パンとお店と”私”のストーリー パンとお店と”私”のストーリー

vol.52 お店でパンを選ぶときも
食べるときもワクワク感を
楽しんでもらえるように
Boulangerie Queue
(ブーランジェリー クー)
店主 中島 知美さん

Boulangerie Queue
(ブーランジェリー クー)
店主 中島 知美さん

東葉高速線「船橋日大前」の東口ロータリーを背に、坪井近隣公園方面に向かう道路を5分ほど歩くと「ブーランジェリー クー」があります。歩道に面した芝生の奥にある、一軒家の1階がお店です。
私は、中学生・高校生のころからお菓子やパンをつくるのが大好き。人に食べてもらい、喜んでもらえるのがうれしくて、将来は「つくる道」に進みたいと思っていました。
高校卒業後は製パン・製菓の専門学校に入学し、主に製菓に力を入れていましたが、パンを食べるのも大好きで、いろいろなパン屋さん巡りを楽しんでいました。
ある日、松戸にあるzopf(ツオップ)に出かけ、フィグを食べたときに衝撃を受けたのです。「こんなにおいしいパンがあるんだ!」と。それがパン職人をめざすきっかけになりました。

卒業後は念願のzopfに入社。4年半働く中で、パンづくりの各ポジションのほか、販売や宅配の仕事も経験しました。
とくに店づくりに関しては、オーナー夫人の伊原りえさんから本当にたくさんのことを学びました。お客様にドキドキ、ワクワクを感じてもらえるような商品の並べ方、照明の使い方や、接客のこと、パンの包装のことなど、将来お店を持つときに必要になる、あらゆることを吸収させてもらいました。

zopfの同僚だった夫と一緒に、この店を立ち上げるときも、なにかと相談にのっていただき、たくさんのアドバイスをいただいて、無事に2009年11月に「ブーランジェリー クー」をオープンしました。ちなみに店名の「Queue(クー)」は、動物などの「尻尾」の意味。うちで飼っているコーギーのおしりが、ちょうど「Q」の字みたいに見えることと、「クー」と一息で呼びやすく、覚えてもらいやすいと考えて、店名にしました。

店では、夫が製造、私は販売や店全体の目配り、と役割分担をしています。朝食に、うちの焼きたてのパンを召しあがっていただけるように、朝7時に店を開けています。いつ来ても何かしら焼きたてに出会えるように、閉店まで少量ずつをこまめに焼きあげることにこだわって、毎日150~160種類のパンをつくっています。

パンへのこだわり

自分が「買いたい!」と思うもの、「ほかのお店には売ってないよね」と思えるものをつくるのが当店いちばんのこだわりです。おいしい生地をつくり、それに合わせるフィリングやサンドイッチの具材、ドレッシングやソースなども、極力手づくりしています。地元の野菜が旬を迎える時期には、できる限り地元のものを使用。地産地消を大切にしたいと思っていますし、何より、朝採れたての野菜を使うと、おいしさが断然違うんです。季節ごとに、もぎたてのナスやキュウリ、にんじんや大根、ほうれん草などが、サンドイッチや調理パンを彩ってくれます。
冬に向かう季節には、「ほうれん草入り食パン」も登場します。水は使わず、牛乳だけで仕込んだ食パン生地に生のほうれん草を練り込んだ、日曜日限定のお楽しみ食パンです。

少量ずつつくり、こまめに補充して、
売り場をいつも賑やかに
ハード系も日替わりメニューで
バリエーション豊富

そして、お客様にしっかり満足していただけるように、具材はあふれるくらいにたっぷり、というのもうちのこだわりです。たとえば、冬季限定の「つぶ貝ときのこソテーのカマンベールサンド」。
低温長時間発酵でじっくりと粉のうまみを引き出した「バゲットQueue」に、タプナード(オリーブのペースト)を塗って、つぶ貝にマイタケ、しめじ、エノキ、しめじのローストを合わせ、自家製ニンニク醤油に漬けた大葉、さらにカマンベールとクルミと、具材は盛りだくさん。一皿の料理のようなごちそうサンドです。赤字覚悟なのですが、「今年はいつからなの?」と毎年楽しみに待っていてくださるお客様もいて、1日6個限定で続けています。

