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おいしいニュース

2018.10.10

広島で「パンフェスタ」 全国300種類のパンが集合、ご当地「袋パン」も充実

 そごう広島店(広島市中区基町)で10月10日から全国のベーカリーから300種類のパンを集めた「パンフェスタ」が始まった。  同イベントは今年5月に同店が初企画した。初日は雨が降る中、開店と同時に客が売り場に駆け付け、昼には完売する店も。客単価は1,000円~2,000円で、1人当たり2~3店舗で数種類のパンを買い求める客の姿が目立った。今回は各店で販売数を増やし、欠品がなるべく起きないようにしたという。  出店数は広島や全国のベーカリー23店舗。初出店のメゾンベーカリー(東京)には看板商品のクロワッサンを買い求める客がブースを囲うように長い行列を作った。とろけるクリームパンを販売するオーサムベーカリー(大阪)や栗抹茶クロワッサンなど数種類のパンを販売するブーランジュリオペラ(京都)など各店も正午には女性客を中心に購入待ちの列ができた。  このほか、卵3個分の半熟卵と卵サラダを使った「パン工房フローベル」(奈良)のサンドイッチやベルビーチ(長崎)の佐世保バーガーなど実演販売も出店する。イートインスペースも設け、ドリンクやソフトクリームも販売する。ご当地「袋パン」も27都道府県から約60種類を取り寄せた。  総務省統計局の家計調査・都道府県別パン消費ランキング(2015~2017年平均)によると、広島県は日ごろからパンを食べる住民が多く、消費量が高いエリアとされており、パン消費の高さ […]

ニッポンのブーランジェ

2018.09.25

ア・ビアント 松尾 清史氏

ア・ビアントは現在、2002年に豊中市に移転した本店と、ビジネス街にそびえる「中之島フェスティバルタワー」にある中之島店の2店舗で営業している。シェフの松尾氏は32歳のとき、大阪・吹田市で1号店をオープン。以来、ハード系の美味しい店という評価を得て、実力店の多い北摂で多くのパン好きに選ばれてきた。2017年4月には大阪市内に中之島店をオープン。カフェのようなおしゃれな店内には、ハード系からスイーツ系まで、常時80種ほどのパンが並ぶ。中之島店はビジネスマンやOLが朝食やランチ用のパンを買うため、総菜パンやサンドイッチを充実させている。また一見の客も多いため、インスタ映えするようなインパクトの強いパンが求められる。一方で住宅街にある本店には、初老の夫婦が散歩帰りに立ち寄ったり、子連れの若い主婦が自転車でやってきたりと常連客が多い。ビジネス街と郊外の住宅地、立地によるニーズの違いに、試行錯誤しているというシェフの松尾氏にお話をうかがった。 製パン技術者として、20年以上のキャリアを持つ松尾氏。氏がパン職人を目指したきっかけは、意外にもテレビドラマなのだそう。NHKの連続テレビ小説『風見鶏』の主人公だった、ドイツ人のパン職人にあこがれたのだ。 その後、鎌倉のパン屋を舞台にしたトレンディドラマにも影響され、ますます「パン屋っていいなあ」と思うようになった。 小学校の卒業文集には「パン屋になり […]

おいしいニュース

2018.09.20

池袋東武で「秋のフードフェス」-肉ケーキ・層スイーツなど限定フード続々

 東武百貨店池袋本店の地下1階、地下2階食品売り場で9月20日(木)、「秋のフードフェスティバル」が始まった。  今回のテーマは「芸術の秋」。「秋の彩り手毬鮨詰め合わせ」(関山)や「「秋の華やか二段小箱」(まつおか)などの彩り豊かな弁当や総菜をはじめ、「スタンディングミルフィーユ」(ユーハイム)や「ヴェリーヌ ベルエレーヌ」(ダロワイヨ)といった何層も重ねた断面が色鮮やかなスイーツなど、「芸術作品のように美しく仕上げた」(広報担当)東武企画品34種類を取りそろえる。  弁当・総菜での注目は「肉ケーキ」「海鮮バーガー」。「バルマルシェコダマ ミートデリカテッセン」は、炭火焼きローストビーフとアボカドを十五穀米でサンドしジンジャーソースを絡めて食べる「ローストビーフケーキ」(597 円)を販売。「北辰鮨」は、マグロやマダイ、イクラ、エビの4種の海鮮と、アボカド、パプリカなどの具材を、刻んだガリを食感のアクセントにしたシャリでサンドした「北辰バーガー寿司」(1,590円、各日限定10点)を販売する。  スイーツでは秋色の断面が美しい「層スイーツ」に注目。「京橋 千疋屋」はほうじ茶が香る大人の味わいのショートケーキにリンゴ、ブドウ、柿、イチジクといった秋フルーツをデコレーションした「ほうじ茶のオペラ風ショートケーキ」(843円、各日限定35点)を販売する。「虎屋ういろ」はカボチャ、サツマイ […]

パンのテーブル

2018.09.04

スパイスやリキュールが香る 大人スイーツ

東京・世田谷区奥沢の住宅街で60年近く続いている老舗洋菓子店。こだわりの材料を使い、丁寧に手づくりしたケーキや焼き菓子をリーズナブルな価格で提供しています。商品の包装紙に使われている絵は洋画家・三岸節子さんのもの。シックな包装紙にトリコロールのリボンをきりりとかけたパッケージからも、老舗洋菓子店の端正な仕事ぶりとどこか懐かしい雰囲気が感じられます。 ロワール 住所:東京都世田谷区奥沢2-17-4 電話番号:03-3718-1133 営業時間:9:00〜20:00 定休日:月曜 ショーケースに30種類ほどの生ケーキや焼き菓子などが並ぶ店内で、接客をされているのは代表取締役の藤井悦司さんです。同店にはお店の歴史もさることながら、数々のロングセラー商品があります。ブランデーを使った同店の看板商品「ブランデーケーキ」もその1つで、なんと50年近く、変わらないレシピで多くのお客様に愛されてきました。 昭和生まれの方には、懐かしいお菓子でもあるかと思いますが、今でも手がけているお店は意外にも少ないようです。小麦粉、バター、卵、砂糖など、使う材料は生菓子などに使うビスキュイ生地と同じですが、仕込み方はまったく異なるそう。「口当たりはふんわりとしていますが、数種のブランデーをブレンドしたシロップをたっぷり含ませても、形が崩れないようにつくっているのです」(藤井さん)。 ブランデーシロップは、数種の […]

