンの名前も見た目もユニークなものが多いですが、すべてに意味があっての形なのだそう。例えば「アンビザー」は、細長い形をしたあんパンです。
「一般的な丸いあんぱんは、焼成中にあんが膨張して破裂するのを防ぐために丸い形に成形しますが、それでは最初の1口はパンだけで、あんこが多めの真ん中とは味わいが異なってしまいます。最初から最後まで、あんこの詰まった同じおいしさが続くようにと職人が考え抜いて、この形になりました」(松浦さん)。
黒糖風味のこしあんは、裏ごしを何度も繰り返して、きめ細かく口どけが滑らかです。このあんを口の中で少しでも長く楽しんでいただけるように、パンは卵を使わないセミハードの生地にオリーブオイルを配合し、歯切れよく焼きあげています。「パンをつくる職人がラクするためではなく、本当においしいものをつくるための結果としての、この形なのです」(松浦さん)。
食パンの「レジェルテ」は、「軽い」という意味のフランス語です。クラストは薄く、中はフワフワ。水や牛乳のかわりにマスカルポーネを配合した食パンの元祖ともいえる、オープン時からの人気商品です。やわらかいだけでなく、しっとりとしてコクと香りを楽しめます。
副素材をリッチに使っているのも同店のパンの特長で、「粒あん」は小麦粉に対してあずきを200%。ふっくらと煮あげた小豆の粒をつぶさないように、どこを食べても均等に小豆があるように、職人が手作業で生地に練り込み、ほっこりとした豆の食感を楽しめます。
ショコラはチョコレートを150%、ピヨトルは、くるみとレーズンを200%、たっぷりと配合しています。
「くるみは手作業で渋皮をきれいにむいて使っているため、渋みやえぐみを気にせず、たっぷりと使うことができます。どのパンも、合成保存料などの添加物、マーガリンやショートニングを使わずに、ダイレクトキッチンにて職人がこだわりを持って丁寧につくっていますので、わざわざ遠くから買いに来ていただく価値のあるものに仕上がっていると自負しています」(松浦さん)。
築地周辺に3店舗を展開するベーカリー。食材店向け包装材をつくる会社が母体で、パンの包材をつくるにあたり、試用を兼ねて中身のパンをつくったことがきっかけで、「築地でパン屋をやったら面白いのでは?」と、1号店である築地7丁目店を2011年にオープン。パン生地もフィリングも素材と製法にこだわって「パン職人である、自分たちが食べたいと思えるパン」を追求しています。
- オリミネベーカーズ 築地7丁目店
- 住所:東京都中央区築地7-10-11
- 電話番号:03-6228-4555
- 営業時間:7:00~19:00
- 定休日:水曜
「オリミネベーカーズ」は、折箱など食品包材をつくる会社が母体とあって、パッケージはお手のもの。また、聖路加病院がすぐ近くにあり、おつかい物の需要が多いことから、「箱に詰めたらパンもギフトになるんじゃない?」というオーナーの発案で、オープン当初からギフトボックスを用意したそう。
「最初はサンドイッチなどを詰めて、ランチボックスとして販売していましたが、いろいろ試した末に、お好きなパンを選んでいただき箱に詰め合わせる現在のスタイルに落ち着きました」とお話くださったのはスタッフの藤井公彦さん。
箱は大(500円)・小(103円・各税込)の2種類があり、大は2日前までに要予約。予算とご希望に合わせてジャムなどもセットにできます。小は予約不要で、店内にあるパンを詰め合わせます。
「気軽にお使いいただける小のほうがよく利用されています。1つの箱に菓子パン、もう1つは食事系を詰めて、2段重ねで使われる方もいらっしゃいます。中身はおまかせで、というお客様が多いですが、当店の人気商品『くまパン(くまの顔のクリームパン)』は必ず入れています。あとはおすすめ商品をバランスよく」(藤井さん)。
藤井さんセレクトのスイーツ系ギフトボックスには、くまパンのほか、キューブ型のクリームパンや杏仁豆腐風味の「杏仁(あんにん)」、シナモンロール、スコーン、デニッシュなど。パン生地の種類、合わせる素材、形や彩りにも変化があり、お店の魅力を伝える華やかな組み合わせとなっています。
ふたを開けた瞬間に「かわいい!おいしそう!」という声が上がりそうなビジュアルで、ボックス手前側に「HAVE A NICE DAY!」のメッセージが現れるのも好印象です。
「基本はお客様にお好きなパンを選んでいただいています。ただし、『フォカッチャいいだこ』などは、人気の高い商品ではあるのですが、においが移りやすいので菓子パンなどと一緒の箱に入れるのは避けたほうがいいと、お伝えしています。また、食事パンは翌日までOKですが、合成保存料などを一切使っていないため、当日中に召し上がっていただくようにお願いしています」(藤井さん)。
ユニークなパッケージは、小判型の木の「わっぱ」。くまパンを3つ入れるのにちょうどいいサイズです。
オープン当初、これより小さいサイズのわっぱに焼き菓子などを詰め合わせていました。パンの売れ行きが伸びたため、現在は焼き菓子は中断していますが、一回り大きいサイズのわっぱでシュトーレンのギフトボックスをつくったところ、大変好評だったそう。
「バレンタイン用に、何かいいアイデアはないかと考えて、2018年は期間限定でしろくまとチョコレートのくまパンもつくり、わっぱに3個をいれたギフトボックスをつくりました」(藤井さん)。
見本を店に置いたところ「かわいい!」と反響がとても大きかったそう。容器代は450円と高めですが、とくにギフト需要が集中するイベントの季節には、ほかにはないキュートなパッケージへの注目度が高まるようです。
