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パンのテーブル

2019.12.24

北欧のパンとお菓子

北欧生地や雑貨、建築・インテリアなど、私たちの心を惹きつける北欧デザイン。そして、最近では「フィーカ」というスウェーデン発祥の「お茶の時間」が話題となることも多くなっています。今回は、食を通して北欧を感じることができるベーカリーやお菓子の店、カフェをご紹介します。 ライ麦ハウスベーカリー FIKAFABRIKEN poro珈琲KAHVILA PORO Cafe Puisto ライ麦ハウスベーカリー フィンランド人の店主ラッパライネン アキさんと優子さんご夫妻が2017年鎌倉にオープン。賑やかな若宮大路と小町通りに挟まれた閑静な路地にあり、店内奥のイートイン席からは古都・鎌倉らしい坪庭を眺められます。自家製ライ麦サワー種を使ったライ麦100%のハード系から、オートミール、大麦、じゃがいも、全粒粉を加えて作る食事パン、菓子パン、調理パン、サンドイッチなど、フィンランドで昔から受け継がれてきたパンを中心に約30種類がそろいます。 ライ麦ハウスベーカリー 住所 鎌倉市小町2-8-23 電話 0467-24-0229 営業時間 10:00~17:30ごろ 定休日 水曜 ※火曜不定休 鎌倉駅から徒歩5分の「ライ麦ハウスベーカリー」 ライ麦100%など、色の濃いパンが並びます 型焼きのプレーンとミューズリーは各390円(税抜) 店主のラッパライネン アキさん 店内は麦の芳ばしい香りに包まれ、右手 […]

ソトパン パンがおいしいお店へ出かけよう!

2019.12.19

日本初・マーガリンにこだわった、ベーカリー&カフェ

vol25 日本初・マーガリンにこだわった、ベーカリー&カフェ Café Margapane(カフェ・マルガパーネ) 東京都 葛飾区 「カフェ・マルガパーネ」は、日本で初めての“マーガリン”にこだわったベーカリー&カフェ。マーガリンやクリームなどの油脂類を巧みに使い分け、店舗内の工房にてオールスクラッチでつくるパンは、食パン、クロワッサン、デニッシュ、菓子パン、惣菜パンなど30~35種類ほど。自然素材を生かし、空間をゆったりと贅沢に使った店内とテラスには、居心地満点のカフェスペースを設けています。天井まであるガラス張りの開口部から外光をふんだんに取り入れて、テラスと店内との一体感もある開放的な雰囲気です。 だからリピートしたくなる! マーガリンでパンもお菓子もこんなにおいしくなることを実感! 京成本線・堀切菖蒲園駅から歩いて5分ほど、下町の住宅街に2019年8月オープンした「カフェ・マルガパーネ」。落ち着いたレンガの色が印象的な外観で、目立つ看板などは出ていませんが、通りに面した大きな窓越しにパンをつくる工房の景色が伺えます。 同店の母体は、製パン・製菓などに使う油脂製品を700種以上つくっているミヨシ油脂株式会社です。この地で創業して間もなく100周年を迎えますが、どんな製品をつくっているのか、これまで街の人にも意外と知られていなかったそう。「地元の皆様 […]

パンとお店と“私”のストーリー

2019.12.03

ソライロベーカリー オーナーシェフ 北尾 智子さん

奈良県奈良市郊外に広がる住宅地、左京6丁目のバス停のすぐそばにあるのが、「ソライロベーカリー」です。近くには平城1号緑地や公園があって、自然豊かな環境が広がっています。私が好きな水色をお店のテーマカラーにして、店名を「ソライロ」としました。お店では私がひとりでパンを焼いています。小さい子どもがいるので毎日の営業はちょっと難しくて、産休明けから週に3回の営業で再開しましたが、お客様は半年の間、待っていてくれました。 私は学生時代、実家を離れて福岡の大学で柔道に打ち込んでいました。柔道を引退したあと、ぽっかりと気持ちに穴があいて、何をしようか…と悩んでいました。大学で栄養士の資格を取っていたので、調理関係の仕事というだけで、あまり深く考えずに大阪の飲食店に入りました。調理の仕事を目指していたのですが、ホールの担当になったこともあって、そこを辞めてパン職人になることを決意しました。 昔からパンを食べることが大好きで、デパ地下やパン屋めぐりが趣味でした。「ものづくり」が仕事にできたらいいなと思っていたので、どうせなら好きなパンをつくりたいと一念発起。地元の奈良に戻って、大きなパン屋さんで10年修業し、他にも2軒ほど勉強させてもらいました。勤めているときに楽しかったのは、いろいろな開発にチャレンジさせてもらったこと。自分の考えたパンを商品化できた経験は、今とても役だっています。 当店の看板メ […]

おいしいニュース

2019.11.22

チョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ2020」-「出会い」テーマに112ブランド集結

 三越伊勢丹は、来年開催する「~パリ発、チョコレートの祭典~サロン・デュ・ショコラ2020」の概要を発表した。  会期は2020年1月27日(月)~2月2日(日)(各日10時~20時)の7日間。会場は新宿西口の新宿NSビル地階イベントホール。待ち時間短縮や会場内の混雑緩和のため、今回も「入場チケット制(有料)」を導入する。  18回目となる今回のテーマは「出会い」。サロン・デュ・ショコラを担当する真野重雄バイヤーは「もう一度、優れた作り手の個性などをきちんと伝えたい。その中で、作り手がこれまで積み重ねてきたカカオ・素材・人との『出会い』が、それぞれの個性をひもとくキーワードになるのでは」と話す。そのテーマが反映されているのが、毎年日本限定で打ち出す恒例のセレクションボックス3種類だ。  「Rencontre~出会い~」(16粒入り=8,100円)は、出会えて良かった素材や素材との出会いから生まれたクリエーションなど、「素材との出会い」を16人のシェフが表現したボックス。「Hommage~オマージュ~」(12粒入り=6,264円)は、師匠や生産者、家族などシェフに影響を与えた「人との出会い」へのオマージュを12人のシェフが表現したボックス。「Harmonie~一粒の中での出会い~」(8粒入り=4,860円)は、素材と素材の組み合わせの「妙」を8人のシェフがそれぞれ1粒で表現したボック […]