あふれるくらいに具材たっぷりの
「つぶ貝ときのこソテーのカマンベールサンド」
乾燥を防ぎ、おいしく食べていただけるように、
ビニール袋に包装して陳列

いつ来ても、売り場にいろいろなパンがぎっしり並んでいて、パンを選ぶワクワク感を感じていただきたい。どなたにもお気に入りを見つけてもらえるように、多種類のパンを少しずつ閉店まで焼きあげています。さらに日替わり・週替わり・季節ごとのお楽しみも加えて、毎日来てもお客様を飽きさせないベーカリーでありたい、と思っています。

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女性ならではの苦労

やはり、体格、体力面では男性にはかなわない、という部分があります。パン生地は重いですし、私は背もあまり高くないので、窯のいちばん上の段は、奥が見えなかったりします。
ただ、周りへの気配り、目配りをするのは、女性のほうが得意かな、と思います。売り場の様子を見て、何をどのくらい追加するか判断して中に伝えたり、お客様のニーズを感じ取ったり、スタッフの動きを見て、手が足りていないところを補ったり。

お客様目線に立っての、スタッフとのコミュニケーションも大切にしています

そして、お客様とつくり手の間に立って、橋渡しするのも私の役割。奥で一生懸命パンをつくっていると、どんなお客様がこのパンを食べ、どんなふうに喜んでいただいているのか、意外とイメージしづらいものです。

常連のご年配のお客様から「ここに来るのが楽しみで、頑張って歩いているの!」とおっしゃっていただいたり、うちのサンドイッチにハマって、毎日欠かさずそれだけ買っていかれるお客様がいらしたり、ワクワクしながらパンを選ばれるお客様の表情などなど……。日々、売り場に立っていると、お客様の生活の中で、うちのパンがなくてはならないもの、この店がなくてはならない場所になっているんだな、と実感する場面があります。そうした喜びは、スタッフみんなと共有していきたいですし、素材や製法にこだわって、心を込めて丁寧につくっている職人たちの想いを、接客や手描きのプライスカードを通して、お客様に伝えていきたいと思っています。

華やかなデニッシュ。照明の当て方で、
さらにきらきらと輝いて魅せます
商品への想いがあふれる手描きの
プライスカード

どんなお店に
していきたいですか?

今年、ようやく10周年を迎えることができました。変化も求められますが、変わらないこともまた大事。「お気に入りのパンが、いつも変わらないおいしさで店にある」ということを大切にしていきたいです。
クリームパンのように、たくさんのお客様に愛されている人気パンもありますし、どのパンにも「これが好き!」と選んでくださるお客様がいます。ですから、一度つくったアイテムはやめずに残し、日替わりや週替わり、季節ごとのアイテムの形でバリエーションに取り入れています。アイテム数はどんどん増えて、もう300種類くらいになるでしょうか。
1カ月分の日替わり、週替わりをどれにするか決めるときには、過去のカレンダーを並べて見比べつつ、「そろそろ○○が食べたい」などお客様からのリクエストを取り入れて、なるべく変化がつくようにスケジュールを組んでいきます。日替わりを書き込んだカレンダーは、店内に当月分と、翌月分も決まり次第掲示するほか、ブログでもお知らせしています。
お気に入りの登場を楽しみにしていただけるように、いろいろなバリエーションを楽しんでいただけるように、これからも続けていきたいです。

お客様とのやり取りが、日替わりメニューを決めるヒントにも

「お店の前に、イートインできるカフェがあったらいいのに」というお声もよくいただくのですが、この街にはコーヒーがおいしい、素敵なカフェが何軒もあります。ですから、カフェはそちらにおまかせして、うちはおいしいパンをつくって売ることに徹したいと思っています。コーヒーを買って、うちでパンを買って、この先の公園でピクニックランチ、なんていう楽しみ方もぜひ!ほかのお店と一緒に成長して、街全体がもっともっと活気に満ちた、魅力にあふれた場所になるように、みんなで盛りあげていけたら、と思っています。
20周年もここで同じようにパンをつくって売って、お客様に喜んでもらえるお店であり続けるように、次の10年を頑張っていきたいです。