パンとお店と“私”のストーリー

2018.08.21

Boulangerie Pave nature(ブーランジェリエ パヴェ ナチュール)店主 西村 綾さん

大阪と京都の県境にあるJR東海道本線「山崎駅」、そのすぐ側にある阪急京都線「大崎山駅」より、山の緑に包まれた道を歩いて11分ほどいくと「Boulangerie Pave nature(ブーランジェリエ パヴェ ナチュール)」はあります。ここは私の地元であり、店舗や庭は建築士である父に設計してもらいました。大阪や京都へのアクセス至便な場所ですが、山の緑が多く残り、空気も水もきれいな場所です。自然とゆったりとした気持ちになれ、店舗裏の斜面には自家農園している野菜や果実が元気に育っています。 私がパンづくりに目覚めたのはフランスでした。実は、私はもともとパティシエだったのです。母親の影響で料理やお菓子づくりが好きだったのでパティシエとなり、5~6年ほど日本で働いていました。でも、お菓子づくりの本場であるフランスに行ってみたい気持ちが高まり、ワーキングホリデイを決意。当時はフランスで修業しようとする人は今ほど多くなかったのか、申請すると意外とすんなりと審査を通過できたのはラッキーでした。そして、語学学校に通いながらフランスの菓子店で1年ほど修業。でも、ワーキングホリデイの期限が切れ、そろそろ日本に帰国しようかと考えていた頃。せっかくパンの本場でもあるフランスに来て、パンづくりを経験しないで帰国するのはもったいないと、フランス語で履歴書を書き、軽い気持ちでパン職人の応募にエントリーしたのです […]

パンを楽しむ美食の足し算

2018.08.07

紅茶の達人に聞く、パンと紅茶のマリアージュ

ムレスナティーハウス総本店 代表取締役社長 David KAWAMURAさん ティーソーサーの輸入をきっかけにムレスナティーと出会い、1985年にムレスナティーハウスを創業。ムレスナティー日本総輸入元であり、株式会社MLESNA TEA JAPAN代表取締役として、本社のあるスリランカとの架け橋になっている。創業当初はスリランカのムレスナティーをそのまま販売していたが、日本人の嗜好に合うようブレンドし大ヒット。現在、ロシア、カナダに続き世界3位のシェアを誇っているが、近い将来世界一になることが現在の目標。 世界中に多くの愛飲者がいるムレスナティーは、スリランカの大企業セイロン、ムレスナ社の紅茶です。「ムレスナ(MlesnA)」とは、私の師と仰ぐティースターのアンセレム・B・ぺレラ氏の名前「Anselm」を逆から読んだもの。彼は一代でムレスナティーを全世界に広めた大変偉大な方です。 ムレスナティーといえば、スタイリッシュな赤の缶をイメージされる方も多いと思いますが、実は本場のスリランカはこの赤い缶ではありません。ムレスナティーをもっと馴染みのあるものにしたくて、日本だけのオリジナルデザインにしました。それが功を奏してか雑貨屋さんなどにも商品を置いていただくことができるようになり、そこから一気にブレイクしたように思います。 ムレスナティーの茶葉は高地の物を中心に使用し、365日ベストコ […]

パンとお店と“私”のストーリー

2018.07.24

BAKERY 燈 LAMP(オーナーシェフ 川原 亜弥さん

JR姫路駅より徒歩12分、国宝で世界文化遺産にもなった姫路城の近くに「ベーカリーランプ」はあります。店ではパンとともに対面式でハンバーガーを販売し、イートインスペースもあります。本場スタイルのハンバーガーが看板メニューで、アメリカ人にも好評です。おかげさまで地元の方だけでなく、海外からの多くの観光客の方も足を運んでくれます。 独立のきっかけとなったのは、主人の「ハンバーガー屋をやろうと思う」という一言でした。当時、海外で雑貨の仕入れをしていた主人が、アメリカで食べたハンバーガーのおいしさに衝撃を受け、「本物のハンバーガーを日本人にも食べてほしい」と考えたのです。私自身は高校生の頃、アメリカ留学を希望しながら実現できなかった過去があり、くすぶっていたアメリカへの憧れが原動力にもなりました。それからは二人でアメリカを訪れてハンバーガーを食べ歩き、理想のハンバーガーを構想。帰国後は実家で父の仕事を手伝い、ベーカリーでも働きながら独立の準備をしました。 私の実家は姫路市の隣、兵庫県の真ん中あたりにある神埼郡神河町です。とくに場所を限定していたわけではないのですが、地元にも近い姫路に空き店舗があると紹介してもらったのがご縁で、2010年4月に当店をオープンさせることができました。とはいえ、お店探しの時は多くの観光客がいたのに、オープンしてみると姫路城が「平成の大修理」に入ってしまい、通りに人 […]

パン屋さんからのお知らせ

2018.07.24

手作りのやさしさと安心を大切にしたパンを作ります - アン・シャーリ

かつて料理教室やパン教室を地元で主宰していた際に、教室で作る家庭的な味わいのパンがいつでも買えるベーカリーをとの生徒さんからの要望を受け、高砂市民病院近くの静かな住宅街に、この店をオープンしました。32年前のことです。以来、「小さなお子様からご高齢の方まで、みなさんに安心して食べていただけるパン作り」をモットーに、夫婦二人でこの小さなベーカリーを切り盛りしてきました。 私たちが作るのは、パン作りの工程において保存料などの添加物を一切使用せず、良質の小麦粉や材料を厳選したパンや焼き菓子。調味料や油脂類をたくさん使えば、それだけ人間の味覚に訴えかけ、印象には残りますが、毎日食べるものとしては体への負担も大きくなり、何より食べ飽きてしまいます。そうした考えから私たちは、砂糖や油脂類をできるだけ控えめにしよう、そして、シンプルな味わいを大切に素材の味を引き出すことを心掛けようと考えました。 毎日食べるものだからこそ安全で安心できるものであってほしい。そして、みんながほっとできるやさしい味で、笑顔がこぼれる美味しさであってほしい。開業時から32年間、その思いは変わりません。これからも夫婦二人で楽しみながら、体力の続く限りパンを焼いていきたいと思います。(オーナーシェフ 粟野哲郎)