パンのテーブル

2019.11.19

高まるパン専門店

1951年、滋賀県木之本で創業したつるやパン。たくあん漬けとマヨネーズをコッペパンに挟んだ『サラダパン』が全国的にも有名ですが、もうひとつのロングセラーが、60年以上つくり続けている『サンドウィッチ』。まるい食パンにマヨネーズと魚肉ハムだけを挟んだ、シンプルで昔懐かしい味わいです。長浜市の北国街道沿いにあるまるい食パン専門店は、今はもうないパン屋さんの跡地にあります。その志を受け継いで、長浜の人々に親しまれる店になれるよう、毎日まるい食パンを焼いています。週末は15時ごろに売り切れてしまうほどの人気店です。 つるやパン まるい食パン専門店 住所:滋賀県長浜市朝日町15-31 電話番号:0749-62-5926 営業時間:8:00~17:00 定休日:水曜 まるい食パンは、つるやパン本店のある木之本の工場で、60年近くつくられてきたロングセラー。地元で大人気の『サンドウィッチ』に使用している円筒形の食パンです。 「特に焼き立てが美味しいんです。そのまま食べたり、トーストしたり、いろんな具材をサンドしたりと可能性も無限大。いろいろ試しているうちに、『サラダパン』のような大ヒット商品が生まれるかもしれません。まるい食パンで、皆さんの予想を裏切りたいんです」と店長の西村さん。まるい食パン専門店では、あえてサラダパンを販売していません。 木之本の本店で長年愛されてきた『サンドウィッチ』ですが […]

ニッポンのブーランジェ

2019.11.12

トモニパン 浅井 一浩氏

人に伝えたくなるようなパン屋に vol.35 トモニパン 浅井 一浩氏 JR成田駅から成田湯川行のバスに乗り「ボンベルタ」で降り徒歩2分。成田ニュータウンのど真ん中に2018年8月、オシャレなベーカリーがオープンした。「トモニパン」である。オーナーシェフの浅井一浩氏は、2015年に開催されたパンの世界大会で総合優勝を果たした実力の持ち主。地元の人々には「本格的なパン屋さんがきてくれた」と親しまれている。 ハード系パンが揃う店 東京の都心から約60km、成田ニュータウン中央のけやき並木の道沿いに「トモニパン」はある。オシャレな総ガラス張りの店舗は外からもさまざまなパンが見える。 ドアを開けると「いらっしゃいませ!」の元気な声が響く。天井が高く開放感あふれる店内には、シェフ自慢のパンがズラリと並ぶ。 ここは東京・葛飾の人気店「ブーランジュリー・オーヴェルニュ」で修業した浅井一浩シェフが、2018年にオープンした店だ。子供でも見やすいやや低めの陳列棚には、自慢のフランスパンや食パン、クロワッサン、菓子パン、惣菜パン、そしてドイツパンまで約70アイテムが揃う。 客層は幅広い。休日の昼近くともなると、小さな子供を連れたファミリー客が次から次へと訪れる。「どれがいい?」と尋ねる父親に「コレッ!」と指さしたのはメロンパンだ。 陳列棚越しに厨房が見渡せ、浅井シェフがパンづくりに励む姿が見える。「ト […]

パンを楽しむ美食の足し算

2019.10.29

ツナの達人に聞く、パンと「おつな」のマリアージュ

ツナ専門店 おつな 代表 関根 仁さん 福島県出身。自店を持つことを目標に、都内の魚屋で働き、魚の目利きを極めた後、世田谷区池尻に小料理屋「仁」をオープン。以来10年間たくさんのお客様に愛され、賑わう繁盛店に育てあげるも、本当においしい「ツナ(マグロのオイル漬け)」をたくさんの方々に食べてほしいという一念から、ツナづくりに専念。2017年、ツナ専門店「おつな」を立ち上げると、製造が間に合わないほどの人気に。2019年夏には製造拠点を静岡県の焼津に移し、こだわりの「おつな」づくりに励んでいる。 「ツナ」というと、ほとんどの方がマグロやカツオをオイル漬けにした缶詰を思い浮かべるかと思います。ツナの歴史を紐解くと、1930年に現在の静岡市清水区にある食品会社が日本で初めてマグロのオイル漬け缶詰の製造を始めました。保存ができて、栄養価が高く、携行にも便利なため、当初は軍事用としてアメリカ向けの輸出がメインでした。国内で一般に販売されるようになったのは、1950年代後半から。もともと魚を好んで食べる日本人ですから、栄養があり、手軽でおいしく、長期間保存ができるツナの缶詰は大ヒット商品となりました。大手メーカー数社がこぞってツナ缶の製造を手がけるようになり、「ツナといえば缶詰」の認識が定着していったのです。 当店特製の瓶詰のツナ「おつな」シリーズは、「いつも食べているおなじみのツナだけど、たま […]

パンのテーブル

2019.10.16

ビールやワインでお酒と楽しむパン

2018年11月オープン。下町の風情が感じられる谷町六丁目、通称“谷六(たにろく)” 。運営しているのはイタリアンレストランを展開する会社で、ベーカリーの出店は初めてだそう。お酒に合う「あてパン」に特化し、ターゲットを大人に絞っています。パンとお酒は、一角にある小さなテーブルで楽しむことができます。 TANI ROKU BAKERY PANENA(タニロクベーカリー パネーナ) 住所:大阪市中央区谷町7-1-39 新谷第二ビル1階 電話番号:06-6777-1175 営業時間: 10:00~19:00 定休日:月曜(祝日の場合は翌火曜) コンセプトは「子どもにはもったいない。お酒に合う大人のためのパン」。「子どもが寝静まった夜、お父さんやお母さんがゆっくりとお酒を楽しむ。そんなシーンに合う“あてパン”を」とオープンしたベーカリーです。 パンは常時30~40種類で、一番人気は、生くるみの甘みと香ばしさ、そして焦がしバターの風味が一体となった「手捏ねのくるみパン」。カリフォルニアくるみ製パンコンテストでグランプリを受賞した自信作です。他にも、自家製ベーコンとアンチョビのエピなど素材を料理のように組み合わせたパンをラインアップ。追求しているのは「パンでしか表現できない美味しさ」です。 「お酒に合うのは、歯切れの良いパン。サクッとした食感を出すため、生地は手ごねしています。具材は、チーズや […]

ソトパン パンがおいしいお店へ出かけよう!