毎日変わるアイテムをカレンダーでお知らせ
この日の日替わり食パンは、
「生クリーム食パン」と「オレンジ食パン」

『お近くにお越しの際は
是非お立ち寄り下さい!』

中島 知美さん お気に入りのパン

ビーフとクレソン わさびマヨのバインミー 430円(税込)

バゲットクーにパストラミビーフと、大根、ニンジンのなますをたっぷりはさみました。ナンプラーを使った自家製のたれで和えたなますは、ほどよいエスニックテイスト。仕上げにはクレソンをたっぷり添えています。これから冬に向かって地元産の船橋にんじんや大根が旬を迎えます。採れたての野菜で、ますますおいしくなること請け合い。バゲットクーは、クラストはガリッとハード。かめばかむほどうまみが出てくる私のお気に入りです。

ビーフとクレソン わさびマヨのバインミー 430円(税込)
ビーフとクレソン わさびマヨのバインミー 430円(税込)

セロリチーズリュスティック 430円(税込)

セロリの浅漬けとたっぷりのチーズをフランスパン生地に包み込んで焼きあげました。私自身、セロリが苦手だったのですが、よそのお店で食べた、セロリの入ったパンがすごくおいしくて、早速当店でもとり入れました。セロリは塩漬けにすることで独特の苦みがなくなり、チーズとの相性も抜群で、お酒のおつまみにもぴったりです。

セロリチーズリュスティック 430円(税込)
セロリチーズリュスティック 430円(税込)

ハムツナコーン 240円(税込)

焼き込み調理パンの王道で、お子さんにも大人にも人気のツナコーンは私も大好きなパン。パン生地にロースハム、その上にツナとコーンをこれでもか!という感じに100gのせています。マヨネーズもプラスして、鉄板中の鉄板。土台はほんのりと甘みのあるバターロール生地を使い、口どけのよさも自慢です。

ハムツナコーン 240円(税込)
ハムツナコーン 240円(税込)

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店舗情報

店名
Boulangerie Queue(ブーランジェリー クー)
郵便番号
〒274-0060
所在地
千葉県船橋市坪井東2-14-27
最寄駅
東葉高速線船橋日大前
アクセス
船橋日大前駅より徒歩約5分
電話番号
047-497-8340
営業時間
7:00~18:00
定休日
火曜、水曜

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<オススメパン>

おしりあんこ 165円(税込)

おしりあんこ 165円(税込)

食パン生地を低温でしっとりもちもちに焼きあげた白パンに、あんことホイップクリームをサンドしました。基本の「おしりぱん」は、いちごジャムとホイップクリーム。そのほか「カスタード」、「自家製みそだれ」と、4種類をラインアップしています。

たまごパン(5個入り) 250円(税込)

たまごパン(5個入り) 250円(税込)

もちもちの食感にやさしい甘さがおやつにぴったり。焼きたては表面がカリカリ、次の日にはしっとり、やさしい食感を楽しめます。シンプルに卵の風味を楽しめるプレーンのほか、木曜日には抹茶、紅茶レモン、渋皮栗入り、いちごホワイトチョコなど、季節ごとにいろいろな「味付きたまごパン」も登場します。

クリームパン 200円(税込)

クリームパン 200円(税込)

どんなにおいしいクリームパンでも、中にすき間があると、ちょっとがっかりしちゃいます。そこで、生地量の倍のクリームをたっぷり詰めました。包む作業は難しくなりますが、すき間なくクリームの詰まったパンは大好評で、うちに来たら必ず買っていくお客様も多数です。パン生地にも卵をたっぷり使い、クリームと一緒に口どけます。

※店舗情報及び商品価格は取材時点(2019年11月)のものです

※店舗情報及び商品価格は取材時点(2019年11月)のものです

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