パンのテーブル

2018.07.18

量り売り・カット売りの大型パン

「ビゴの店」、「ブーランジェリーレカン」で腕を振るった割田健一シェフが独立、2017年11月にオープン。 街のパン屋さんではおなじみの食事パン、総菜パン、菓子パンの各アイテムを揃えつつも、素材に製法に、また人気飲食店の料理を具材に取り入れるなどで「新しさ」をプラス。売り場に並ぶパンのビジュアルや、口に入れたときの驚きも含め、新しいパンの楽しみ方を提案しています。 BEAVER BREAD(ビーバーブレッド) 住所:東京都中央区東日本橋3-4-3 電話番号:03-6661-7145 営業時間:8:00〜18:00 定休日:月曜定休、火曜不定休あり 古くから問屋街としてにぎわってきた東日本橋にある同店。通りに面した窓側の棚に大型のハード系食事パンが並んでいます。通りすがりでも思わず二度見してしまいそうな、堂々たる存在感! 枕のようなカンパーニュは「マルディグラ」です。両手で抱えても余りあるサイズは、生地量515gの一般的なカンパーニュ11個分。フランス産の灰分多めタイプの有機小麦粉をベースに、国産小麦粉、全粒粉、ドイツ産ライ麦粉をブレンドし、自家製のルヴァン種で仕込んであります。「粉の違いで、香りの立ち方にもひきの形にも変化が生まれます。粉の香りとうまみを最大限に引き出すことを狙っての配合です」とオーナーシェフの割田健一さん。 焼成は下火をやや強めの230度、20分経ったら徐々に下げて […]

ソトパン パンがおいしいお店へ出かけよう!

2018.06.26

ベーカリー・カフェ・レストランすべてそろう地域密着型の新業態店

大阪の閑静な住宅街・豊中の幹線道路R176号線沿いにある物件をリノベーションして建てられた「LOAF Bakery(ローフ ベーカリー)」。工場の移転を考えていたタイミングだったこともあり、焼きたてを提供できるようパン工房を併設した店のつくりにしたのだとか。“ひとかたまり”の意味を持つ「LOAF」を店名に冠したのは、ベーカリー、カフェ、レストランを複合した一軒家をイメージしたことに由来。まさに、同店ではベーカリーやカフェなどそれぞれのカテゴリーの店が厳密な境界線を持たずに融合し、お互い高め合うような関係で共存する素敵な世界が広がっています。 職人のアイデアとこだわりいっぱいの新商品が続々 「LOAF Bakery」をはじめ、関東と関西を中心に多くの飲食店を展開する「バルニバービ」の企業理念は“食べる、食べていただく仕事をとおしてなりたい自分になる”。現に、店の内装や使用している食器などはすべて自社の企画部門が手がけ、パンやスイーツの開発も全て現場の職人に任されています。スタッフが商品開発に直接携わることができるのは、大変な労力を伴う反面、大きなモチベーションとなり、ひいては商品のクオリティアップにつながっているといえます。常時約40種が揃うパンのラインナップにも、2日に1種類程度の新商品が仲間入りします。地元密着型の店舗を目指す同店では、地元のリピーターのお客さんからの意見を大事に […]

おいしいニュース

2018.06.12

南草津に猫のいるパン店 猫の肉球見える一部透明のトンネルも

 猫のいるパン店「ベーカリーカフェ ねこ日和」(草津市野路8、TEL 077-565-6227)が6月1日、オープンから3カ月を迎えた。  ガラス張りの猫部屋で生活する3匹の猫が、パンを買いに来たお客さんを出迎える。天井には猫専用のトンネルがあり、一部が透明になっていて猫が通る姿を見ることができる。  料理と猫が好きで猫のいる飲食店の開業を考えていたオーナーの北中小百合さんは、パン職人の掛村隆之介さんに出会い、「こんなにおいしいパンを皆に広めたい」とパン店をオープンすることに。衛生面に考慮してガラス張りの猫部屋を設置。構造上、猫のトイレが厨房(ちゅうぼう)を挟んだ反対側になったので、天井にトンネルを作ることになった。「せっかくなので見えるようにしようと一部を透明にした」という。下からトンネルを通る猫の肉球を見ることもできる。  バゲット(250円)は石窯のフランスパン専用オープンで焼き上げ、アンパン(150円)のあんや総菜パンの総菜も手作り。食パンに猫の肉球の焼き印を施し、クリームパンを「ねこのおてて」(140円)と名付けるなど、猫にもこだわった。近くに大学があり、学生が多く、総菜パンも充実。焼きそばドッグ(150円)やサンドイッチ(200円)は午前中に売り切れることも。  購入したパンは店内で食べることができ、猫柄のソファーや猫雑貨に囲まれて、ガラス越しに猫を見ながら味わえる。 […]

パンとお店と“私”のストーリー

2018.06.05

Backerei Gluck.(ベッカライ グリュック) 店主 喜納 智子さん

JR鹿児島本線 富合駅から徒歩10分、車通りも多い幹線道路・国道3号線沿いにあるのが「ベッカライ グリュック」です。ここ、富合町は私が生まれ育った故郷。この地で、私が「パン屋さんになりたい!」と最初に夢見たのは、小学生の時です。パン屋さんの職業体験で興味を持ち、地元のパン屋さんに行くたびに「かっこいいなあ」と憧れる日々。自宅でも独学でパンを焼き続け、自分でお店を経営する日のために商業高校へ進学しました。 高校卒業後は、パンの専門科を目指して東京にある専門学校へ進学。親からは関東圏への進学を反対されましたが、九州には当時、パンを専門的に学べる学校がなく、「独学ではなくもっと学びたい」という気持ちを抑えられませんでした。思い立ったら動かずにはいられない性格なんです(笑)。そのまま埼玉県のパン店「デイジイ」に就職。関東圏で複数店舗を営む大きな会社での修業は厳しくも温かく、幅広くパンについて学びながら、丸6年で店長まで任せていただけるようになりました。 そんな私の転機となったのは、毎日のように「熊本に帰ってこい」と言っていた両親から、ついに「もう帰ってこなくてもいい」と言われたこと。この言葉が逆に、熊本へ帰ろうと考えるきっかけになりました。この機会に、長年の夢だった「自分のパン屋さんを」叶えたいと思い、自分を育ててくれた富合町に恩返しがしたいと地元で店舗を探すことに。当時26歳、周りから「 […]