2019.09.03

北欧の風を感じられるカフェ

地下鉄、JR、名古屋鉄道が交わる総合駅で、活気づくエリアである「金山」。駅から住宅街に向かって7分ほど歩き、喧騒を抜けると見えてくる、白壁のお店が北欧カフェ「ラヤキヴィ」です。2011年10月にオープンしてから、北欧好きを中心に人気を博してきました。店名である「Rajakivi」とは、“土地の境に目印として置く石”を表すフィンランド語。「自分の名前を表す店名にしました」と話すオーナーの“石塚”さんが1人で営むお店です。 ネイティブも認めた北欧の味 緑が生い茂る植栽が印象的な店構え。中に入ると、白壁に囲まれた開放感のある空間に、木目調のテーブルが整然とレイアウトされています。オレンジがかった照明が温かみを演出し、シンプルな家具が並ぶ中に遊び心のある北欧雑貨が映える店内。豊かな自然の中にあるこざっぱりした“現地のカフェ”をイメージしたこのお店は、看板に掲げられた「Nordic Cafe」の文字通り、北欧をコンセプトにしたカフェです。オーナーの石塚さんは、脱サラして一念発起でカフェを開業。旅行で訪れた美しい街並のフィンランドに魅了され、北欧をコンセプトにしようと決めたそう。今ではムーミンやIKEAなど、北欧ブームなるものが到来しイメージが定着しつつありますが、当時はほとんど情報が知られていない状況。そんななか、北欧雑貨や家具で店を装飾するだけに留まるのではなく、現地で親しまれている料理を […]

パンのテーブル

2019.08.27

さらなる魅力発見!広がる食パンメニュー

大阪で創業の食パン専門店が2018年7月に関東初出店。食パン4種類とオリジナルのジャムを販売するほか、自慢の山型食パン「レブレッソブレッド」を使ったトーストメニューをイートインできるベーカリーカフェです。 レブレッソ目黒武蔵小山店 住所:東京都目黒区目黒本町3-5-6 電話番号:03-6712-2780 営業時間: 月曜~金曜 9:00~19:00(LO.18:30) 土曜、日曜 8:00~19:00(LO.18:30) 定休日:第2、第4火曜日 通りに面したレンガの壁がクラシックな雰囲気の同店。L字のカウンター奥はパンをつくる工房、右手のゆったりとした空間にイートインの席が配置されています。 大阪の本店を出店する際に、オーナーが海外でおいしいコーヒーとトーストを出す、昔ながらのカフェスタンドを見て、「自分たちの街にもこういう店があるといいな」と、このスタイルに決めたそう。 「BREAD(ブレッド)とESPRESSO(エスプレッソ)を掛け合わせた店名(LeBRESSO)の通り、職人が心をこめてつくるブレッドと淹れたてのエスプレッソで、小さな幸せを日常の中で感じていただけたら、と思っています」とお話しくださったのは目黒武蔵小山店マネージャーの横井康宏さん。 平日朝9時のオープンを前に、食パンが続々と焼きあがります。看板商品の「レブレッソブレッド」は、ほんのり甘く、発酵のうまみがあり、 […]

パンのテーブル

2019.07.17

1つの生地から生まれるバリエーション

数種の小麦粉をブレンドし、ルヴァン種や水種など、さまざまな種を加えて生地のうまみを引き出し、平日でも170種類ほどのパンをつくっています。約4坪のコンパクトなスペースながら、少量ずつたくさんの種類のパンが並ぶ売り場は圧巻。お菓子類も充実し、週末にはさらに限定のパンが加わります。 ブーランジュリークルミ 住所:埼玉県さいたま市見沼区春岡1-22-1 電話番号:048-685-0444 営業時間:7:00~18:00 定休日:水曜 取材に伺ったのは、お昼どきのお客様が一段落した14時ごろ。ランチにぴったりの惣菜パンなどは完売したものも多いですが、売り場にはまだまだ色とりどりのサンドイッチや菓子パン、食事パンなど、迷ってしまうほどのバリエーションでお客様をお迎えしています。 オーナーシェフの福井清史さんに、バリエーション展開の秘訣をお聞きしました。 「1つの生地からバリエーションをいちばん展開しやすいのがフォカッチャです。オリーブオイルとマッシュポテトを練り込んで、ミキシングを長めにかけてボリュームを出しています。やわらかな食感、具材をはさんでも歯切れがよくて食べやすく、どんな具材でも受けとめてくれる万能型です」(福井さん)。 フォカッチャの生地を使ったサンドイッチは10種類以上。「チキンの塩麹と金山寺味噌漬け」「カプレーゼの冷製フォカッチャサンド」「フレンチ仕立てのポークソテー」など、 […]

パンを楽しむ美食の足し算

2019.07.09

パンとバターの達人に聞く、パンと「香るバター」のマリアージュ

ナショナルデパート 代表取締役 秀島 康右さん(写真左) 都内でWEB制作などに携わった後、独学でパンづくりを極め、2013年に出身地の岡山市内に“食から広がる新しいカルチャーを創造する”「ナショナルデパート」を創業。香りと色彩にこだわった5kgの大きさのパン『グランパーニュ』が話題を呼ぶ。2018年には国産バターにドライフルーツやフルーツペースト、ナッツなど、天然の素材だけで香りと色彩を際立たせたフレーバーバター「ブールアロマティゼ」の製造・販売を開始。百貨店のポップアップストアやウェブショップで販売するほか、目黒区にある東京工場内に店舗を設け、お客様に試食をしていただきながらコミュニケーションをはかり、新しいバターの楽しみ方を紹介している。 当店オリジナルのフレーバーバター「ブールアロマティゼ」は、国産の発酵バターあるいはフレッシュバターに、ドライフルーツやフルーツペースト、ナッツなどを練り込んだ、鮮やかな香りと色彩を楽しめる「香るバター」です。 ヨーロッパでは、バターといえば発酵バターが一般的です。発酵によって深いコクと風味が醸し出されたバターを、チーズのようにそのまま味わうことが広く浸透しています。フルーツや海藻を練り込んでフレーバーを加えたバターも大変人気があります。 日本でも、一時期ヨーロッパ伝統の発酵バターがブームになりましたが、まだまだ好んで日常的に食べる方はごく限 […]

