一層式のドイツ窯で焼き上るからこそのおいしさ - フロイン堂
フロイン堂が開店したのは、昭和7年(1932年)のことです。当初は、今も神戸にある「フロインドリーブ」のオーナーの奥様と親戚関係であったことから、その支店としてオープンしたのがはじまりです。もう独立していますが、窯は大正10年ぐらいに誕生したものをルーツとする、「フロインドリーブ」のドイツ窯を完全にコピーして造ったものを受け継いでいます。 現代では希少な一層式の窯で、最初に窯の中で火をくべて温め、その余熱でパンを焼くというスタイルのものです。現在は温度計が付き、薪ではなくガスを使用していますが、そのスタイルは変わりません。レンガ窯であっても多くは二層式で、下から火をくべて温めるというスタイルのものが主流であるなか、貴重なスタイルを残したものになっています。 ただし、二層式と異なり、次のパンを焼くには再度温めなおさないと焼けないため、次々とパンを焼けないのが難点です。でも、大きな窯なので、食パンなら一度に50本は焼けます。しかも、味わいは軽く、老化しにくいパンができあがるのが特長です。なかでも食パンは軽く、口どけのよい味わいになっているので、ぜひ、違いを味わっていただければ嬉しいです。