おいしいニュース

2018.05.28

阪神梅田本店、第一期棟オープン-食強化、目玉の「パンワールド」、「スナックパーク」復活

 2021年秋のグランドオープンを目指し、二期に分け建て替え工事を進める阪神梅田本店が6月1日(金)、第一期棟を先行オープンする。  今回の第一期棟は地下1階~9階の10フロアで、売り場面積約2万7000平方メートル。建て替え工事に伴う総投資額は530億円、2018年度の売り上げ目標は420億円を予定する。コンセプトは「毎日が幸せになる百貨店」。同店では食の提案を中心に日常性を打ち出し、商品を提供するだけでなく、暮らしの中で「自分を磨く、高める、充実させる」百貨店を目指す。売り場環境にもこだわり、自然光が降り注ぐ「テラス」を1階~9階に配置するほか、サービス面では、豊富な知識を持ちながらも利用客と同じ目線でさまざまな提案ができるスタッフの育成にも着手する。  「新・阪神食品館」は、地下1階の和洋菓子・パン、総菜、グロッサリー、銘店、嗜好(しこう)品、生鮮売り場と、1階に新たにオープンする「パンワールド」「リカーワールド」の2フロアで構成し、出店店舗数は全約190店。この新食品売り場に加え、地下1階には3年ぶりに復活する立ち食いスペース「スナックパーク」が、1階には働く女性に向け「ちょこっとごほうび」を提案する新スポット「サウステラス」が新たに登場する。  百貨店の1階といえば、ファッション雑貨やコスメ売り場というイメージだが、今回1階は食を中心とした売り場に変更。「『食』への期待が […]

おいしいニュース

2018.05.23

そごう広島店で「パンフェスタ」 全国100種類のパン一堂に、ご当地「袋パン」も

 そごう広島店(広島市中区基町)で5月23日、全国から約13ブランド・100種類のパンを集めた「パンフェスタ」が始まった。  初開催となった同イベント初日は雨が降る中、開店と同時に多くの客でにぎわった。北海道・小樽の洋菓子店「ルタオ」の新ブランド「フロマージュ デニッシュ デニルタオ」(297円)には商品を買い求める長い行列ができた。手土産として人気が高い大阪の「新世界グリル梵(ぼん)」は「ビーフヘレカツサンド」(ハーフ4切れ、1,101円)、山口の石窯ベーカリー「シュクルヴァン」は「牛肉ゴロゴロ黄金カレーパンとろ~り半熟卵」(381円)をそれぞれ実演販売し、昼には完売した。  福岡のフレンチトースト専門店「アイボリッシュ」はイートインスペースを併設して出店。フレンチトーストにベリーとバナナをトッピングした「ベリーDX」(1,620円)を販売する。京都の素材を使ったパンが主力の「ブーランジュリオペラ」は宇治抹茶メロンパン(251円)を実演販売する。  地元・広島のパン店では袋町公園そばのサンドイッチ店「パークサウスサンドイッチ」や宮島の「島旨パン」、もみじまんじゅうの藤い屋が手がける「古今果ブレッド」などが出店。場内には買ったパンをその場で食べられるようイートインスペース約30席も用意する。  このほか、23都道府県から約50種類のご当地「袋パン」をそろえたが、販売開始の11時前か […]

おいしいニュース

2018.05.21

広島のパン工場で「パンまつり」 150商品を用意、パン教室やイベント限定パンの販売も

 パン製造会社「タカキベーカリー」の千代田工場(山県郡北広島町)と広島工場(広島市安芸区中野3)で5月26日と6月9日、「パンまつり」が開かれる。  焼きたてパンの販売やパン関連企画を展開する同イベント。各工場では来場者に楽しみながらパンの魅力を再発見してもらおうと、「作る」「見る」「学ぶ」「食べる」「遊ぶ」「買う」のコーナーを設ける。  パンまつりで販売するパンは約150商品を用意。同社の商品を一堂に並べるという。工場直送の焼きたてパン販売やイベント限定商品、パン教室なども開き、ファミリー層の来場を見込む。  このほか、アンデルセングループが運営する山陽自動車道上り線「小谷サービスエリア」内の店舗で5月20日、地元の東広島市で音楽活動を行う市民グループよる生演奏を披露する「青空コンサート」を行う。同イベントはサービスエリアの枠にとらわれない店舗づくりを目指そうと2012年から年1~2回のペースで開いており、今回で11回目。当日は参加する11団体がブラバンや和太鼓、吹奏楽、三味線などを演奏する。  開催日程は、千代田工場=5月29日、広島工場=6月9日。開催時間はいずれも9時30分~14時。青空コンサートは5月20日10時~16時。少雨決行。 (広島経済新聞)

おいしいニュース

2018.05.15

さいたま・見沼にベーカリー&カフェ 食べきりサイズの「ミニブレッド」など

 さいたま市の商業施設・ハレノテラス東大宮にベーカリー&カフェ「パーネデリシア」(見沼区島町、TEL 048-812-8606)がオープンして1カ月がたった。  群馬県で1954(昭和29)年に創業し、メロンパン専門店「メロン・ドパーネ」などを展開するグンイチパン直営の同店。埼玉県熊谷市より南のエリア、商業施設での出店は今回が初めてとなる。  毎日店で焼き上げるパンは約80種。オープン当初のためあえて少なめにしているが、今後は増やしていく予定。開店と同時に客が入り、パンが全て出そろう11時ごろは大勢の客でにぎわう。  店を訪れる人に好評なのが、少人数でも食べきれるサイズの「ミニブレッドシリーズ」(367円)。ブルーベリーやショコラなど定番もののほかに、季節の食材を使った季節限定ブレッドを展開している。3種類のチーズを使った「コクうまチーズフォンデュ」(194円)は、林達也店長によると「焼きたてを待って買う客も多い」という人気の品。チョコレートの塊がパンの表面に見える「贅沢(ぜいたく)ショコラのチャバタ」(259円)は、3種類の食感の違うチョコレートをもっちりした生地と組み合わせた商品で、棚に並べるとすぐにトレーにのせる客も。そのほか、「辛口カレーパン」(183円)や「カリカリメロンパン」(162円)などの同社の定番人気商品も棚に並ぶ。  市内から訪れた女性は「『塩ロールあんこ』が大 […]