竹谷さんだから聞ける パン職人の理想と挑戦

2019.07.02

ぱんや徳之助 渋谷 則俊さんー後編

竹谷  ドイツで開催されるパンの世界大会「iba cup 2015」で日本人チームとして初めて優勝された経験をもつ渋谷さんですが、そもそも「iba cup」に挑戦することを決めた理由はなんだったのでしょうか? 渋谷  当時「冨士屋」のお客様は、ほとんどが昔から通ってくれている高齢者の方でした。若い人にも「冨士屋」を訪れて欲しいと考えた時に「国際大会に挑戦しています」といった冠は宣伝に繋がるかもしれないと思ったのがひとつの理由です。また、倉田社長からよく言われていたことのひとつに「小さい世界でパンを作っていても面白くない、腕さえあれば世界に行けるんだ」という言葉がありました。その言葉を若い社員たちに伝えようと思った時に、世界に挑戦してもいない自分が言っても伝わらないと思ったことも理由のひとつになりました。 竹谷  見事優勝を勝ち取った渋谷さんが「iba cup」に挑む際に大切にしたのはどんな事だったのでしょうか? 渋谷  チームを組んだ浅井一浩シェフ(現在「トモニパン(千葉県成田市)」のオーナーシェフ、当時「ブーランジュリー・オーヴェルニュ」勤務)と最初に決めたのは、とにかく全ての部門、一切手を抜かず、一生懸命やり切り、そして絶対に優勝することでした。挑戦を決めてからの2年間は話し合いや試作、練習と寝る間も惜しんで全身全霊を注ぎましたね。 竹谷  当時、渋谷さんたちが挑戦している話を […]

パンのテーブル

2019.06.25

出来たて!サンドイッチ

大阪環状線の玉造駅から徒歩1分の場所にある「パンヤ」は、関西では数少ないフォカッチャの専門店。カラー舗装された小さな商店街の角、築約80年というクラシックな交番の隣にあり、コック帽のイラストと、大きく書かれたパンヤというカタカナの文字が目を引きます。2017年5月にオープンして以来、SNSなどで評判となり、開店前には行列ができ、閉店時間を待たずに売り切れてしまうこともある人気店です。 パンヤ 住所:大阪府大阪市東成区東小橋1-2-4 電話番号:06-7505-9919 営業時間:11:00~17:00 売り切れ次第終了 定休日:月曜、第1・3日曜 ありそうでない「パンヤ」という名前のパン屋さん。下町風情の残る大阪・玉造にあるフォカッチャ専門の小さなお店です。店主の中津さんは「カタカナのおしゃれな名前だと覚えてもらいにくいので、これ以上ないくらいわかりやすい『パンヤ』にしました」と教えてくれました。たこ焼き屋さんのような対面販売で、具材を挟むタイプは、注文を受けてから仕上げます。 「工場直売みたいに新鮮なものを提供したかったんです。やってみると、いつも行列しているように見えるというメリットもありました」と、中津さん。出来たてが食べられる上に、パンが見えないくらいのトッピングが写真映えすると、パンヤの存在はネットを通じて瞬く間に広がりました。 店主の中津さんは、食べることが大好き。けれ […]

パンとお店と“私”のストーリー

2019.06.18

L‘atelier de KANDEL Tokyo(ラトリエ ドゥ カンデル トウキョウ)店主 奥田 有香さん

武蔵小金井駅からバス通りを10分ほど歩くと、ごく普通の民家の玄関先におとぎ話に出てくるようなかわいい小屋があります。2012年6月6日に開業した、私の店「L‘atelier de KANDEL Tokyo」です。週に3日、月水金の朝に小屋のドアが開き、焼きたてのパンが並びます。ハード系のパンが中心で、私の大好きなアルザス地方のパンもご紹介しています。 筝曲の家元に生まれた私は、幼い頃からピアノや琴を習い、音大に進学しました。在学中にドイツ人留学生のお母さんがつくってくれたドイツパンに感動し、進路を180度転換。ベーカリーのアルバイトからパン修業をスタートしました。途中、語学の勉強を兼ねてフランスへ渡った2002年、パンの世界大会「クープ・デュ・モンド」で日本チーム優勝を目の当たりにします。「よし、フランスパンを本気でやるならドンクだ!」と決意して帰国し、いくつかのベーカリーを経てドンクに入社。仁瓶利夫氏の講習会で助手を務めるなどの経験もさせてもらい、フランスパンの極意を学びました。 転機となったのは、2009年に参加したアルザスでの研修です。研修先は、MOFブーランジェ、ジョセフ・ドルフェール氏の店。以前にテレビの紀行番組で見て以来、こんな店で働いてみたい!と憧れていた、まさにその店で働くことができたのです。 アルザスでの体験は、それまで10年以上かけて自分がやってきた […]

おいしいニュース

2019.06.12

横浜高島屋で初の「パンパラダイス」-横浜駅西口で3日間、100店舗

 横浜高島屋は横浜駅西口「タカシマヤ ローズホール」で6月14日(金)より3日間、約100店のパンを集めた「パンパラダイス」を初めて開催する。  会場には、地元横浜・神奈川や全国で人気のベーカリーをはじめ、30県約120種類のご当地パン、横浜高島屋限定品、「泉北堂」「LeBRESSO」などの日替わりパンなどを販売。横浜駅西口にある「国際フード製菓専門学校」の学生が焼いたパンも販売する。さらに「神奈川カレーパンマーケット」から焼き・揚げ・具材とバリエーション豊富なカレーパン約20種が登場。会場で購入したパンをトースターで自由に焼き比べできる体験ブースも設ける。  以前は6日間だったパン催事の開催期間を今回は3日間に短縮し、会場も変更した。これについてイベントを企画した担当社は「神奈川に点在する小規模ながら素材や製造にこだわりを持つベーカリーを誘致するには、百貨店としての催事期間、催事時間などがネックだった。そこで今回は3日間としたうえ、1日だけの出店も可能とし、さらに施設の営業時間(10時~18時)と短いため、小規模店も出店しやすくなった」と話す。「出店店舗側もこのイベントを通し、ベーカリー同士のネットワークの場となり、出店を楽しんでもらえれば幸いだ。こうしたプラスの部分がお客さまにも伝わり、楽しんでいただけるのでは」と期待を込める。  地元で話題のベーカリーでは、港北区「田畑小麦」 […]

ソトパン パンがおいしいお店へ出かけよう!