同店のくまパンと並ぶ、もう1つの人気商品が食パンです。練乳を入れて、ほんのり甘い角食「ミルキーブレッド」、国産小麦粉を使った角食「北海道小麦の食パン」、シンプルな配合の山型食パン「ハードトースト」、自家製レーズン酵母を使い、じっくり一晩かけて長時間熟成させた「折峰食パン」などをラインアップしています。とくに手間暇をかけて焼きあげているスペシャリテの「折峰食パン」は、パッケージでも差別化を図っています。焼きたての食パンは、気をつけて持ち帰っても荷物などに当たってちょっとへこんでしまう、ということがありますが、「折峰食パン」は専用の紙のケースで守られています。築地の地図が描かれたデザインもおしゃれで、築地みやげにもぴったりです。
「『近所においしいパン屋があるから』と、地元の方がご友人・知人の方への手みやげにして勧めていただけるのは、とてもありがたいことです。ちょっとした箱があると持ち運びしやすいですし、印象がさらにアップすると思います。菓子パンやデニッシュはスイーツのギフトと同じような感覚で、そのほかのパンも手みやげとして利用が広がるように工夫を重ね、SNSなどでも積極的に発信していきたいです」(藤井さん)。
広島・みはら港町で誕生した「八天堂」は、ひんやりととろける口どけの「くりーむパン」が大ブレイク。全国の駅構内や百貨店、海外にも販売店舗があります。東京駅改札内にある「エキュート京葉ストリート店」では、定番のくりーむパン5種のほか、季節限定くりーむパン、メロンパンなどを取り扱っています。
- 八天堂 エキュート京葉ストリート店
- 住所:東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅改札内
エキュート京葉ストリート内 - お問い合わせ:(八天堂お客様相談室)
0120-102-040 月曜~金曜 9:00~17:00 - 営業時間:8:00 〜 22:00
- 定休日:なし
「ひんやりと冷やしていただく、新しい食感の「くりーむパン」で全国的に知られるようになった「八天堂」。もとは昭和8年広島みはら港町に創業した和菓子店「森光 八天堂」で、後にパンを手がけるようになり、2009年に「八天堂」としてスイーツパンの専門店に。手づくりにこだわる製法で1つひとつを丁寧につくりあげ、全国にある販売店へと冷蔵で配送しています。
「おみやげとして、多くの皆様にお求めいただけるように、JR駅ナカや百貨店を中心に出店しています」とお話しくださったのは、八天堂総務部千葉さん。
首都圏最大のターミナルである東京駅改札内にある「エキュート京葉ストリート店」では、1日平均1800~2000個、都内にある他店舗の1.5~1.8倍程度の売り上げがあるそう。
冷蔵ケースに並んだくりーむパンを1個から購入できるほか、持ち帰り用の紙箱が用意され、お好きなくりーむパンを4個~6個まで入れられます。また、定番5種の箱入りセットは1080円(税込み)で販売しています。
「定番のくりーむパンは、カスタード/生クリーム&カスタード/小倉/チョコ/抹茶の5種類あり、レトロなデザインの紙袋に包んで、昔懐かしい、親しみやすい印象にしています」(千葉さん)。
季節の素材を取り入れたものやキャラクターとのコラボなど、季節・期間限定の商品は、売り場でパッと目を惹き、思わず手に取ってみたくなるようなかわいらしいデザインになっています。
同店をはじめ、関東を中心とした店舗で8月末までの夏季限定で販売された「コーヒーゼリー」は、中にクラッシュしたゼリーが入って、クリームとの相性も抜群です。人気キャラクターとコラボした「ももとくりーむ」は、クリームの中に白桃のピュレ入り。「ももとくりーむ」に合わせて、キャラクターをデザインした保冷バッグも夏季限定で用意されました。紙箱がぴったり収まるサイズで、暑い季節のお持ち帰りに安心ですし、ちょっとしたプレゼントにも喜ばれそう。
パンは、冷蔵するとどうしても生地がパサつきがちになりがちですが、「くりーむパン」のパン生地は、しっとりとやわらかく、たっぷり詰まったクリームと一緒に口の中でやさしく溶けていきます。「ふんわりとしたパンと、やさしい甘さのクリームとの相性はバツグンで、ひんやりとろける口溶けが八天堂のオンリーワンの強みです」と千葉さん。
このおいしさを生むのは、徹底した手づくりへのこだわりです。
一次発酵を終えた生地になるべく負担をかけないように、分割・丸める作業は一つ一つを手作業で行います。
カスタードをつくる工程も、牛乳や卵、砂糖を混ぜ合わせ、色や粘度、水分量などを人間の目で見極めながら大きな鍋で丁寧に炊き上げています。炊きあがったカスタードとホイップした北海道産フレッシュ生クリームを混ぜ合わせ、とろけるクリームができあがります。焼きあげたパンにクリームを詰める作業も、紙のバーガー袋に包む作業も人の手で大切におこなっているそう。
くりーむパンは冷蔵販売で、消費期限も購入の翌日までとあって、地方発送ではお届けできない地域がありましたが、遠方のお客様からぜひ味わってみたい!とのご要望が多く寄せられていたそう。そこで、冷凍・解凍時の食感の劣化をおさえる冷凍技術「雪どけリッチ製法」を開発。これにより、解凍後もつくりたてのおいしさを再現できるようになりました。
「くりーむパンを凍らせる際にできる『氷の粒』を微小にすることで、生地のしっとり感やクリームの風味、なめらかな舌ざわりが保たれるのです」(千葉さん)。
冷凍のくりーむパン「プレミアムフローズンシリーズ」は、オンラインショップで販売。遠方の方へのギフトにも好評です。
※オンラインショップURL:http://shop.hattendo.jp
※店舗情報及び商品価格は取材時点(2018年8月)のものです