おいしいニュース

2018.05.14

JR光駅近くにパン店「シェ ラミジョ」 店主「生活が豊かになるパンを」

 JR光駅北側にパン店「CHEZ L'AMIJOT(シェ ラミジョ)」(光市虹ヶ丘2、TEL 0833-48-5419)がオープンして2カ月がたった。  店主は光市出身の戸嶋利雄さん。東京や大阪、フランスなどで修業後、2016年12月に帰郷、約1年の準備期間を経て3月10日にオープンさせた。店名の「ラミジョ」は戸嶋(TOJIMA)の逆さ読み。  鮮やかなエメラルドグリーンに塗られた外観が印象的な同店。フランスのビストロをイメージしたという店内には、30種類以上のパンが並ぶショーケースとイートインスペース14席(現在準備中)を用意、ショーケース奥にはパン工房を配置する。店舗面積は20坪。  パンには天然酵母を使用。粉の持つ香りと旨味を引き出すという長時間低温発酵した生地を高温で短時間に焼くことで、外がパリッと中がしっとりとしたパンに仕上がるという。  料理と一緒に食べる食事パンには、石臼でひいたフランス産小麦を使った「バゲット」(300円)や、カンパーニュ「LE500」(500円)、「トルティオン」(320円)、「パン・ド・ミ・モンターニュ(食パン)」(1斤=280円)など。「自分へのご褒美」となる菓子パンには、ヴィエノワ生地のパンに十勝あずきを挟んだ「タンピー」(230円)やミルククリームを挟んだ「ヴァッシュ」(190円)、周南市八代のツルをイメージしたというクロワッサン「ル・ヤシ […]

おいしいニュース

2018.05.01

東急東横店で「渋谷パンマルシェ」-とびばこパン、ガパオ味おかずケーキなど

 東急百貨店東横店西館8階催物場で5月3日(木・祝)より、雑誌「エル・グルメ(ELLE gourmet)」とのコラボレーション催事「渋谷パンマルシェ」が開催される。  全国よりベーカリーショップなど27店舗が一堂に集結する同催事。会場には、食パンや菓子パン、バゲット、カンパーニュなど話題のパンをはじめ、限定パン、パンと一緒に楽しみたいワインやチーズ、シャルキュトリー、パンを彩る雑貨なども登場。焼きたてのパンをすぐに食べられるイートスペースを設けるほか、パンと共にシャンパーニュや自然派ワイン(1杯540円~)を提供するワインバーも開設する。  食べ比べが楽しめる食パンには話題の店が登場。大阪「パン ド サンジュ」は、デザイナー出身のパン職人が子どもの跳び箱を跳ぶ姿から考案したという「とびばこパン」(オリジナル「とびばこパン」パッケージ入り、1斤443円)を販売。自家製天然酵母を使い、甘さがあり、しっとり食感が特徴で、跳び箱のように一段ごとにスライスして食べるのがお勧めだという。  同じく大阪からは、鶴橋に本店を構える食パン専門店「レブレッソ」が初登場。耳までしっとりと柔らかく、ほんのり甘く、「かめばかむほど感じる独特のうま味」が特徴の「レプレッソブレッド」(1,5斤=650円)を販売。  耳までやわらかく、生のままで食べられる完全無添加の高級食パンで知られ、兵庫・芦屋に行列ができる専 […]

おいしいニュース

2018.04.10

伊勢丹新宿店で「フランス展」-「ベルナシオン」チョコケーキ、成澤シェフのバゲットなど

 伊勢丹新宿店で4月11日(水)より本館・メンズ館で「フランスウイーク」(同17日まで)が行われるのに伴い、本館6階催物場でもフランスの美味を集めた「フランス展」が開催される。  目玉企画は、「サロン・デュ・ショコラ」でも話題を集める仏リヨンで3代続くショコラトリー「ベルナシオン(BERNACHON)」が販売するチョコレートケーキ。リヨン本店でしか食べることができない3種類で、原材料を輸入し、レシピに基づき日本で忠実に再現しているという。正統派の濃厚チョコレートムースが主役の「ルーズベルト」(951円)は、チョコレートムースをベースにフィアンティーヌ入りプラリネ、アーモンドビスケットを重ね、くるりと削ったチョコレートをトッピングした、「食感や味わいの変化を楽しめる」4層仕立て。ノワールショコラのグラサージュが印象的な「クレベール」(同)は、チョコレートムースでチョコレートビスケットをサンドしたビター&濃厚な口どけが楽しめるケーキ。フランス語の「扇」を意味する「エヴァンタイユ」(756円)は、ほのかな酸味のチョコレートガナッシュを香ばしいアーモンドビスケットでサンドし、扇形にカットしたケーキ。いずれも各日200点を限定販売。会期中、ショコラティエのフィリップ・ベルナシオンさんが来場する。  フランス食文化を語る上で欠かせない「バゲット」は3店から6種類が登場。中でも注目は、今回日本初 […]

ソトパン パンがおいしいお店へ出かけよう!

2018.04.03

神戸の老舗喫茶店「にしむら珈琲店」によるベーカリーカフェ

かつてコーヒー豆の代わりに、大豆による代用コーヒーが飲まれていた戦後まもない1948年、神戸北野で、本物のコーヒーを提供する「にしむら珈琲店」が創業されました。そんなコーヒー文化を広めてきた「にしむら珈琲店」によってプロデュースされたのが、「ブロートバール セセシオン」です。 “ブロート”とは、ドイツ語でパンのこと。そんなパンのバールとして2016年9月に誕生。本格ドイツパンをはじめとした多彩なパンとともに、こだわりのカフェメニューやドイツワインなども一緒に楽しめるベーカリーカフェです。 本格ドイツパンを自家焙煎コーヒー豆のエスプレッソに添えて 阪急御影駅より歩いて約5分。にしむら珈琲のスイーツ部門として先に開店していたオーストリア洋菓子店「セセシオン」への道を横目に海側(南)へと進み、「にしむら珈琲店 御影店」や同グループが運営する但馬牛のステーキ店「みかげ館」の入った建物を過ぎた場所に、「ブロートバール セセシオン」は佇んでいます。同店に駐車場はありませんが、「にしむら珈琲店 御影店」の50台もある駐車スペースを利用できるので、車で来店しても安心です。 「同店は、神戸のドイツパン・洋菓子の名店「フロインドリーブ」のシェフ飯田伸一氏を迎え、およそ7~8年もの構想期間を経て誕生しました。本格的なドイツパンは、同店の看板パンです。最近では、ドイツパンといっても日本人の好みに合わせた酸 […]