2019.05.08

洗練された空間で、パンと共に憩いの時間を

愛知県半田市の住宅街を進んでいくと見えてくる、ひときわ目立つ大きな窓の建物がベーカリーカフェ「+ICHICAFE」です。“暮らしに、「+1」を届ける”をコンセプトに2014年2月にオープンしました。居心地の良い空間で、ここでしか味わえないカフェメニューが楽しめることから、今では近隣住民の憩いの場としての役割を担っています。昨年には、パスタメニューが自慢の名古屋店と、コッペパンのテイクアウトをメインとする常滑店も誕生しました。そこで食べられるパンも全て、こちらの店舗でつくられています。 地元民に愛される都会風のカフェメニュー シンプルでありながらも上質感のある外観に期待を膨らませ、店内に足を踏み入れると、洗練された広々とした空間が出迎えてくれます。それもそのはず、実は+ICHICAFEは、総合建設業を行う服部工務店が運営するショールーム機能を兼ね備えたカフェとなっているのです。 「カジュアル」「ナチュラル」「モダン」などのテーマを持った、床材や壁材の異なる6つのエリアが用意され、それぞれのテーマに合わせたテーブルやチェアでインテリアが統一されており、座る席によって違う雰囲気を味わうことができます。 9:30の開店と同時にハード系から菓子パンまで、約20種の幅広いパンが並び、テイクアウトのみも可能。しかし、お店でしか食べられないメニューも豊富のため、カフェを利用される方が多いのだそう。 […]

パンのテーブル

2019.04.02

トッピングやサンドでバリエーションが広がるフォカッチャ

日本では数少ないフォカッチェリア(フォカッチャ専門店)。イタリアのパン屋さんで修業した、店主でフォカッチャ職人の山本誠さんが、フォカッチャをはじめとする南イタリア・プーリア地方のパンやピッツァ、焼き菓子を毎日焼きあげています。テイクアウトのほか店内でイートインもでき、水曜~土曜の夜はイタリア料理をワインとともに楽しめます。 フォカッチェリア アルタムーラ 住所:東京都新宿区山吹町5 電話番号:03-6265-3842 営業時間:月曜、火曜10:00~17:00、水曜~土曜10:00~21:00 定休日:日曜 今から20年ほど前、料理の修業のために渡ったイタリアで、山本さんはフォカッチャに出会いました。どの街にもファストフード感覚でフォカッチャを売るフォカッチェリアがあり、丸い大きな型で、平たく伸ばした生地に具材をのせて焼き、量り売りするのが一般的。当時、日本ではまだ食べたことのなかったフォカッチャのおいしさと、おやつとして気軽に食べるスタイルがとても印象的だったそう。滞在予定を1年延長して「パンの街」として有名なアルタムーラでパン修業をし、帰国後はレストランで腕を振るった後、2013年に「フォカッチェリア アルタムーラ」を開業しました。 アルタムーラの街はイタリア南東部プーリア地方にあり、一帯は「イタリアの納屋」とも呼ばれ、デュラム小麦の名産地。同地では、フォカッチャをはじめ、さま […]

パンを楽しむ美食の足し算

2019.03.19

酢の達人に聞く、パンと酢のマリアージュ

オークスハート株式会社 代表取締役・酢ムリエ®No.0001 内堀 光康さん 岐阜県出身。創業明治9年の酢醸造元に生まれ、商社勤務を経たのち、さまざまな果実・果汁から酢を醸造し、デザートのように楽しめる「デザートビネガー®」を開発。2003年名古屋に初の酢の専門店「オークスハート」を立ち上げる。酢醸造の知恵と技術を駆使して、新しいタイプの酢をつくりあげた功績により、個人で農林水産大臣賞を受賞。「お酢のおいしさ新発見」をコンセプトに、お酢のソムリエ=「酢ムリエ®」として活躍中。 「お酢」といえば、まず酸っぱい味を思い浮かべると思いますが、酢のほかにも酸っぱいもの、柑橘類をはじめとする果物や、ワイン、ヨーグルト、漬物など、酸味のある食べ物はいろいろあります。これらと酢の酸味とは何が違うのでしょう?  酢の主な酸味成分は酢酸です。酢酸はキレ味のある酸味が特長で、揮発性があるため、濃度が高くなるとむせるような、鼻にツンとくる匂いを感じます。果物の酸味はクエン酸、ヨーグルトや発酵した漬物の酸味は乳酸、ワインの酸味は酒石酸によるもので、ほかの旨味や甘味の成分と一体になって、その食材ならではの味わいを生みます。果物が「甘酸っぱくておいしい」と感じられるのは、甘味と酸味の後味が一つになるためです。 近年では、お酢を飲むことが体に良いと言われ、穀物酢に果物が漬けこんである「酢 […]

おいしいニュース

2019.03.18

那珂でバーガー好きのためのイベント 県内のバーガーが一堂に

 那珂の「一の関ため池親水公園」(那珂市菅谷)で3月24日、ハンバーガーの祭典「バーガーバカVol.4」が開催される。  バーガー好きなタレント・ジェームス英樹さんとシフォンケーキ店「Oji’s」の水越健一さん、「ひたち南ドライブイン」の飛田利恵さんを中心に2015年3月に始まった同イベント。県内のバーガーショップを集めて、さまざまなハンバーガーを食べることができる場を作ろうと企画した。  5回目となる今年は「BeachBurger9」「ひたち南ドライブイン」(以上、日立市)、「TRIP CROWS」(ひたちなか市)、「Deli Cafe Emy’s」(大洗町)、「BACK PACKER」「Cafe Arco-Iris」「Cafe Diner Kei」「CHASYU BURGER」「Oji’s」(以上、水戸市)、「クロニックバーガー」(土浦市)、「鳥◯」「Hi5-BURGERS」「Peace Grill & BURGERS」(以上、つくば市)、「オーマイゴッドバーガー」(牛久市)の14店が出店。スイーツやドリンクのキッチンカーも登場するほか、地元のアーティストによるステージも行う。  ジェームスさんは「茨城県内で増え始めたバーガーショップの方々に1カ所に集まっていただき、おいしいハンバーガーを楽しむことで茨城を盛り上げたいという気持ちで始まった。気が付けば5周年。毎年、県内 […]

パンのテーブル

2019.03.12

健康志向のパン

オープンは毎朝7時。自慢の食パン、菓子パン、惣菜パンなど、朝食のパンを求めるお客様で開店早々に店内は1回目のピークを迎えます。「地元密着型のベーカリー」として、約190種類のパンをそろえ、とくに毎日食べる主食のパンに力を入れて、地元の人たちの健康的な食生活の一端を担う人気店です。 Boulangerie K YOKOYAMA (ブーランジュリー・ケイ・ヨコヤマ) 住所:埼玉県川口市小谷場455-1 電話番号:048-263-0222 営業時間:7:00~19:00 定休日:無休 「当店は、茶色や黒い色をしたパンの種類が比較的多いと思います。これらは、いわゆる体によいとされる、全粒粉、ライ麦、大麦、シリアルやプルーンを使ったパンです。 一般的に日本では、白くてやわらかなものが皆さんに好まれるようですが、当店ではお客様の支持をいただいて、こうしたパンも毎日焼きあげています」とオーナーシェフの横山暁之介さん。 健康的なパンというと、リーンなハード系を連想しがちですが、同店では、食パンを基本にしています。角食「ル・マタン」のほかにも、全粒粉を40%使った「ナチュラルブレッド」、もち麦40%入りの生地に9種類の雑穀を混ぜた「雑穀パン」、レーズンやプルーン入りなど、バリエーションを多数展開。 「全粒粉や雑穀は、ビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に含んだ健康志向の素材です。せっかく体にいい食材な […]

