雨の日も風の日も
パン屋さんからのお知らせ
2014.09.18
シンプルだからこそ、丁寧な仕事の積み重ねが大事です。
パンづくりにまったく興味のなかった私が、パンの道を志すようになったのは、就職した社会福祉法人の施設で、製パン部門の担当になったのがきっかけです。知的ハンディ者の自立支援の一環として設立された部門だったのですが、そこでパンづくりに携わるうちに、パンを通して、人の笑顔に出合える素晴らしい仕事だと思うようになりました。そして、基礎からパンづくりを学び直したいと考え、神戸や京都の有名ベーカリーやホテルで修業を積み、2011年に独立して、このお店をオープンしました。 店名の由来をよく尋ねられるのですが、これは「雨ニモマケズ、風ニモマケズ」で始まる、宮沢賢治のあの有名な詩の世界観が、パン職人としての自分の心意気と重なるからなんです。ただ、激しい雨や厳しい風に負けない、というと少し肩に力が入り過ぎの感があります。そこで、穏やかな晴れの日もあれば、ゆるやかな雨、風の日もある、そういう日常を丸ごとひっくるめて、「雨の日も風の日も」にしました。 粉、水、酵母菌といったシンプルで、不安定な材料を組み合わせてつくり上げるパン。その種類と味は無限大です。私たちパン職人は、パンを単に「作る」のではなく、丹念に「創る」もの。いわば、クリエイターであり、アーティストであると思っています。と同時に、心がけているのは、職人として丁寧な仕事を積み重ねていくこと。シンプルな材料であるがゆえに、ごまかしが効きませんから、基本に忠実に、一つひとつ丁寧な仕事を実践していくことが大事だと思っています。そんな思いを「ガレット・デ・ロワ」と「バゲット」をモチーフにしたロゴマークに込めました。どちらもシンプルな配合で、つくるのが難しいお菓子とパンです。この2つがモチーフになったロゴマークを見るたび、気持ちを引き締め直しています。 また、当店は店の奥に工房があり、お客様からも作業をしている姿がご覧になれる造りになっています。お客様が来られましたら、スタッフ全員で「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」のお声をかけるようにしております。我々スタッフにとっては毎日何度も繰り返す言葉ですが、そのお客様にとっては一度きり。そんな一期一会の気持ちで、お客様との出会いを大切にしたいと思っています。 <シェフ紹介> オーナーシェフ 小島秀文(こじまひでふみ) 1972年生まれ。愛知県出身。 立命館大学経営学部卒業。 アパレル企業勤務を経て、社会福祉法人にて知的ハンディ者の自立支援の一環として7年間パン作りに携わる。 その後、一からパン作りを学び直そうと、神戸、京都の有名店やホテルで研鑽を積む。 2006年からルパンベーカーズの店長を務める。ホテル時代から各種コンテストへ積極的に参加し、約5年間で9回の最終選考会出場をはたす。 2011年にルパンベーカーズ退社。独立準備期間中にカリフォルニアレーズン協会のセミナー(京都)とカリフォルニアくるみ協会のセミナー(東京、名古屋、神戸)の講師を務める。 同年8月、京都市北区紫野にて「雨の日も 風の日も」を開業。 <コンクール賞歴> 平成17年 オーストラリアマカダミアナッツをつかったおいしいパンのコンテスト 銀賞 平成18年 カリフォルニアレーズン新商品開発コンテスト グッドアイデア賞 平成19年 全日本カリフォルニアくるみ製菓製パンコンテスト 入賞 平成19年 日清製粉㈱ パンレシピコンクール 入賞 平成20年 全日本カリフォルニアくるみ製菓製パンコンテスト パンの部金賞 平成21年 全日本カリフォルニアくるみ製菓製パンコンテスト グランプリ 平成21年 日清製粉㈱ パンレシピコンクール 優秀賞 平成22年 カリフォルニアレーズン新商品開発コンテスト 特別賞 平成23年 カリフォルニアレーズンセミナー(京都) 講師 平成23年 カリフォルニアくるみベーキングセミナー(東京、名古屋、神戸) 講師
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