おいしいニュース

2018.03.16

仲町台のパン店が期間限定で「キューバサンド」提供

 横浜・仲町台のパン店「ベーカリーリゾート ブルーコーナー」(横浜市都筑区仲町台1、TEL 045-342-8603)が3月11日、ローストポークやチーズをはさんだ期間限定パン「キューバサンド」の提供を始めた。  「世界の魅力をパンで伝える」をコンセプトに、国内外のさまざまな食文化や食材を取り入れたパンを月替わりで展開している同店。店頭販売のほか、飲食店や各種イベント向けのパンプロデュースも行っており、現在週2日のみオープンしている。  今月のテーマは「ラテンアメリカ」。南米などこの地域にちなんだ食材やモチーフを使った各種限定パンを提供する。  「キューバサンド」は諸説あるが、アメリカのキューバ人労働者などが食べはじめたといわれるサンドイッチ。キューバンブレッドと呼ばれるカリカリに焼かれたパンに、スパイスで味付けされたローストポークやチーズ、ハムなどを挟んで食べる。  今回同店では独自にキューバンブレッドを焼き上げ、渋谷の南米系ライブカフェバー「虎子食堂」がプロデュースするローストポークとズッキーニのピクルス、そしてハム、チーズなどを挟んだ。  同店プロデューサーのハンマーさんは「一部でキューバサンドの知名度や需要が高まりつつあり、当店でもなるべく現地のイメージに忠実なキューバンブレッドを再現した。この機会にお試しいただけたら」と話す。  価格は540円。提供は4月9日まで。営業時 […]

パンを楽しむ美食の足し算

2018.03.13

シャルキュトリの達人に聞く、パンとシャルキュトリのマリアージュ

Charcuterie à Tokyo(シャルキュトリ ア トキオ) 店主 髙谷 華子さん 一般企業に勤務した後、「女性が一生続けられる職業」を目指して料理の世界へ。「ル・コルドン・ブルー」でフレンチを学んだ後、和食、中華、エスニックと幅広く知識と技を磨き、自宅で料理教室を主宰。「ル・コルドン・ブルー」の講習会でソーセージやパテをつくったことが、シャルキュトリにはまるきっかけに。フランスでも著名なシャルキュトリ職人によるレッスンなどを経て、シャルキュトリ専門店を2016年にオープンしました。 シャルキュトリ(charcuterie)とは、chair(肉)+cuite(火を入れる)が語源のフランス語です。日本語では「食肉加工品」となり、おなじみのハム・ソーセージ・ベーコンなどのほか、パテやリエットなどもシャルキュトリ。語源のように加熱されたもの以外にも、塩漬け・発酵・乾燥など自然の力を借りて、お肉をおいしく、長く保存がきくようにしたのがシャルキュトリです。 昔のフランスでは、家ごとに豚を飼い、お祝いごとや大事なお客様をもてなす際にいただくのが普通のことでした。ハレの日のごちそうに使う以外にも、骨のついた部位だとか、肉の端切れも内臓も、1頭の豚全部を余すところなく、おいしくいただくための工夫からシャルキュトリが生まれました。食材を大切に生かすことは、食の本質だと […]

パンのテーブル

2018.03.06

シェフこだわりのシュトーレン

東京マリオットホテル1階の「ラウンジ&ダイニング G」内に併設されたショップ。Gourmet(グルメ) & Gift(ギフト)をテーマに、毎朝ホテルで焼き上げるパンやパティシエが丁寧につくりあげるケーキが並びます。近隣オフィスワーカーのランチ需要に応えた、気軽に買いやすい価格や、NYテイストのカジュアルな雰囲気も魅力です。 ペストリー&ベーカリー GGCo.(ジージーコー) 住所:東京都品川区北品川4-7-36 東京マリオットホテル1F 電話番号:03-5488-3929 営業時間:10:00~20:00 定休日:無休 ※クリスマスブレッド販売期間:2017年11月4日(土)~12月25日(月) 2013年の開業から4シーズン目を迎えたGGCo.のシュトーレン。2017年は、毎年定番の「オリジナル シュトーレン」と、新たに「ダーク シュトーレン」をラインアップに加え、それぞれ大・小を11月4日から販売しました。丸いフォルムをしたシュトーレンについて、ベーカリーシェフの岡本晋さんにお話を伺いました。 「当ホテルは、ロケーション的にも大人のお客様が圧倒的に多いので、洋酒をふんだんに使った大人のテイストが特長です。さらにオリジナルには3種類のスパイス、ダークにはビターなカカオを使い、甘さの中にスパイシーさ、カカオの苦みが際立つよう複雑で味わい深く仕上げています」と […]

おいしいニュース

2018.03.01

グランツリー武蔵小杉にコメダのコッペパン専門店 「やわらかシロコッペ」

 武蔵小杉のショッピングモール「グランツリー武蔵小杉」(川崎市中原区新丸子東3、TEL 044-411-7111)の1階に2月14日、コメダ(愛知県名古屋市)のコッペパン専門店「やわらかシロコッペ」が出店した。  同社のパン工場で作ったオリジナルのコッペパンの中に、ジャムやクリーム、卵やツナなど約20種類の具を挟んで提供するスタイル。しっとりとして柔らかな食感が特徴。オープンキッチンで調理している工程を見ることができる。全国で5店舗目、神奈川県では初の出店となる。  店長の田中一臣さんによると、武蔵小杉での売れ筋はスイーツタイプが「小倉&マーガリン」(250円)、おかずタイプが「たまご」(290円)だという。「親子連れの方が多く、屋上の庭園で食べるために気軽に好きな味を選んでテークアウトできるこの形態を喜んでいただいている」と話す。  ほかに、「クッキー&バニラクリーム」「粒入りピーナッツクリーム」(以上250円)、「チョコ&ナッツ」「栃木産とちおとめいちごジャム」(以上280円)、「ツナ」(290円)、「ポークたまご」「ポークポテサラ」(390円)など、豊富なラインアップ。卵やポテトサラダに使っているからしマヨネーズは、普通のマヨネーズにも変更できる。  同社広報の橘有紗さんは「勤務先や自宅でも気軽に楽しめ、価格もお手頃なので、ランチはもちろん、小腹を満たしたいときの軽食やおやつ […]