ニッポンのブーランジェ

2019.03.05

ブーランジェリー レコルト 松尾 裕生氏

国道28号線に面したブーランジェリー レコルトは、オレンジ色の丸い柱が目印。阪神電車高速神戸線・大開駅のすぐそば、JR神戸駅からも徒歩6分という便利な立地だ。パン屋の多い神戸の町で、客足が途切れることなく、レストランのシェフたちもオーナーシェフの松尾裕生氏との会話を楽しみにやって来る。 臨床検査技師として働きながら、趣味として始めたパンづくりに魅せられて、病院を退職した松尾氏。自己流で焼いているうちに、基礎からパンづくりを学びたくなり、「ビゴの店」で働きはじめた。 レコルト(recolte)とは、フランス語で「実る・収穫する」という意味。酵母や酵素の力を借りて、時間をかけて旨みを引き出したパンを食べてくれたお客さまの笑顔が、松尾シェフにとっての実り。パンを通じて出会った人々を心の宝物として、今日も美味しいパンを焼いている。 「この1~2年、自分自身の心の変化を感じていて、人生が変わってきたような気がします」と語る松尾氏。基本的に頼まれたことは断れない性格で、取材の依頼なども積極的に受けているそうだ。その理由は、パン以外の世界の人たちから、いろいろなことを学べるから。松尾氏がいちばん好きな時間は、お客さんや飲食業の人はもちろん、異業種の人たちと話すときだという。 今は2店舗を構えて、経営も軌道に乗っているが「パンは売れているのに、支払いができない」というつらい時期もあった。「人を雇う […]

竹谷さんだから聞ける パン職人の理想と挑戦

2019.02.26

たま木亭 玉木 潤さんー後編

玉木  今日はせっかくお越しいただいたので、当店のパンを召し上がっていただきたく、いくつかおすすめのパンを用意いたしました。 竹谷  玉木さんの味覚も尊敬しているので、おすすめのパンをいただけるのは嬉しいですね。 玉木  まずは当店のスペシャリテ「クニャーネ」を食べてみてください。とにかく他にはない繊細な食感が特徴です。個人的には「ガラスのような食感」と表現しています。 詳細は企業秘密なのですが、パイ生地ではなく発酵生地を使用して作っているんです。生地の食感を最大限に楽しんでもらえるよう、カスタードもオーダーを受けてから絞っています。 竹谷  発酵生地を使用した菓子パンで、ここまでパリンと砕けるような食感に仕上げているのには驚きました。とてもおいしいですね。 玉木  次は角切りベーコン、じゃがいも、ガーリックバターを包み込んだ「パンシュー」とバターをたっぷり使用したフランスパン「硬焼きバター」をお持ちしました。 竹谷  バターをこんなにも惜しみなく使用しているパンは、他にはないと思います。以前厨房を拝見した時に、鉄板にバターが溶け出しているところを見かけて、思わずもったいないとさえ思ってしまったほどです。実際に食べてみると、噛んだ瞬間にバターがジュワッと溢れ出し、パン生地とともに口のなかで溶けていく感覚は最高ですね。 玉木  おいしいパンをつくるためであれば、妥協は一切しません。だ […]

おいしいニュース

2019.02.07

京王新宿店でバレンタイン商戦-「Keioスイーツフェア」にイートイン7店

 京王百貨店新宿店は現在、1階をはじめ、中地階菓子売り場「エキサイティングスポット」特設会場、地下1階食品入り口・特設コーナーでバレンタイン商品を展開している。  2月7日(木)からはバレンタイン商品売り場を拡大し、7階大催場で「Keio スイーツフェア」を開催。友人や家族と楽しめるようイートインを7店舗に拡充し、飲食用のフリースペースも設ける。  同店では、各ブランドのこだわりが詰まった「ジャパンコレクション」を特集。作り手の顔や細部へのこだわりが見えるアイテムが好まれることから、日本人パティシエ・ショコラティエが手掛ける23ブランドを全会場で展開する。  白金に本店を構えるパティスリー「ル・コフレ・ドゥ・クーフゥ」が初登場し、洋酒が香る濃厚なブラウニーに、ドライフルーツやチョコレートでリース風にデコレーションした京王限定「ショコラブラウニーリース Vt.2019」(直径12センチ=2,592円)を販売。  初登場する本所吾妻橋のショコラトリー「ショコラティエ 川路」は葛飾北斎の浮世絵を用いた2種のほか、甘酒を使った扇形ショコラ、シソプラリネの4種を詰め合わせた京王限定「和ショコラ」(4個入り=1,620円)を、梅島から初登場する「パティスリー ラヴィアンレーヴ」は看板商品「テリーヌショコラ」を、「第4のチョコレート」として注目のルビーチョコレートとラズベリーでアレンジした京王限 […]

パンのテーブル

2019.01.22

ベーカリーのサンドイッチ

京都発の人気ベーカリーが手がけるベーカリーカフェ。店内で焼きあげるパンを主役に、朝はトーストセット、昼はデリプレートのランチセットなど、お客様がそのときどきの気分とおなかの空き具合に合わせて選べるように、終日さまざまなメニューを提供しています。自慢のパンを使ったサンドイッチは、バリエーションも豊富に揃います。 RÉFECTOIRE (レフェクトワール) 住所:東京都渋谷区神宮前6-25-10 タケオキクチビル3F 電話番号:03-3797-3722 営業時間:8:30~20:00(イートイン LO19:00) 定休日:年始のみ 原宿・明治通りに面したファッションブランドのビル3階にある同店。目立つ看板もなく、ここにお店があることを知らなければ通り過ぎてしまいそうですが、1日を通してたくさんのお客様が訪れています。オーナーは、京都・今出川で1998年創業の「ル・プチメック」の西山逸成さん。フランス映画にあこがれてフレンチの料理人になり、フランスに渡って料理、お菓子、パンの修業を重ねた方です。 RÉFECTOIRE(レフェクトワール)は、フランス語で「食堂」の意味で、お店のコンセプトは「サンドイッチ食堂」。店内で焼きあげたパンにビストロの一皿を詰めたような、魅力的なサンドイッチの数々を提供しています。 エレベーターを3階で降りると、右手にキッチンカウンターがあり、シ […]

ソトパン パンがおいしいお店へ出かけよう!

2019.01.08

北欧風カフェの熱々パングラタンで心もおなかもほっこり

昔ながらの東京の下町らしい風情を残し、散策や観光の人気スポットにもなっている谷中・根津・千駄木の谷根千エリア。大通りから1本路地を入った谷根千らしい街の景色に、しっくりなじんでいるのが「つむぐカフェ」です。脱サラした谷貝英之さんと、料理人の茜さんご夫妻が営む、パングラタンが評判のカフェ。お店の前には、昔話に出てくるような糸車が置いてあり、素敵なカフェ時間へといざなってくれます。 誰もがくつろげるホスピタリティとこだわりのパングラタン 店内は温かみのある北欧風のインテリア。カフェには珍しい小上がりスペースに、ソファーをぴったり寄せた不思議な配置になっています。 「お子様連れのお客様にも安心してカフェでのひとときを楽しんでいただけるようにと、このレイアウトになりました」と店主の谷貝さん。お子さんを連れたママ、パパにやさしいカフェでありたい。かといって子連れ専用カフェではなく、この街に古くから住む人、働いている人、谷根千散策に訪れた人、誰もが気軽に立ち寄って、ゆったりと素敵なプライベートの時間を紡いでもらえるように、店名の「つむぐ」には、そんな想いも込められているそう。 お2人の手によって紡ぎ出される珠玉のメニューがパングラタンです。天然酵母パン種を使った自家製の食パンを毎朝焼き上げ。グラタンにしたときに、よりおいしくなるよう、低温長時間熟成で味わい深く、山型に焼くことでより軽く、クリス […]

パンとお店と“私”のストーリー

2018.12.26

Tôt le Matin Boulangerie(トレマタンブーランジェリー) 店主 林 あゆみさん

地下鉄東山線 一社駅から6分ほど歩いた静かな通りに、「トレマタンブーランジェリー」はあります。店名である「Tôt le matin」はフランス語で「早朝」という意味です。今でこそ、夜ごはんにもパンを食べる機会が増えてきましたが、私の中では朝のイメージが強くあって、朝起きたときに「パンが食べたいな」と思って買いに来てもらえるようなお店にしたいと思い、名付けました。私自身「朝」という時間が好きで、8時の開店から焼きたてのパンを求めて来てくれるお客様のために、夜明け前から仕事ができることを楽しんでいます。 パン屋を目指す前は、美術に打ち込んでいました。高校の美術科で油絵を専攻し、美大進学を目標に受験に挑戦する傍ら、時間を見つけては料理やお菓子づくりをしていたんです。幼い頃から、「絵を描く」「歌を歌う」など“表現すること”が好きで、私にとって料理も表現方法の一つでした。その延長でつくってみたのがパンです。レシピ本を見ながら最初はベーグルから始め、つくるたびに違う味になってしまう難しさや奥深さに惹かれていきました。また、つくったものを家族や友達に振る舞うと喜んでくれるのが嬉しくて、「自分のつくったもので周りの人を笑顔にしたい!」と、パンづくりを仕事にしようと決めたのです。 「パン屋になる!」という私の急な進路変更に、父はとても心配し、猛反対しました。しかし、私も決めたことは貫く頑固 […]

パンのテーブル

2018.12.18

独自のアイデアパンと自慢のもう一品

湘南・藤沢で28年続くベーカリーで、藤沢市内に2つの支店を展開。小麦粉や、バターなどの副素材にもこだわり、いつも変わらないおいしさで地域の方々に愛されています。パンのほかに焼き菓子にも力を入れている同店自慢のもう一品は「ブランデーケーキ」です。 Boulangerie NOLAN Hatta(ブーランジェリー ノーラン ハッタ) 住所:神奈川県藤沢市本町1-10-17 ドエル沼上1F 電話番号:0466-28-5577 営業時間:8:00~18:00 定休日:火曜 長年丁寧にメンテナンスしてきた窯は「パンも焼くし、ケーキもプリンも、頼まれればローストビーフも焼くことがある万能窯です」と教えてくれたのはオーナーシェフの八田達是さん。ゆったり空間を使った店内には、アンティークの家具や小物がパンの焼き色と素敵にマッチしています。レジ横の大きな棚は焼き菓子のコーナー。クッキー、フルーツケーキ、マフィン、スコーンなど種類もいろいろ揃っていますが、中でも自慢の一品がブランデーケーキです。 サントリーV.S.O.P.とコアントローをブレンドしたシロップは、洋酒率高めの、どちらかといったら辛口な大人味。ブランデーケーキ用に、きめ細かく焼きあげたスポンジをブランデーシロップに漬けて、たっぷりとしみこませてあります。 常連さんからの「もっとつゆだくでお願い!」というリクエストに応えて、現在はもともとの […]

パンとお店と“私”のストーリー

2018.12.04

ル コパン Boulangēre Le Copin Avec de Chocolet オーナーシェフ 石川 有理さん

JR・近鉄の桑名駅から徒歩約15分。国道1号線に並行して走る道路に面し、大手ドラッグストアの隣にあるのがル コパンです。子どものころから専業主婦だった母と、一緒にお菓子づくりを楽しんでいました。小学5年生になると働き始めた母の代わりに、姉とふたりで家族の食事をつくるようになり、「食べるものをつくる」ということが漠然とした将来の夢になりました。 パティシエへの道も考えましたが、ちょうどそのころ、家の近くに大手ベーカリーチェーンのお店ができることを知り、それなら働きながら技術も学べると、オープニングスタッフとして入店したのがパン職人としての第一歩、20歳のときでした。 私が目標とするパン職人は、阪神淡路大震災で神戸の店舗が被災したために期間限定で桑名の店に来ていた方でした。その先輩はすごく美味しそうなパンを焼く方で、いつも楽しそうに仕事をしておられました。焼成の補助として、そばで見ていて学ぶことが多く、私もあんな職人になりたいと憧れました。 その後、焼成を任されるようになりましたが、次々と大量のパンを焼くために、休憩も少なく汗だくの毎日。けれど仕事は楽しかったです。何といっても焼き立てのパンを、一番に見ることができるのですから。その後、他の店でも勉強させてもらいましたが、修業時代の経験が今の自分をつくってくれたんだなと思うと、感謝の気持ちでいっぱいです。 3軒目に勤めた店で店長が急に辞 […]