パンのテーブル

2018.02.27

これぞ名古屋メシ進化系!小倉トースト

名古屋で初めて自家焙煎コーヒーを始めた老舗の喫茶店。カウンターとテーブルが2つのこぢんまりとした店内では、美味しい珈琲とともにマスター特製のさまざまなメニューを楽しむことができます。 KAKO 花車本店 住所:愛知県名古屋市中村区名駅5-16-17花車ビル 電話番号:052-586-0239 営業時間:月曜~金曜7:00〜19:00、土曜・日曜7:00〜17:00 定休日:無休 店内に入ると、初めて来た人でも思わず「懐かしい」と感じてしまうようなヨーロピアンアンティークな店構えが広がっています。そんな古き良き喫茶店が、「ここでしか味わえないオリジナリティ溢れるメニューをつくろう!」と、3年前に出したのが「シャンティールージュスペシャル」です。 こんがり焼いた厚切りトーストの上に有塩バターをひと塗りし、北海道産の小豆を使って炊いたあんこと、ふわふわの生クリームをたっぷり。さらに、その上から4種のジャムでおめかしした一皿です。一見、小倉トーストに見えないカラフルさで、4つの味が楽しめるのが魅力。乳脂肪分45%以上の良質な生クリームは弾力があり、濃厚なのにくどさがなく、小倉あんとジャムのキューピッド的存在になっています。 創業当初からの看板商品である「マーマレードジャム」以外は、その季節やタイミングでジャムが変わり、どんな味が楽しめるのかは行ってみてのお楽しみ。取材時は、「紅玉とアールグ […]

パンとお店と“私”のストーリー

2018.02.20

Pantricot(パントリコ) 店主 服部 絢子さん

東郷町の住宅街にある“水色のドア”が目印のパン屋が、パントリコです。2010年に名古屋市名東区の一社でオープンしましたが、店舗併用住宅にしたいと考えて土地を探し、2013年の秋頃に移転しました。こちらへ来て、もう4年が経ちます。前の店舗で気に入ってくださったお客様が足を運んでくださることもあり、嬉しい限りです。 「tricot」とは、フランス語で“編み物”という意味があり、ニットを編むように一つひとつ丁寧にパンをつくっていこうという想いを込めて店の名前を「Pantricot」に決めました。店名と同じように、お店に入ったときにも“あたたかさ”を感じてほしいと、木目調で女性らしい雰囲気のインテリアで統一しています。 木製のショーケースは、家具職人である友人にオーダーメイドでつくってもらったお気に入りのもの。毎日“色合い”のバランスを見ながら、一つひとつのパンがいきいきと美味しそうに見えるように並べています。ガラスのショーケースに並んだパンを選んでいただく対面式の販売方法なので、衛生的であると同時に自然とお客様との会話が生まれます。迷っているお客様にも気づけますし、今はアレルギーの方も多いので、そこも対応できます。 パンの話をすると、皆さん不思議と柔らかい表情になるんですよね。「焼きたてです」と声をかけると、嬉しそうに買っていってくれることもあります。 私がパンに興味を持つきっかけとなっ […]

ソトパン パンがおいしいお店へ出かけよう!

2018.02.14

中庭の緑に癒される京町家のベーカリーカフェ

JR京都駅より大阪方面に1駅乗った「西大路」駅から徒歩7分ほどにあるベーカリーカフェ「mina_mina(ミナミナ)」。オフィスビルと古い住宅が混在する、現代の京都らしいエリアです。同店は京町家をリノベートしたお店で、ベーカリーショップの奥にカフェが併設されています。オーナーの山本さんは、以前は香港で働いていた元外資系の会社員。人生の紆余曲折の中、偶然にもパンづくりに関わることになり、周囲の人たちの後押しから、このお店を2013年3月にオープンしました。 人とつながることで、自然の材料にこだわったパンに 看板はなく、大きなガラス窓に書かれた店名と、そこから見えるパンが目印です。家の幅は狭く奥に深い京町家らしい構造で、手前にお店、奥に中庭に面したカフェスペース、さらに奥に厨房があります。カフェは京町家にもなじむ北欧家具が置かれ、お洒落なベルギーの薪ストーブも完備。そんなモダンな雰囲気の中、コーヒーや紅茶などと一緒に焼き立てのパンをゆったりといただけます。 「全粒粉の味わいが好きなので、白い食パンを除くあらゆるパンに全粒粉を混合しています」と山本さん。近所にある無農薬・無化学肥料野菜を扱う「坂ノ途中」という会社と知り合ってからは、少しずつオーガニック野菜も取り入れるように。「もともとは健康志向なタイプではなかったけど、お店をオープンしてお客様と話すようになったり、イベントなどで人とつな […]

パンのテーブル

2018.02.06

ベーカリーのキッシュ&タルト

フランスにあるような、「職人がつくるパンと総菜の店」をコンセプトにしたベーカリー&カフェ。パンを主体に、テリーヌやリエットなどシャルキュトリーを始めとするフレンチデリ、スイーツが揃い、テイクアウトでもイートインでも、ワンストップで1回の食事をトータルにまかなえる店です。毎朝6時に焼きあげるチャバタなどを使ったサンドイッチも開店時から店頭に並び、週末ディナータイムはフレンチビストロとして営業しています。 MAISON ICHI(メゾン・イチ 代官山) 住所:東京都渋谷区猿楽町28-10 モードコスモスビルB1F 電話番号:03-6416-4464 営業時間:8:00~20:00 ※木・金・土のみディナーメニュー営業 定休日:なし 同店のパンは、ハード系をメインに「毎日食べられる食事パン」をコンセプトにしています。自家製ルヴァン種を使い、低温長時間発酵で、もちっとした食感と小麦粉の旨みをひき出しています。 焼きたてのパンと一緒に売り場に並ぶキッシュは定番の5種類をラインアップしています。サックリしたキッシュの台にたっぷりの具材、そしてアパレイユのフルフルとやわらかで滑らかな食感が特長です。「水分(牛乳・生クリーム)と卵の比率をだいたい6:4くらいにしているのがこの食感の秘訣です」と教えてくださったのは、製パンスタッフの太田愛さん。 アパレイユの水分量が多いため、キッシュ台の成形 […]