おいしいニュース

2018.11.29

吉祥寺コピス前でパンの朝市「パンイチ!」 クリスマスシュトーレンテーマに

 パン店の集まるマーケット「パンイチ!vol.19~クリスマスシュトーレン特集」が12月9日、吉祥寺の商業施設コピス前吉祥寺デッキ(武蔵野市吉祥寺本町1)で開催される。  2014年にスタートし、2~3カ月に1回行ってきた同イベント。デッキの会場は2017年6月、3周年を機に「大パンイチ!」と題して開催以来、4回目となる。今回はパン店、焼き菓子店合わせて12店が出店する。  八王子で米粉パンなどを手掛ける「ブーランジェリーアツシ」や小金井公園近くのベーグル店「HOT BAGELS」をはじめ、イベントなどでレモンケーキはじめ焼き菓子を提供する「treat or treat」、発酵料理家の山田雅恵さんが主宰する「旅する発酵倶楽部」のほか、クラフトコーラーの専門店「TOMO COLA」などが並ぶ。  「パンのオオトヤ」を営むオオトヨウコさんとともに主催する「中田ベーカリー」の中田よし子さんは、「同デッキには常連さんや情報を知って興味を持ってくださった方だけでなく、通りがかりの人もフラッと立ち寄ってくださる。当イベントでしか手に入らない商品だけでなく、作り手が直接販売しているので、パンについて質問したり対話も楽しんだりしてもらえるのが魅力」と話す。  季節に合わせ、人気店舗のシュトーレンを集めた「シュトーレンセット」も50セット限定販売する。「クリスマスシーズンということもあり、シュトーレ […]

おいしいニュース

2018.11.08

神戸で「HYOGOシュトレンの会」始動 「兵庫・神戸のパン食文化」を国内外へ発信

 「HYOGOシュトレンの会」と神戸観光局が主催する初のイベント「HYOGOシュトレン・フェスト2018」が10月30日に始まった。  近年「シュトレン」の人気が高まる中、兵庫県でのシュトレン文化のさらなる発展と熟成を目的として「HYOGOシュトレンの会」が今年6月1日に発足した。構成メンバーは、「イスズベーカリー」常務の井筒大輔さん、「市島製パン研究所」所長の三澤孝夫さん、「ケルン」社長の壷井豪さん、「コンセントマーケット」オーナーシェフの岩井直人さん、「サ・マーシュ」オーナーシェフの西川功晃さん、「ジャーマン・ホーム・ベーカリー」専務の上原嘉恒ハインリッヒさん、「原田パン」専務の原田稔久さん、「ブーランジェリーレコルト」オーナーシェフの松尾裕生さん、「ベッカライ・ビオ・ブロート」マイスターの松崎太さん、「兵庫精米」常務の満保善英さん。ロゴマークは、同会の理念に賛同した女流書家の金澤翔子さんが手掛けた。  クリスマス前に一つの大きなパンを皆で少しずつ切り分けながら食べるドイツの伝統的な菓子パン、シュトレンが神戸で初めて作られたのは約90年前。ドイツパン・洋菓子店「フロインドリーブ」が1924(大正13)年の創業当時から作り続け、「クリスマス前にはシュトレンを食べる」という神戸に根付く文化をけん引してきた。神戸ではクリスマス前にシュトレンを作るパン店や菓子店が増え、今では多くの店で […]

パンのテーブル

2018.10.23

ベトナムのサンドイッチバインミー専門店

高田馬場にある人気店「バインミー☆サンドイッチ」の2号店。白山通りを挟んでJR水道橋駅東口の目の前に2018年6月にオープンしました。店内にはイートイン8席を備え、自家製パンを使ったバインミーのほか、生春巻き、フォーなどの麺やごはんもの、アボカドシェイク(シントー)など本店にはないメニューも提供しています。 バインミー☆サンドイッチ 水道橋東口店 住所:東京都千代田区神田三崎町1-4-9 電話番号:03-6876-8545 営業時間:月曜 11:00~19:00 火~土曜 11:00~20:00 ※売り切れ次第終了 定休日:日曜 オーナーの木坂幸子さんは、ベーカリーなどで働いた後、留学先のカナダでバインミーに出会いました。 「カナダにはベトナム人の移民が多く、ベトナム料理店やサンドイッチの店などがたくさんあります。独特なフランスパンにたっぷりの野菜とパテやハムなどをはさんだサンドイッチは、安くて、おいしくて、ボリューム満点。ベトナム人の来日が年々増えてきている日本でも、テイクアウトできる気軽な店をつくれば絶対受ける!とバインミーの店をつくることを決意したんです」と木坂さん。 今でこそ日本では「バインミー=ベトナム風サンドイッチ」という認識が定着してきていますが、もともとベトナム語のバインミーとはパンの総称で、中でもパンと言ったらフランスパンを指します。 ベトナム独特のフランスパンを […]

ニッポンのブーランジェ

2018.10.16

ブーランジェリー ビアンヴニュ 大下 尚志氏

パンをつくることよりも、パンを食べてもらうことが好きだという大下氏。ビアンヴニュのコンセプトは、毎日食べるパンだからこそ「安全で美味しいもの」を提供すること。店に一歩入って並んでいるパンを見たとき、楽しい気分になってもらえるような店づくりを心掛けている。ビアンヴニュという店名はフランス語で「ようこそ」という意味。気軽に入れる店にしたかったという大下氏の思いが込められている。 フランスパンの伝道師と呼ばれるフィリップ・ビゴ氏の店で、パン職人としてのキャリアをスタートさせた大下氏。ビゴの店で約6年間、フランスパンの基礎を徹底的に学んだ。自身の店で焼くパンはインパクトを求めるのではなく、子どもからお年寄りまでが食べやすいやさしい味。毎日食べ続けても安全な食材を厳選して使用。自分の大切な人に安心して食べてもらえるパンがそろう店だ。 決して目立つ場所にあるわけではないのに「財布だけ持ってちょっと買いに来た」といった常連客が多い店。そんなビアンヴニュの人気の秘密を大下氏に聞いてみた。 パンの材料には、自分の子どもにも食べさせられるものだけを使っている大下氏。 「皆さんは毎日、添加物の入っているパンを食べたいですか? 私はトランス脂肪酸が入っているマーガリンやショートニングなども何となく嫌なので使いません。食材に関しては自分のフィーリングを大切にしています」と話す。 大下氏はパンの中に入れるクリ […]