ニッポンのブーランジェ

2018.01.30

トラスパレンテ 森 直史氏

東急東横線中目黒駅から徒歩3分。昔ながらの商店街にオシャレなベーカリーカフェがある。「トラスパレンテ」である。イタリアのレストランで修業した森直史オーナーシェフが、この場所に移転して2年。美味しいパンとカフェメニューが楽しめる店として愛されている。 高層ビルと昔ながらの商店街が共存する中目黒。駅から3分の中目黒商店街を入ってすぐのところにトラスパレンテ一号店がある。ここは日本とイタリアのレストランでパンと菓子を学んだ森シェフが、“日常使いの店を”と願い出店した店だ。ハーブの鉢植えを配置したオシャレなエントランスは、一見パン屋とは思えないが、店には次から次とお客様が訪れる。中に入ると、右側の大きな平台にはさまざまなパンや洋菓子が並び、反対側は居心地の良いカフェスペースとなっている。 やや高めの平台には、バゲットやカンパーニュなどの食事パン、そして具材たっぷりの惣菜パン、デニッシュ、菓子パンなどがズラリと並ぶ。サンドイッチも含め約120アイテムが揃う中から、その日のお気に入りを探すのも楽しいひとときだ。 パンだけではなく、ここではケーキ類も充実。パン・菓子、そして焼き菓子やジャムまでが揃い、近隣の人々には日常使いの便利な店として愛されている。 昼前ともなれば、フォカッチャ、ピザ類などの惣菜パンが揃い、そのバラエティに圧倒される。イタリアのレストランで修業していただけに、イタリア名のパン […]

パンのテーブル

2018.01.15

パンとの相性抜群チーズのパン

売り場の奥にカフェがあり、内装にはアンティークの建具や古材を使い、ヨーロッパの街角に古くからあるような雰囲気のベーカリー。パンの売り場もカフェも空間をゆったりと使い、ベビーカーのままでも、杖をついたお年寄りにも利用しやすいと感じてもらえる店づくりをしています。また、夜遅くまでの営業で、アルコールドリンクと一緒にパンに合う料理も楽しめる、「大人のためのベーカリー&カフェ」がコンセプトです。 nemo bakery & cafe (ネモ・ベーカリー&カフェ) 住所:東京都品川区小山4-3-12 TK武蔵小山ビル1 F 電話番号:03-3786-2617 営業時間:9:00~22:00(LO.21:00) 定休日:水曜(祝日の場合は営業) 30年以上のキャリアで培ってきた、小麦粉と酵母の使い分け、発酵・焼成の温度や時間の最適な組み合わせでパンづくりをするオーナーシェフの根本孝幸さん。チーズのパンもバリエーションに富んだ品揃えで、使っているチーズは10種類を超えています。 「ボーン(枝豆ベーコン)」は、枝豆を練り込んだバゲット生地に4種のチーズを合わせたソースと粒コーン、ベーコンを巻いて、上にシュレッドチーズをのせて焼きあげてあります。骨のような形だから「ボーン」で、手に持ってこのままかじっても食べやすいパンです。 「ゴーダ」は、同じバゲット生地でもミキシング時間を […]

パンを楽しむ美食の足し算

2018.01.10

コンフィチュールの達人に聞く、パンとコンフィチュールのマリアージュ

株式会社ぶどうの木 食品製造課課長福島 大悟さん石川県出身。富山の老舗フレンチ「ル・ポワソニエ」を経て、2001年に「銀座のジンジャー」の母体で、石川県金沢市にある「株式会社ぶどうの木」に入社。フランス料理「オーベルジュ ぶどうの木」マネージャー、社長秘書を務めた後、現職にてコンフィチュールやジンジャーシロップのレシピを監修。金沢の食の宝庫「近江町市場」や近隣の農家さんの畑にも足繁く通い、旬の果実や果実と合わせる食材を探求。出会いを大切にし、素材×素材が生む新しいおいしさをイメージしてコンフィチュール、ジンジャーシロップをつくっています。また、シニアソムリエの資格を持ち、ソムリエ協会北陸支部副支部長を務めています。 ジャムとコンフィチュール、どちらもフルーツなどを砂糖と一緒に煮てつくりますが、何が違うかというと、ジャムは保存を目的にフルーツと砂糖を果実の形が残らなくなるまで長時間煮たもの。パンに塗って食べるのが一般的です。一方のコンフィチュールはヨーロッパのスタイルで、火入れを極力少なくし、フルーツの形を残して、風味や香りなどフルーツそのままのおいしさを生かしてあります。パンに合わせるだけにとどまらず、素材や調味料の1つとして、料理やお菓子づくりにも幅広く使うことができます。 当店のコンフィチュールは、当初はプロヴァンスにある工房で、現地のフルーツや食材を使ってつくったものを入荷し […]

パンとお店と“私”のストーリー

2017.12.26

C'est joli(セ・ジョリ) オーナーシェフ 中元 恵さん

「C'est joli(セ・ジョリ)」は、フランス語で「心地よい暮らし/場所」という意味。高台からの景色を眺めながら、ヘルシーなベーグルを使ったランチや、かわいらしく美味しいスイーツをゆっくりと楽しんでもらいたいと思い名づけました。最寄駅となるJR海南駅からはバス利用となるため、決して恵まれた立地ではありませんが、落ち着いた雰囲気と、この場所の眺めの良さに魅かれて店を構えました。 東京暮らしにあこがれていた私は、短大卒業後、会社員として東京の会社に就職しましたが、父の死をきっかけに地元・和歌山に帰郷。その後、女性オーナーの飲食店でアルバイトをしたことで、私もいつか自分のお店をしたいと漠然とした夢を描くようになりました。しかし、趣味でお菓子づくりをする程度で特別な技術を何も持っていない私は、どこから手を付ければよいのか手探りの状態。断ち切れない東京への憧れと自分の店を持ちたいという一心で、再び上京することになりました。 2度目の東京生活は、料理教室の生徒からのスタートでした。自分のお店を持つまでは長い道のりであることはもとより覚悟の上。じっくりと腰を据えて製菓と製パンに取り組み、次は生徒から講師へ。掛け持ちで洋食キッチンでのアルバイトをしながら、休日は自分の理想を求めてカフェやパン屋めぐりを続けました。そんなときに教室の近くのカフェで食べたのが、パンとは違う不思議な食感のベーグル!は […]